投稿者: tenpos

  • 飲食店オーナーが知っておくべきモノ消費とコト消費の意味と時代の変化

    飲食店オーナーが知っておくべきモノ消費とコト消費の意味と時代の変化

    時代の変化に伴い、消費者のニーズや市場は変化します。

    したがって、飲食店経営においても消費者行動や市場のニーズの変化を捉える必要があります。

    変化の中でも消費者の「モノ消費・コト消費」の変化が挙げられますが、具体的にどのような意味なのか、またどのような変化があったのか事例を含めて紹介します。

    モノ消費とコト消費とは

    モノ消費とコト消費とは一体どういう意味なのか、どのような違いがあるのかを紹介します。

    モノ消費とは

    モノ消費とは、消費者がお金を払う際に、商品の所有に価値を見出す消費のことを指します。文字通り、「〇〇が欲しい」と思って支払いをし、自分のものにするという消費活動が挙げられます。

    コト消費とは

    コト消費とは、アクティビティや芸術鑑賞など、特定の時間・人間関係での思い出を、商品を買うことで得られる体験に価値を見出す消費のことを指します。
    例えば、エステやリラクゼーション、スポーツ体験、芸術鑑賞などがあります。

    時代はモノ消費からコト消費へ

    消費者の行動が「モノ消費」から「コト消費」へ移った理由は、モノが不足していた時代に比べて、どこかのお店に行けば購入できる、通販で届く時代へと移り変わったからです。

    戦後すぐの日本は生活を豊かにする商品開発が盛んでしたが、現代は欲しいと感じたら、お店に行けば揃うような時代になっています。特定の商品が欲しいと感じる機会は昔より少なくなり、「特定の人とこの時間を共有したいから」と商品を選ぶことが多くなりました。

    コト消費が広がった理由

    コト消費が広がった理由とは、具体的にどのような理由があるのでしょうか。

    インターネットの普及

    1つの理由として、インターネットの普及が関わっています。

    インターネットが普及する以前は、特定の場所に行かないと購入できないということが当たり前でした。しかし、現在では家からインターネットで操作するだけで欲しいものが手に入る時代です。

    特定の商品を手に入れることがたやすい時代になり、その場所に行かなくてもモノは手に入るため、「わざわざその場所に行ってでもモノを手に入れたい」という理由が必要になりました。

    インバウンド集客の広がり

    外国人旅行客が求めるのは、日本のお土産以外に「日本にしかない文化の体験」「日本でしか食べられない食べ物」「日本でしか見られない自然」を求めます。

    逆の立場になってみると分かりやすいかもしれません。
    自分が自国以外に旅行するとしたら、その場所でしか経験できないことにお金を払うということもあるでしょう。

    新型コロナウイルスが流行する前は、インバウンド向けにさまざまな体験のプランやサービスが新しく企画されていました。

    今後、新型コロナウイルスに対策がされた後も、「その場所でしか体験できないもの」として日本に来る外国人旅行客は増えていくでしょう。

    飲食店で考えるコト消費

    それでは、飲食店でのコト消費とは一体何を指すのでしょうか。

    「モノ消費=提供される料理」となりますが、料理以外で選ぶということも多いはずです。

    飲食店での事例

    消費者のシチュエーションとして、「息子の誕生日に、たまにしか行かないステーキ屋さんに連れて行って、サプライズでケーキを出してもらい、泣いて喜んでもらいたい」と考えるとします。

    提供される料理だけでは泣いて喜んでもらうことはできません。

    消費者が考えるシチュエーションとして、まずはサプライズに応じてくれるお店の従業員、たまにしか行かないステーキ屋の豪華な内装、家族でゆったり楽しめる席や空間が必要となります。

    これは、自宅や他の店では体験できないから、選んだ店で喜ばせたいという選択につながります。

    料理に加えてそのシチュエーションに応えることができる飲食店は、数あるステーキ屋からかなり限定的に抽出され、選ばれるはずです。

    その場での体験がリピートにもつながる

    モノ消費の視点で飲食店を選んだ際に、とてもサービスが良く料理も美味しかった、かつ店内の雰囲気も合間って「とてもよかった」と言ってもらえたとしましょう。

    恐らく、また何らかの記念日に来店してもらえるか、口コミ経由で新しいお客様に来てもらえる可能性があります。

    料理が美味しいからまた来る、ということももちろん可能性としてはありますが、ほかに美味しいと思った飲食店が現れるとまた来てもらえる可能性は低くなります。

    ここの店主さんはよく気をかけてくれて気持ちよくご飯が食べられるというお店と、お店が美味しかったとしても、対応が良くないお店があったとしたら、次はどちらのお店に行くか想像に容易いでしょう。

    普段行っている集客販促の方法を見直してみよう

    普段行っている集客販促の方法として、初回来店時、または次回来店時の特別クーポンを発行している飲食店も多いです。

    そのクーポン内容が、周りのお店にはない内容のものが書いてあることで、「そのお店でしか体験できない体験」として選ばれる可能性が高まります。

    ただし、特別な内容のクーポンをずっと掲示し続けていると特別感が薄れるため、3回来店していただいた方に限定するなどが必要ですが、5%OFFなど他のお店でも見たことがある内容のものでは、自分のお店が選ばれる可能性は低くなります。

    自分のお店に来てもらえるためにはどうしたらいいかと考える際は、「コト消費」の視点が非常に大切です。

    コト消費からイミ・トキ消費へ

    さらに、現在はコト消費から「イミ消費」「トキ消費」へ移り変わっています。

    イミ消費とトキ消費とは

    イミ消費とは、ただ美味しいというだけではなく、消費することで自分が社会に貢献しているということを感じられる体験を指しています。

    大手飲食チェーン店では、「SDGs」に取り組んでいるという内容を耳にするかと思いますが、例えば料理に使う油を廃棄するときに自然にやさしい取り組みを行っているなどが挙げられます。自分が食べるときに環境が配慮されているのであれば、大々的に取り組んでいるお店は良い店だとして再来店のきっかけになります。

    トキ消費とは、近年流行したSNSの普及による「限定の時間でしか体験できない消費活動」を指します。

    現在は、SNSやYoutubeの発展によりその場に行った体験を感じられるようになりました。
    そこで、ハロウィンやクリスマスなどその瞬間・場所・人でしか味わえない「時間」の共有を味わうために消費をするという価値に移っています。

    お客様と一緒になって飲食店を盛り上げる

    では、コト消費からイミ・トキ消費への移り変わりに飲食店はどのように対策すればよいのでしょうか。

    意外なことに飲食業界では以前から自然に行われています。例えば、季節ごとのメニューの切り替えやキャンペーン、その時期のイベントに沿った対応などが挙げられます。

    しかし、発信が足りなかったり、口コミに値する価値がまだまだ足りず、せっかくキャンペーンを行っているのに認知されないということも多いです。
    まずは自身のお店でしか体験できないことを企画したら、SNSやグルメサイト、ホームページなどで発信をこまめに行うことが大切です。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか?

    流行するものによって、頻繁に消費者の動向は変化しています。特に現在はその瞬間・場所・人によって価値を見出すという傾向にあるため、唯一性がなく何かの模倣だけでは消費者から見放される時代になっています。

    今後も、新型コロナウイルスによって消費者の求める価値が大きく変化しています。
    常に消費者が何を求めているか注視して、対策をする必要があるでしょう。

    また、「モノ消費」は知ってもらうことが必須条件です。
    認知されるために、SNSで拡散したり、ホームページを作成して詳細を掲載しませんか?

    テンポスフードプレイスではSNS立ち上げ、ホームページ作成を行っております。
    自分で運用が難しい、時間がないなどございましたらお気軽にご相談ください。

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  • 働き方改革は飲食店経営にどう影響する?メリット活用術

    働き方改革は飲食店経営にどう影響する?メリット活用術

    働き方改革法案とは、2019年4月1日から順次施行されている法案である。

    「働き方改革」は、働く方々が、個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を、自分で「選択」できるようにするための改革という。

    それを実現しながら、飲食店経営に活かすにはどうしたらよいのだろうか?
    雇用主として法案のポイントを確認していこう。

    働き方改革関連法案とは?

    この法案は2つの大きなテーマがある。「労働時間の見直し」と「雇用形態に関わらない公正な待遇の確保」のため。以前はなかった「働き方改革」という言葉が紙面やニュースで叫ばれ始め、現在では随分と定着した言葉になってきている。

    「働き方改革」というのは、働く側が改革するのではなく、「雇用する側」が「働く人」のルールの改善を法律を変えて行うことにより「暮らし方」「生き方」まで通じて「少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少」「育児や介護との両立など、働く方のニーズの多様化」等の課題を解決していこうというもの。

    違反した場合に罰則を求められる場合もあり、かなり踏み込んだ内容となっている。事業主側として避けて通れなくなった「時間管理」「有給管理」「健康管理」、おそらくこういった法案は今後益々厳しい物になっていくと想定される。しかし今、この少子化を少しでも食い止めるためには、働く方のニーズの変化に対応しなければならない。国全体の事を考えると、我々事業主が肚を決めて取り組む必要があると受け入れなければならないのだ。

    特に飲食店は、経費の割合として人件費の比重が高いため、管理コストも想定しておく必要がある。では、どういった管理が必要なのか?法案の内容を確認していこう。

    残業時間に上限規制が定められた

    働き方改革関連法案の施行前、残業時間の上限に対して特に規制がなかった。今回の法案では労働時間の上限を具体的に定めている。

    施行前、超過残業等の影響による従業員の死亡事故の報道が脳裏に浮かぶ。

    規制の内容は週40時間を超える労働は残業とみなし、残業時間は月に45時間を上限、年間360時間以内とするものである。週に40時間ということは、週に5日勤務の場合1日8時間を超えた労働は残業とみなすということである。未払い残業費の訴訟を起こされないよう徹底した管理が必要。

    繁忙期など特別な事情があるケースは、月間平均80時間の残業が認められるものの、これも年間で6カ月以内という決まり。

    コロナ以前、春の新歓シーズンと冬の忘年会新年会シーズンに飲食店は多忙を極める。しかしながら現在はコロナの影響によりあの繁忙が思い出のように思える。またあの活気溢れた頃の予約が戻りますように。

    年次有給休暇取得の義務化について

    有給は労働者の権利であるが、労働者側から有給を申請して初めて取得できるというものであった。
    自分自身、会社からアラートを出されることによって「有給って使わないといけないものなのか」なんて初めて気づいた組である。

    休みたい人、休まず仕事したい人、色々ではあるがとにかく義務化となった。
    現実問題「有給が取りやすい職場」は存在するのだろうか?平日の有給はやはり取りにくいものだ。ものすごく取りにくい経験をしたので、考えを改めることにした。

    「有給使ってしっかり休んで、出社した時に1.2倍成果を出せれば問題ない」

    と、言うことは相当な教育制度がワンセットとなる。管理側の注意点としては、対象者のリスト管理である。あと何日有給取らないといけませんよとアラートしなければならない。

    非正規雇用者と正社員の同一労働同一賃金について

    働き方改革関連法案では、非正規雇用者と正社員の待遇格差の解消が義務化された。

    パート・アルバイト・正社員など雇用形態に関係なく、同一の業務・成果を出しているのであれば同一の賃金の支払い及び待遇差がある場合はその内容や理由について説明することが具体的に決められたもの。

    井の先に頭に浮かぶのが「人件費が上がる・・・」である。
    が、しかし考えてみてほしい。

    同一の業務・成果を出してくれていれば問題はない。
    非正規雇用でも優秀な人材は多い。正社員の業務・成果について洗い直しできるチャンスであると捉えて、成果を出す価値の高い業務とは何か?について今一度考えたい。

    事業主への支援として、パートタイム・有期雇用労働法やその他の労働関係法令について、自社の取組状況を点検し、待遇改善に向けて、どのように取り組むべきか確認することができるツール等も提供されているので活用しよう。

    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000144972.html
    (参照:厚生労働省公式HP)

    そのほかの改革は?

    中小企業の時間外労働における割増率

    月60時間を超える残業割増賃金率が引上げられた。これまで大企業50%、中小企業25%だったものが、いずれも50%となる。中小企業は猶予期間があったが、2023年4月以降は中小企業でも月に60時間を超えた場合の割増賃金は、大企業と同様に50%を支払うことが義務化される。

    こうなったら徹底的に「残業させない」、もしくは割増しの残業代を払ってもその分の利益が確保できるようにするにはどうするか?雇用主側の事業戦略の見せ所である。

    従業員の健康情報の取り扱いと管理義務

    厚生労働省により「労働者の心身の状態に関する情報の適正な取扱いのために事業者が講ずべき措置に関する指針」が発表された。雇用者は労働者に対して健康面を管理する義務を負うことになる。
    厚生労働省から出ているPDF8ページを読んだ。(国から出される資料というのは、こうも読みにくいのか、何とかしてほしいものである)要は自分で健康管理を行ってもらう以上に雇用側は従業員が健康を維持できるように管理しなければならない。

    勤務間インターバル制度

    退勤から次の出勤までに休む時間もなく心身的な疲労を防ぐため、一定のインターバルを設けようというのもの。生活時間や睡眠時間を確保し、健康な生活を送るために重要な制度。
    慢性的な寝不足は自律神経にも影響をきたし、ミスの多発などリスクも大きい。会社として睡眠時間がとれるように退勤させる、出勤させるというのが求められる。

    フレックスタイム制

    従業員側で始業・就業時間を設定できる制度で、家庭の事情等に合わせて労働時間を決められる。

    働き方改革関連法案によるフレックスタイム制の改正により精算期限が変更となった。上限が3ヶ月と定められたため、3ヶ月単位で労働時間を調整できるようになっている。

    罰則について

    時間外労働の上限規制に違反した場合の罰則

    働き方改革関連法案において上限が設けられた労働時間を超えてしまうと
    「6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金」が科せられる。

    残業代を支払っていても規定時間を超えると違反となる。労働時間の管理が重要になるため、時間の計測機器やツールの導入を行うのが得策。

    年次有給休暇の取得義務に違反した場合の罰則

    有給取得義務のある労働者に年5日の有給を取得させなかった場合は
    「30万円以下の罰金」が科せられる。

    これは労働者の人数ごとに計算されるため複数人雇用している場合は、その人数分ということになる。こちらも有給取得義務のある従業員の有給取得状況の管理をしっかり行う必要がある。

    働き方改革を飲食店経営に活かせるか?

    働き方改革は働く人のために設けられた法案で、雇用する側には管理や法令順守が求められるがメリットとして活用できることもある。時代は変化している、変化に対応しながら自社改革に活かしていこう。

    離職率は下がるのか?

    飲食店の業務内容は、身体的な疲れがたまりやすい仕事である。
    調理・ホールどちらも立ちっぱなしで腰を痛める人も多い。

    働き方改革での規制を守ることで、従業員にしっかり休みを取らせることと合わせてオーナー自身も体を気遣ってほしい。実は閉店理由として「体の不調」が原因という野も多いからだ。
    せっかく地元に根付きだし、常連も増えた中で店主の体調不良は決定打になってしまう。
    働く人の健康管理とセットで店主の健康管理を今一度見直ししよう。

    合わせて、働き方改革の法案をベースに、自社オリジナルの働き方改革のユニークな制度などを作成するのはどうだろうか。働く側の立場から経営を見直すチャンスにしていこう。

    例えば、まかないは「THE 健康食」に限定してます!など。

    ここで働きたい明確な理由を雇用側が提示することで離職率を下げ、友人など身近な人にも
    声かけてくれたとしたらリファラル採用となり、採用コストを抑える事にもつながる。

    採用人材の質は上がるのか?

    飲食業界は、いつの時代も採用が難しいと言われてきた。今も進行形でそうである。
    働き方改革の順守を打ち出すことで、業界の中でも「ここは安心」とアピールできると言える。
    総じて優秀な人は、優秀な人が集まる場所に行く。しかし労働環境が悪ければ候補からは当然外されることになる。

    就職活動の中でも労働環境は比較されるため、分かりやすく明記すべし。

    業務の見直しによる効率化ができる

    残業時間の制限などで一人当たりの労働時間が減少するが、短い時間で質の高い仕事をするために業務フローを書き出して見直す必要がある。通例で行っていたが実は無駄になっている業務はないか?オペレーションの改善でどれだけ時間短縮が可能か。一つ一つを見直していこう。生産性の数値管理など最初は頭が痛いのだが一回やると決めて取り組めば意外とやれる。(経験談)

    億劫になりがちなツールの導入に踏み切れる

    大手チェーン外食では様々な効率化が進んでいる。しかし個人飲食店など規模が小さい店舗の場合どうしても手作業に頼ったままになっている業務が多いのが現実。
    開業のタイミングで導入していれば運用までにかかる時間は少ないが、従来のやりかたを変えるには費用も時間もかかる。予約システム一つとっても様々な会社が提供しており「どれを選んでいいか分からない」という声も多く聞く。

    株式会社テンポスフードプレイスでは、飲食に特化した業種・規模に合ったサービスをご紹介しています。相談を受ける中で、規模に合わないサービスは「やめときましょう」とお伝えしています。

    テンポスフードプレイスについて

  • 飲食店でデリバリーサービスを始めるメリットと成功させるためのポイント

    飲食店でデリバリーサービスを始めるメリットと成功させるためのポイント

    昨今の外食産業は、新型コロナウイルスの影響により時短営業や外出自粛など予期せぬ事態で大きな打撃を受けました。

    そこで外食産業では、営業時間の短縮などで減った売上をカバーするためにデリバリーサービスの需要が急増し、新たに始める飲食店も増えています。

    今後ますます需要が増加すると言われているデリバリーサービスのポイントやメリットを理解することで自分に合った方法で始めることができます。

    デリバリーサービスとは?

    デリバリーサービスとは、お客様から注文を受けた料理を指定された時間と場所に配達するサービスのことです。

    最近人気のデリバリーサービスってなに?

    少し前のデリバリーサービスでは、ピザやお寿司が主流でした。
    ですが最近では、ハンバーガーや丼もの、ドリンクなど様々な料理を注文することができることから人気が増しています。

    また、仕事の打ち上げや納涼会などの社内でのイベントからホームパーティーや発表会のような顧客を招待するような大きなイベントでもデリバリーサービスを利用することが増えてきました。

    そのため、外食産業ではデリバリーサービスを始める飲食店が多く、当たり前のサービスになってきました。

    デリバリーとテイクアウトの違い

    デリバリーサービスは、お客様から注文を受けた料理を指定された時間と場所に配達するサービスのことで飲食店で提供している料理を宅配することです。

    テイクアウトは、お客様から注文を受け作った料理をお客様に店頭で渡すサービス以上のことで飲食店で提供している料理をお持ち帰りできることです。

    お客様のもとまで料理を運ぶか、お客様自身が受け取りに来るかの違いがあります。

    デリバリーサービスを始める時のポイント

    デリバリーサービスを始めて際のポイントを紹介いたします。

    事前にポイントを抑えることでより実際にデリバリーサービスを始める時に悩むことが少なくなります。

    メニューの決め方

    デリバリーサービスを始める時一番重要になってくるのがどんなメニューにするかです。
    ほとんどの飲食店では、お店で提供している料理の中からデリバリーのメニューを選びます。

    そのため、デリバリー専用や数量限定などのメニューを作ることで、お客様の目を引くことができ、他店との差別化を測ることができるため一つの手です。

    しかし、中小の飲食店ではデリバリーサービスを始めたからと言ってすぐにお客様から注文が入ることは少ないです。
    最初からデリバリー専用のメニューなどを作ると余計にコストがかかってしまうことがあります。

    ですので、まずはお店で提供している料理の中からデリバリーのメニューを選び、デリバリーサービスを始めたことが認知されてからデリバリー専用のメニューなどを作る方がいいでしょう。

    写真の決め方

    デリバリーサービス代行会社のサイトに掲載する時は料理の写真を載せることが多いです。

    プロのカメラマンにサイトに掲載する実際の料理の写真を撮ってもらうことでよりお客様に料理の魅力が伝わりイメージしやすくなります。

    デリバリーサービス代行会社のサイトに掲載する場合、料理が美味しくなさそうな写真を載せてしまうとその写真が多くのお客様に見られることになるため、それだけでお店の評価を下げてしまうこともあるので注意が必要です。

    自分でサイトに掲載する料理の写真を撮る場合は、角度や光などに注意しながら美味しそうな写真やきれいな写真を撮ることが大切です。

    価格の決め方

    メニューを決めた後、価格設定で悩まれる方が多くいます。

    デリバリーサービス代行会社のサイトに掲載する時、手数料が一見高いように思われるかもしれません。
    ですが、ほとんどの飲食店では店頭で販売している価格から手数料分を上乗せした価格で設定していることが多いため利益は店頭での価格と変わりません。

    例えば、店頭で1,000円で提供している料理をデリバリーサービス代行会社のサイトに掲載する場合、1,300円ぐらいで設定することが多いです。
    手数料が30%の場合、価格が1,300円なら利益は910円と店頭で販売している時とあまり変わりません。

    また、他店の価格設定を調査することも大切です。
    他店が同じメニューで自分のお店よりも安く提供していた場合、価格面では負けてしまうことになります。
    そのため、他店の価格設定も見ながらメニューの価格を決めることが大切です。

    デリバリーサービスのメリット

    デリバリーサービスを始めるメリットについて紹介します。
    メリットは主に3つあります。

    販売経路を拡大できる

    昨今の外食産業の市場規模は拡大傾向にあり、新規開業の飲食店も増加傾向にあることから、店頭だけの販売では限界があるかもしれません。

    デリバリーサービスを始めることで、新たな販売経路を開拓することができます。
    デリバリーサービス代行会社のサイトに掲載することで今までのお客様とは違った層のお客様にも認知してもらえる可能性があります。
    デリバリーサービスを始めることで新たなお客様の開拓をすることもできます。

    新規顧客の開拓や販売経路の拡大を行いと考えている場合、デリバリーサービスは一つの手です。

    中小の飲食店でも始められる

    デリバリーサービスだとお店の客席数に関係なく売上を伸ばすことができます。

    通常の営業では、席数が限られているため席数を超えてお客様を入れることはできず、満席時はお客様を逃すことがあります。
    しかし、デリバリーサービスでは、客席数に縛られずに販売することができます。

    また、立地にも左右されにくいです。
    郊外にお店があっても配達可能であればデリバリーを行うことは可能です。
    お客様に直接お店にに来店していただかなくても自慢の料理を提供することができます。

    お客様に直接お店にに来店していただかなくても自慢の料理を提供することができます。

    初期費用があまりかからない

    自分でデリバリーサービスを行う場合、電話での注文や管理に時間を取られ慣れないうちは余計にコストがかかることがあります。
    しかし、デリバリーサービス代行会社を利用することで注文管理から配送、決済までを委託することができます。
    そのため、飲食店にかかる初期費用は、容器や梱包、サイトへの掲載費のみで行うことが可能です。

    また、人件費のコストを抑えることもできます。
    夜の通常営業の時間を短くし、デリバリーサービスだけを行う場合、店頭で注文を受ける必要が無くなるためキッチンで料理する人のみに絞ることができ、人件費を抑えることもできます。

    デリバリーサービスのデメリット

    デリバリーサービスのデメリットについて紹介します。
    デメリットは主に2つあります。

    準備に時間がかかる

    新しくデリバリーサービスを始める場合、デリバリー用の容器や梱包、配送手段、配達員などを準備する必要があります。
    デリバリー用の容器や梱包はすぐに準備することができますが、もともと従業員が少ない飲食店では配送手段や配達員の確保に時間がかかってしまうことがあります。
    前もって配送手段と配達員は準備するようにしましょう。

    また、デリバリーサービス代行会社を利用する場合、営業許可証やメニュー、料理の写真など様々な提出物がサイトへの掲載時に必要となってきます。
    そのため、今すぐ始めたいと考えていてもなかなかすぐには始めることが難しいです。
    始めるまでに1カ月ほどかかると考えておいた方がいいでしょう。

    デリバリーサービスを始めたことを周知する必要がある

    デリバリーサービスを始めたからと言ってすぐに注文が入るわけではありません。
    デリバリーサービスを始めたことをお店の近くのお客様に周知する必要があります。

    まずは、TwitterやInstagramなどのSNSを使ってコストをかけずに周知していきましょう。
    より効果的に周知をしたい場合は、広告を出してみましょう。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか。
    以上が、デリバリーサービスを始める時のポイントやメリット、デメリットなどのまとめでした。

    今後ますます需要が増加すると言われているデリバリーサービスを始め、お客様のニーズに応えていくことが大切です。

    メニューや写真、価格設定の仕方でお客様からの注文数は大きく変わります。
    そのため、まずはデリバリーサービスを始める前に他店などの情報収集を行って売上アップを目指していきましょう。

    あなたのお店に合った方法でデリバリーサービスを始めてみましょう。

  • 飲食店にホームページは必要?SNSやグルメサイトでは足りない必要性

    飲食店にホームページは必要?SNSやグルメサイトでは足りない必要性

    飲食店をインターネットで調べたときに、グルメサイトが一番最初に表示されたり、まとめサイトが表示されるケースが多々あります。

    その状況を見て、「そもそもホームページは必要なのか」「どうせ検索で引っかからないなら不必要ではないか」と考えてしまうのも無理ありません。しかし、人気店のほとんどはホームページを保有しています。

    飲食店のホームページの必要性

    飲食店の集客方法として、チラシ配りやポスティングなど他にもさまざまな種類の販促方法がある。しかし紙だと印刷費や宣伝のための人件費が必要になります。

    印刷費、人件費がかからないのがインターネット集客です。
    インターネット集客の中にはホームページやSNS、グルメサイト掲載などがあるが、今や多数の情報で溢れているインターネットで自分のお店の情報を知ってもらうことが難しくなりました。

    それであればインターネット集客、特にホームページの必要性が問われるようになりました。

    誰もが悩むホームページ作成

    つい、自分のお店をwebで見つけてもらったら、すぐに来店してもらうものだろうと考えてしまいます。しかし、インターネットで食べに行く場所を探しているお客様はかなり慎重に比較して来店すべきお店を決めているのです。

    ユーザー側の視点

    例えば、「仲間を連れて1週間以内で近くて美味しい飲食店を探さなければならない」とします。
    最初に見つけるきっかけになるのはもちろんグルメサイト、もしくはSNSです。口コミも見て判断するでしょう。

    その後、「これは本当の情報だろうか?」「このメニューはまだ実際にあるのだろうか」と公式情報が載っているホームページを見に行きます。

    そこで、公式のホームページがなかったらどうでしょうか。他に口コミがよく、公式ホームページに店主のこだわりや、どのようなメニューが注文できるか確認できるお店があれば、仲間におすすめする理由になるためそちらへ来店しやすくなります。

    ホームページを作成した飲食店の意図

    グルメサイトの掲載はもちろん、ホームページも合わせて準備したいという飲食店オーナー様曰く、「ホームページを名刺代わりにしたい」「SNSではメニューがよくわからない、一覧が見たいという要望があったから作成した」という理由を元にホームページを作成するケースもあります。

    SNSやグルメサイトの掲載で良いという認識は誤り

    SNSやグルメサイトに店舗情報を掲載しただけでは来店動機としては効果が薄くなりやすいです。

    SNSのデメリット

    SNSの発信はあくまで「最新情報」「トレンドが見れたら良い」という場合が大半です。他にどのようなメニューがあるのか確認しようとたどるにも、メニューというカテゴリ分けで見られることはなく、そこで諦めて他の飲食店に移ってしまう可能性もあります。

    自分の店を「見つけてもらう」には一番良い手段ではありますが、そこから「来店動機につながるか」はあと一押し足りない媒体です。

    グルメサイトのデメリット

    GoogleやYahoo!で近くの食べにいきたい業種のお店を探した時は、一番最初に食べログやぐるなびに掲載をした情報が出てくるため、SNSと同様見つけてもらいやすい媒体です。口コミも来店動機に繋がりやすいと言えるでしょう。

    しかし、口コミの信憑性も昨今では疑われています。口コミにありもしない悪評を書かれて来店客数が減った、というケースも少なくありません。

    そのような時に、ホームページに正しい情報を記載して悪質な口コミに対して対策を取ることもひとつの手段になります。

    ホームページでは何が補えるのか

    SNSやグルメサイトは「自分のお店を見つけてもらえるツール」となりますが、来店動機にはなりにくいという欠点もあります。

    ホームページも、すぐに見つけてもらうにはお金と時間がかかりますが、公式情報が発信されているという点で来店動機に繋げられるという、他のツールには劣らないメリットがあります。

    ホームページに何を掲載したら良いのか

    SNSやグルメサイトと掲載する内容がほとんど被っているため、一体何を掲載すれば良いのかと考えてしまいます。
    しかし下記の通り掲載をすれば公式情報であるという信頼性を確立できます。

    確実な公式情報を発信する

    特に現在は新型コロナウイルスの影響で、時短営業やテイクアウトの実施などを行なっている飲食店がほとんどです。しかし、グルメサイトでは営業時間が更新されていなかったり、SNSでは投稿に埋もれていつから時短営業をしているのか探すのに時間がかかりあきらめてしまうといったケースがあります。

    更新が必須の項目

    必須項目は「営業時間」「メニュー」の2点です。それ以外はほとんど変更しなくても良い情報です。

    まず営業時間は、誤った情報を載せていると食べに行ったお客様は「せっかく調べて行ったのに、すでに営業が終了していた」「調べていったけど、定休日だった…」とがっかりするポイントになります。今後、そのお店が通常営業に戻ったとしても、「またこのお店が時間通りに営業している可能性が低い」と信頼性を失い、来店動機を逃してしまう可能性があります。

    メニューについても、すでに提供していない季節限定メニューが掲載されており、来店した時に「それはすでに終了しています」と言われてしまったら、次にまた行きたいとは思わなくなってしまいます。

    情報の更新は、自分が決定した時に変更をしておかないと、多忙でつい更新を忘れてしまって古い情報が残ってしまっていた時に信頼を失いかねません。

    メニュー一覧と更新

    メニューの更新が必須項目だと述べましたが、更新には古い情報を消していくことだけではなく、新メニューや季節限定のメニューも掲載しておくことが肝心です。
    SNSに投稿するのも良いですが、情報が埋もれてしまいます。ホームページに掲載しておくことで、いつまでこのメニューが食べられるのかとお客様が確認してくれます。

    必要だと思うが、コロナ禍で販促に経費がかけられない

    ホームページの準備は必要だとは思っていても、ホームページ制作会社を検索していると安くても10万円~・本格的なホームページを作成しようと思ったら安くても30万円~、保守費用も月額1万円~というところがほとんどです。それならSNSだけで十分だと考えてしまいます。

    その販促経費、抑えられる方法があります

    コロナ禍だと営業時間の変更など、どれだけの頻度でホームページの情報に変更をかけるかわかりません。毎月更新だけで1万円もかかるのであれば、SNSやグルメサイトの更新で十分だと思う場合もあるかと思います。
    また、会社によってはホームページの更新費・サーバー費・ドメイン料が別々に請求されるケースも少なくありません。
    しかし、経費を抑えてホームページの作成・情報の更新ができるサービスがあります。

    テンポスのホームページ作成サービス

    テンポスでは、お申し込みは格安8万8000円(税込)で本格ホームページ作成ができます。
    これまで話していた更新費・サーバー費・ドメイン料も含んで月額6,600円(税込)でホームページ作成を更新し続けることが可能になります。

    またテンポスのホームページ作成では、すべての作成プランにプロカメラマンの写真撮影が含まれています。

    実際にお店にプロのカメラマンがお伺いして、
    お料理や店舗の内装外装、お料理を作っているお手元の風景等を撮影し、撮ったお写真をホームページに使用して作成することできるので、格安で本格的なホームページの作成が可能となっております。

    特に新規開業の際は、他で資金を使いたい・最初は何があるか分からないから初期費用を抑えたいといったご要望に合ったサービスです。作成もメールやLINEでホームページに掲載したい写真や情報を送るだけで、スタッフが埋め込みを進めていき完成までサポートします。

    ぜひ実際にどのようなホームページが作成できるのか、下記からご確認ください。

    スタンダードプラン;サンプル

     

    もし‥‥
    「こんなにしっかりしてなくていいんだよな…」「予約とかブログページは要らない」という場合は、
    さらにお安く5万5000円(税込)からホームページの作成が可能となっております。

    こちらの制作プランだと、月額1,650円でホームページの運用が可能です。
    ぜひ下記から、実際の作成したサンプルを見てご検討ください。

    ライトプラン:サンプル

     

    利益を残しながらweb集客

    新型コロナウイルスが流行してから3年以上経過しましたが、未だ本当に収束するかも分からなず、いつになったら元の生活に戻れるか分からない状態です。そのような中でも、飲食店のオープン・経営に尽力されているオーナー様へ少しでも「食べてもらう喜び」に対して注力していただけるよう、販促をなるべく抑えつつ必要最低限の媒体は掲載し、サポート体制を整えています。

    損しないweb販促で集客・売上アップ

    web集客に向けて高額の費用を使わないとうまくいかないといった意見を多く見かけますが、まずはweb上に掲載してお客様に知ってもらい、来店してもらわないとたくさんのお客様に来店してもらえません。

    しかしいきなり高額のweb集客サービスを利用するのではなく、手段はたくさん持っておきながら、一番自分のお店に合う販促を見つけていくことが大切です。ホームページをそもそも準備しておくつもりはなかったという方も、まずは一度ご相談ください。

    ホームページ制作について詳しく見る

  • 飲食店におけるキャッシュレス決済の導入とそのメリット

    飲食店におけるキャッシュレス決済の導入とそのメリット

    飲食店においても「キャッシュレス決済」を導入することが一般的になってきました。

    キャッシュレス決済の種類や特徴、そしてメリットを知ることで、自分のお店に合わせたキャッシュレス決済の導入のヒントにすることができます。

    自分のお店に合うキャッシュレス決済をぜひ見つけてみてください。

    キャッシュレス決済とは?

    キャッシュレス決済とは、文字通りの意味で、現金(Cash)なし(less)で支払いをすることで、一般的な硬貨や紙幣を使った、現金支払い以外の決済方法のことです。

    最近よく耳にするけどそもそもキャッシュレス決済って?

    現金以外での決済方法と一口に言っても、さまざまなものがあります。
    事前にお金を払っておいてそのあとに商品を受け取る前払い方式や、商品の提供を受けると同時に現金以外の方法でお金を支払う同時払い方式、商品の提供を受けた後にお金を支払う後払い方式のもの。

    これらの全てが「キャッシュレス決済」です。

    既に普及しているこれも実はキャッシュレス!

    改めて「キャッシュレス」と聞くと、イメージが湧かない人たちも実はもうすでに使っています。
    例えば、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードもキャッシュレスです。

    事前にお金をICカードにチャージして、交通代として使ったり、コンピニ・スーパーでの買い物に使っている時、現金なしで決済しています。
    クレジットカードもキャッシュレスです。先に買い物はしても実際の支払いは翌月という後払い式の決済方法です。

    特に注目されるスマホ決済

    最近特に「キャッシュレス」といって、イメージされるものはスマホ決済です。

    スマートフォン1つで買い物ができるので、とても便利な決済サービスです。

    非接触型IC決済と呼ばれる、「iD」「QUICPay」「楽天Edy」などのサービスや、それらの決済方法まとめて管理する「Apple Pay」や「Google Pay」なども利用者が増えています。

    一方で、QRコード(バーコード)決済として、何度も還元キャンペーンを行い有名になった「PayPay」をはじめ、多くの人が利用しているLINEの決済サービス「LINE Pay」、携帯会社が運用する「d払い」、「au Pay」などのサービスも利用者を増やしています。

    キャッシュレス決済の利用者が増えている

    キャッシュレス決済の利用者は、新たなサービスがリリースされる中で増えています。

    世界の傾向としても、日本内においてもキャッシュレス化は進んでいますが、海外に比べ日本はまだまだ普及していないと言われています。

    世界のキャッシュレスの普及

    キャッシュレス決済の普及率は、2016年時点で韓国で9割、中国で6割、アメリカ・イギリス・オーストラリアなどでも5割前後となっています。特にお隣の韓国や、中国では国を挙げたキャッシュレス化の推進により高水準の普及率になっています。

    日本のキャッシュレスの普及

    一方、日本のキャッシュレス決済の普及率は2016年時点で2割弱と諸外国に比べ、まだまだ現金が決済の中心となっています。しかしながら、2020年には28.5%にまで増加し、少しずつ普及率を伸ばしています。

    日本でもキャッシュレスが浸透してきた

    特に2019年10月から2020年6月まで、消費税が10%に引き上がるとともに実施された、「キャッシュレス・ポイント還元事業」において、加盟店の導入時の費用負担軽減や、利用者へのポイント付与により、利用者が増えました。

    また、2021年3月までにマイナンバーカードを申請すると上限5,000円分のポイント還元を行う、「マイナポイント」事業もはじまり、ますます日本においてもキャッシュレス化が拡大しています。

    キャッシュレス決済の種類と特徴

    そんな日本でも普及し始めた、「キャッシュレス決済」ですが、大きく分けて3種に大別されます。
    それは、クレジットカード決済、電子マネー決済、QRコード決済です。
    それぞれの種類と特徴を見てみましょう。

    クレジットカード決済

    キャッシュレスの中でも主流で、30〜40代を中心に幅広い年代で利用され、高額な決済にも対応しています。商品の提供を受けた後にお金を支払う後払い方式のものが中心です。VISA、MasterCard、JCB の他にも、American Express、Diners Club、DISCOVER、中国銀聯などの決済ブランドがあります。

    電子マネー決済

    Suicaや PASMO などの交通系 IC カードや、イオン系列の WAON、セブン系列の nanaco などが有名です。特に、交通系ICカードは、交通機関の発達した地域で、サラリーマンや学生などを中心に利用されています。大手飲食店などでも、比較的、客単価の低い飲食店で導入されている傾向があります。

    QRコード決済

    PayPayや、d払い・メルペイなど、スマホでQRコードやバーコードを表示させて決済する方法です。今、一番利用者を拡大している決済方法で、20~30代を中心に若者の利用も多くなっています。インターネット環境があれば、設備が不要で、どのようなお店でも導入可能です。

    自分のお店はどのキャッシュレスが合うのか、詳細をまとめた記事もございますので是非参考にしてみてください。

    飲食店のキャッシュレス決済の導入メリット

    キャッシュレス決済がどういうもので、どういった種類や特徴があるのかを理解した上で、キャッシュレス決済導入にはどのようなメリットがあるかを見てみましょう。

    レジ業務の効率化

    会計時のお客様と店員のやりとりが減り、レジの打ち間違いや、おつりを渡す際のミスもなくなり、効率よくレジ業務が行えます。また、お客様がレジに並ぶ際にも、キャッシュレス決済であれば会計がすぐ済むので、行列ができにくくお客様が不満を持つ「レジ待ち」の防止にも繋がります。

    集客効果アップ

    キャッシュレス決済を導入することで、決済アプリの地図情報にお店が掲載されることで集客効果にも繋がります。ホームページやグルメサイトで利用可能な決済方法を掲載することや、お店の外装に利用可能な決済方法をステッカーとして貼ることにより、キャッシュレス利用者の入店の動機にも繋げられます。

    キャッシュレス利用者の中には、「クレジットカードが使えないなら他の店にしよう」、「今、スマホしか持ってないから、スマホ決済できる店にしよう」と考える人もいるようです。

    インバウンド集客

    新型コロナウイルスの影響で、現在は外国人観光客が少ないですが、インバウンド集客の対策の入口はキャッシュレス対応です。東京オリンピックが開催されるとなった際には、当初より少ないとは言え訪日外国人数は増加します。
    世界的に利用されているVISA、MasterCardなどのクレジットカード決済への対応はもちろん、中国人観光客向けに、クレジットカードの銀聯(UnionPay)や、QRコード決済のAlipayやWeChat Payの導入をすることで、インバウンド集客にも対応できます。

    現金手渡しがなく衛生対策にも

    新型コロナウイルスの影響といえば、衛生対策も必須です。
    もともと現金の受け渡しは、多くの人の手を渡っているので不衛生とされていましたが、最近は特に感染症の広がりにおいても現金手渡しを避ける傾向があります。
    キャッシュレス決済を導入することで、お客様・店舗スタッフともに現金の受け取りや、おつりの受け渡しがなくなり衛生対策にもなります。

    まとめ

    以上が、キャッシュレス決済の種別や特徴、そのメリットのまとめでした。

    これからさらに進むキャッシュレス化に対応するために、キャッシュレス決済を導入して波に乗り遅れないことが大切です。現状のキャッシュレス需要やターゲットをまとめた記事もありますので、参考にしてみてください。

    導入する決済サービスをどれにするか悩んだ時には、あなたのお店のターゲット層の年代や客単価、立地としてサラリーマンが多いのか、外国人観光客が多い地域なのかも合わせて考えることで、導入のヒントにもなります。一括で多くの決済に対応することができるサービスもあります。

    あなたのお店にあったキャッシュレスサービスを導入しましょう。

    キャッシュレス導入についてのご相談は、テンポスフードプレイスでも受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

    キャッシュレス導入支援はこちら

  • 飲食店における人件費の目安は?管理する時のポイントと注意点

    飲食店における人件費の目安は?管理する時のポイントと注意点

    飲食店を経営するうえでとても重要なのが人件費のコントロールです。

    どんなに売上を上げてもかかるコストが大きければ利益は上がりません。人件費はできるだけ抑えたいコストではありますが、サービス業である飲食店にとって、パート・アルバイトを含む従業員は欠かせない存在でもあります。

    目安となる人件費はどのくらいか。削減する時のポイントや注意点を理解して、効果的に利益を上げていきましょう。

    人件費を管理する時に大切な考え方は「FLコスト」

    人件費に限らず、飲食店経営において重要な指標の一つが「FLコスト」です。

    FLコストとは?

    Fは「Food(食材)」、Lは「Labor(労働)」を意味しており、それぞれの頭文字を取って「FLコスト」と呼ばれています。「FLコスト」とはつまり食材費と人件費を合わせたもので、これをうまくコントロールすることが経営の中で大切です。

    人件費の目安

    一般的に食材費は売上に対して30%程度、人件費は30%程度、合計60%に抑えるのが適正と言われています。もちろん扱う料理や業態によって目安は異なります。

    もしこの比率が常に60%を大きく超えている状態だと、家賃や水道光熱費、その他の諸経費によって利益がマイナスになってしまう恐れがあります。

    人件費に含まれるもの

    人件費は「給与」だけじゃない

    人件費として計算されるのは「給与」だけではありません。単に「給与」だけで考えると、想定していたよりも利益が残らないという事態に陥ってしまいます。

    人件費には何が含まれる?

    従業員が正社員なのかパートやアルバイトなのかでも変わってきますが、人件費は「給与」以外にも以下の項目が挙げられます。

    ・社会保険料
    ・福利厚生費
    ・賞与(ボーナス)
    ・通勤手当
    ・役職手当などの各種手当
    ・社宅費

    法人化している場合「社会保険への加入」は必須になります。個人事業主でも常に5人以上の従業員が働くお店の場合は「社会保険への加入」が義務づけられています。

    このような「給与」以外の費用も考慮し、正しく人件費を計算しましょう。

    人件費を削減するには

    人件費を少しでも減らし、より効率的に利益を上げるためにはどうすればよいでしょうか。

    効果的に人件費を削減する方法の例を3つご紹介します。

    人件費を削減する3つの例

    柔軟にシフトを変更できるようにする

    お店のアイドルタイム、すなわち忙しくない時間帯に多くの従業員を投入することは効率的ではありません。売上の増減に合わせて、従業員の労働時間を調節することが大切です。うまく調節をしないと人件費が固定費となり、売上低調時に利益が上げられなくなってしまいます。

    また、大人数の宴会の予約が入ったり、逆にキャンセルになったりするなど、イレギュラーが発生しやすいのが飲食店です。そのような時には従業員と相談してシフトを調整しましょう。

    マニュアルを作成する

    新しく従業員を採用した場合や、業務に慣れない従業員がいる場合、先輩が時間を割いて業務を教えたりフォローにまわったりすると思います。必要なことですが、これが増えると通常の業務にきちんと対応ができなくなってしまい、人件費に影響を及ぼしてしまいます。

    このような問題を解消するためマニュアルを作成し、教育にかける人件費を抑えましょう。

    オペレーションを改善する

    日々の業務を見直してオペレーションを改善することも、人件費を削減するうえでは大切です。

    注文を受け方や調理の手順、お会計時の対応など、いろいろな角度からオペレーションを改善することで、給与や従業員の数を変えずに生産性を高めることができます。

    テンポスフードメディアでは人材育成に関する記事もあります。
    ぜひこちらの記事も空いている時間にご覧ください。

    [clink url=”https://test-cms-foodmedia.tenposfoodplace-hp.com/management/779/”]

    人件費削減における注意点

    人件費はできるだけ削減できるのが望ましいですが、ここに大きな落とし穴があります。人件費を削減する時に、以下のようなことにならないよう注意しましょう。

    サービスのレベルが下がってしまう

    従業員の人数などを減らして人件費を削減した時に、それが適切でないとサービスレベルが低下してしまう場合があります。例えば「呼んでもなかなか注文を取りに来ない」「オーダーミスをする」「常にバタバタして落ち着かない雰囲気になる」などが挙げられます。

    充分な接客ができずに顧客満足度が低下し、結果的に客離れに繋がってしまいます。

    労働環境が悪化してしまう

    理不尽な給与の大幅カット(賞与のカットも含む)や無理なシフト調整によって従業員満足度が低下し。離職に繋がります。その結果従業員の数が減り、一人あたりの仕事量が増えたり、充分な接客ができずに顧客満足度が低下するなど、悪循環が発生します。

    人件費に関連する指標

    削減例と考えるべき注意点以外にも、人件費を適切に管理するために必要なさまざまな指標があります。最低限覚えておくべき基本的な4つをご紹介します。

    人時売上高

    「従業員が1時間にでどのくらい売上を上げられるか」を示す指標です。
    「1日の売上÷1日の全従業員の労働時間」で算出します。

    人事売上高は5000円以上が理想とされています。
    この数字はシフトを組むうえでも参考にできるものです。

    労働分配率

    労働分配率とは「粗利のうち、人件費がどのくらいの割合か」を表す指標で、粗利とは「売上」から「原価(食材費)」を引いたものです。
    「人件費÷粗利×100」で算出し、基準値は40%以下となっています。

    労働生産性

    労働生産性とは「従業員1人あたりがどれくらいの利益をあげたか(生産性)」示す指標です。
    「粗利÷従業員数」で算出します。(粗利=売上-原価)
    労働生産性の基準値は50万円とされています。

    平均時給

    社員・パート・アルバイトすべてを含めた従業員の、1人1時間当たりの時給のことです。
    「人件費総計÷全員の労働時間の合計」で算出します。
    基準値は都心部と地方で異なりますが、おおよそ1200円以下が理想とされています。

    ロボットを導入して人件費を削減する方法もあります。
    テンポスフードメディアでは人件費削減方法に関する記事もありますので、気になった方はご覧ください。

    [clink url=”https://test-cms-foodmedia.tenposfoodplace-hp.com/select/1770/”]

    まとめ

    いかがだったでしょうか。
    効率的に利益を上げていくには、人件費の管理が必要不可欠です。従業員満足と顧客満足の両立を図りながら、データに基づいて人件費を管理することで、利益を上げやすいお店にすることができます。

    自分のお店に最適な人件費率を見つけ出し、より良いお店にしていきましょう。

    テンポスでは求人マッチングサイトもご紹介しております。
    人材不足で悩んでいる店舗様がありましたら、一度問い合わせてみてください。

    短期求人マッチングサイト紹介

  • 焼肉屋開業に必要となる機器・什器・備品の選び方とは?

    焼肉屋開業に必要となる機器・什器・備品の選び方とは?

    焼肉屋開業に必要となる機器・什器・備品を選び、配置するとなると、レイアウトが重要となります。厨房レイアウトにつきましては、配置後の変更が難しいケースもあります。そのため配置前に生産性が高く、作業効率が良いレイアウトにするため、じっくりとシミュレーションを行い決めていきましょう。近年の焼肉屋は、煙の充満するのを気をつけたりと、昔の焼肉屋とは違った店内の雰囲気を出したりと様々です。ご自身のコンセプトに沿ったお店作りにしていきましょう。

    厨房機器の基礎知識

    熱機器

    熱源はガスまた電気にするかを決めましょう。ガスの場合だと、都市ガス(12A・13A)、プロパンガスの確認をします。

    鋳物コンロ

    鋳物コンロは、火力が強い上に、ある程度設置場所が自由です。また鋳物コンロはガス管さえつなげることができれば、どこでも料理に必要な火力を得ることができます。

    ガスレンジ

    ガスレンジは、オーブンとガステーブルを一体化した熱調理機器です。ガスコンロで調理しながら、下部に搭載されているオーブンで調理することも可能です。調理時間の短縮、作業効率が大幅にアップします。一台で二役を担ってくれるので調理場のスペースを有効に活用できます。

    フライヤー

    ガスフライヤーの形状は大きく分けて、「据置型」と「卓上型」の2種類があります。
    据え置き型はスタンダードなタイプのもので、油交換の際に、コックをひねることで下部にある油を排出できます。日頃の油交換の作業を考慮すると、設置スペースを確保できるのであれば「据置型」がおすすめです。
    卓上型は設置スペースが確保できない場合や、オープン後に揚げ物メニューを追加された際などに、非常に便利な機器となります。

    炊飯器

    炊飯器にも主に3種類のタイプがあります。
    ガス炊飯器は、表面はしっかり中はふっくら、おいしく炊くことができます。通常ガス炊飯器は保温機能がないため、保温ジャーが必要となります。
    保温ジャーは炊飯器で炊いたご飯を保温専用ジャーに入れて保温することで、味も香りも変わらないおいしいご飯を食べることができます。
    電気炊飯器は、炊飯と保温を1台でまかなうことができます。

    ガス式

    メリット

    ・焼き上がりがふわっとする
    ・火力が強く連続して焼ける
    ・本体価格が安価
    ・使用できる鍋
    ・フライパンの種類が多い

    デメリット

    ・温度管理が必要
    ・調理時、周囲の温度が上がる
    ・初心者には火加減が難しい

    ガスの種類

    熱機器は、必ず店舗のガス種(都市ガス・プロパンガス)を確認してから購入しましょう。

    注意点

    ・火事の恐れがあるため、接地面、可燃物とは一定の離隔距離をとる。
    ・フード換気扇を必ず設置する。

    外管式

    外管式はヘッダーにノズル付きのガス栓があり、そのガス栓を手動で空けチャッカマンなどで点火します。自動で火が消えるといった安全装置はついていませんが、コックで火力を調整することができ、火加減の微調整が可能です。コックで火力調節するタイプなので、火加減の微調整を手動で行いたい人におすすめです。

    内管式

    内管式は外管式とは異なり、圧電点火方式で家庭用コンロのようにつまみを回して点火させます。掃除の際は五徳を外し、簡単にお手入れできます。扱いやすく、安全装置が装備されている機器もありますが、外管式のように火力の微調整が行うことができません。

    電気式

    メリット

    ・火の消し忘れなどによる火災が起きにくい
    ・温度を一定に保て、温度調整がしやすい
    ・掃除がしやすい

    デメリット

    ・向き・不向きの料理が多い
    ・IH対応の調理器具が必要
    ・ガス式に比べて本体価格が高価

    冷機器

    冷蔵庫・冷凍庫

    冷蔵庫は主に食品を長期保存冷やしながら保管することが目的です。密閉性が高く、冷蔵ショーケースと比較して細かな温度設定もできます。

    製氷機

    製氷能力の計算方法
    おすすめ製氷能力=客席数 × [1.5~2.2]
    例:30席の焼肉屋の場合、30×2=60kgのため55~65kgタイプがおすすめです。ですが、ドリンクや調理で氷をたくさん使う場合は[1.5~2.2]の数値を高めに設定しましょう。

    冷蔵ショーケース

    業務用冷蔵ショーケースは、冷やしながら中の商品を見せるなど商品の演出効果、アピールにもなります。スライド扉タイプは、通路幅が狭い場所にも設置が可能です。スイング扉タイプは、開閉がスムーズで商品の出し入れがしやすいです。

    冷凍ストッカー

    冷凍ストッカーは、氷不足に困らないよう製氷機の氷のストックをしたりと、食品ロス軽減のため冷凍された食材などたくさんの物を一度に保存することができます。仕入れるお肉屋さんの定期配送に合わせて、容量の選び方、どの量をストックするかを考えておく必要があります。

    什器の選び方

    業務用イスの選び方、焼肉屋でおすすめのイスをご紹介します。

    焼肉屋でおすすめのイス

    スツール/省スペース(客席数優先)
    背もたれがないので省スペースのお店に最適です。他にも木製の角タイプや金物の丸タイプなど種類も豊富です。
    座り心地重視の大きめタイプ
    お客様にゆったり、居心地の良いイスに座っていただきたいと、お考えでしたら少し大きめのタイプも多数ございます。

    業務用テーブルの選び方

    テーブル天板の種類

    メラミン化粧板とは色柄や木目を印刷した化粧紙に、メラミン樹脂を浸透させ紙を重ねたものです。それに合板やMDFなどを貼り付け、テーブル天板に仕上げます。キズや熱に強く飲食店では約7割のシェアがあるといわれております。
    集成材は小さな寸法に切り出したひき板や小角材を圧縮し、大きいサイズの板材に加工されております。
    突板とは、薄くスライスしたベニヤ板やMDFなどの合板に貼り付けたものをいいます。

    食器の選び方

    食器の選び方についてご紹介します。

    デザイン・カラー

    印象的な器はSNSでの宣伝効果を高めることができます。しかし、オリジナルなデザインの食器を発注するのはコストもかかります。コストを抑えオリジナルな食器を再現したい場合は、器の色にこだわるのもポイントです。気をつけておきたいことは、食欲を減退させてしまうカラーなどにはしないよう注意が必要です。

    レイアウトの重要性

    厨房のレイアウトによって、作業効率や生産性が大きく変わってしまうことがあります。冒頭でも述べたように、厨房レイアウトにつきましては、配置後の変更が難しいケースもあります。厨房スペースを限られた中で有効に使うには、余計なものを省き、メニューに必要な機器を最小限で揃えることがポイントです。初めに必要となるのが水回りですので、シンクを中心に動線を考慮してレイアウトを考えます。
    厨房機器には、冷蔵庫、製氷機などは必需品となります。冷蔵庫や冷凍庫は、縦型と、作業台と冷蔵庫・冷凍庫を兼ねた横型(コールドテーブル)がございます。
    熱機器は基本となるオーブン・電子レンジの他、メニューに合わせて炊飯器など他機器も揃えていきましょう。

    まとめ

    いかがでしょうか。焼肉屋開業に必要となる機器・什器・備品には、それぞれ豊富な種類の商品があります。また厨房レイアウトに関しては、内装業者の方など業者に任せっぱなしにして、後から後悔する飲食店様を数多くいます。誰もが、動きやすい動線や機器の扱いやすい位置などがあるはずです。他にも繁盛店ではどのようなレイアウトなのか研究することもおすすめです。
    ご自身のコンセプトに沿った、機器・什器・備品を選定し、何度もイメージを重ねて、生産性と作業効率が上がるレイアウトを作ることを心掛けていきましょう。

    焼肉屋の機器・什器備品についてはこちら

  • 飲食店開業に向けての事業計画とは?準備と作成方法について

    飲食店開業に向けての事業計画とは?準備と作成方法について

    事業計画書とは、どのように事業を経営していくのかを具体的に書面にしたものです。金融機関からの事業資金を調達するための鍵となる重要な書類となります。
    ここでは、飲食店開業における事業計画についてご紹介いたします。

    飲食店開業における事業計画とは?

    コンセプトが決まったら、作成したコンセプトに具体的な数字を落としこんでいき、事業計画書を作成していきます。売上目標や今後の流れなど、具体的にまとめ第三者にも伝わる事業計画を作成しましょう。

    開業計画

    飲食店の開業には「売上計画」や「収支計画」を含む、具体的な「開業計画」が必要となります。

    売上計画

    店舗の立地や業態、規模などの特性を踏まえて、売上の見通しを立てます。計画通りに売上があがらないと開業後に経営困難になってしまう可能性が高くなります。そのため平日、土日祝で来客予想数を変えるなど、細かく作成していきましょう。
    ■売上
    売上 = 1日の来客数 × 客単価 = 席数 × 客席稼働率 × 回転数 × 客単価
    売り上げを上げるには下記3つの方法があります。
    ・客数(集客)を上げる
    ・客単価を上げる
    ・回転率・稼働率を上げる

    シミュレーション

    下記のポイントに注意して、実際にシミュレーションを行ってみます。
    ・売上につながる部分(客単価など)を過剰評価していないか
    ・計画にズレが生じた場合の資金調達手段などの対策はしているか
    ・毎月の運転資金が、計画より上回る可能性はないか
    立地条件によっては、平日や土日祝、時間帯によって客層が異なるため、その差も考えることが必要です。
    そのため売り上げを考える際には、週単位で考える必要があります。

    収支計画

    収支計画は、「収入」と「支出」、「借入」と「返済」などの関係を長期わたって予測することです。
    収支計画書とは「収入」と「支出」を表にして、どのくらい利益が出るのか表したものを指します。
    飲食店にかかる主な費用
    ■人件費・・・・・・売上の30%以内
    ■家賃・・・・・・売上の10%以内
    ■原料費・・・・・・・売上の30%以内
    ■水道光熱費・・・・・売上の5%以内
    ■その他の経費・・・・売上の10~15%以内
    人件費・家賃・水道光熱費は、コントロール次第では金額も大きく変動するため、利益が左右されることもあるので注意が必要です。

    損益分岐点

    損益分岐点とは、売上高と費用の額が等しくなるラインのことを言います。損益分岐点を計算する事で、「使った費用に対していくら売れば回収できるか」がわかります。
    損益分岐点=固定費÷(1-変動費÷売上高)
    変動費:売上に比例して増減する費用のこと。(原材料費・仕入原価・販売手数料など)
    固定費:売上の増減にかかわらず発生する一定額の費用のこと。(人件費・家賃・水光熱費・リース料など)

    FLコスト(FL比率)

    FLコストとは、「食材原価(Food)と人件費(Labor)の合計金額です。
    FL比率とは、飲食店の売上高に占める、FLコストの比率のことを言い、飲食店を経営する上で重視すべきポイントとなります。
    FLコストとFL比率の計算式については下記のように求められます。
    ■FLコスト=食材費+人件費
    ■FL比率=(食材費+人件費)÷売上

    市場調査

    開業したい店舗エリアの目星がついたら、次はそのエリアの競合店の立地調査を行います。
    開業予定の店舗と似たようなコンセプトとなる競合店については重点的に調査分析します。出店予定の店舗の周りにどんな競合店があるのか、周囲にどのくらいの人がいるかなど、環境的な事情を調べておくことはとても重要です。周囲の他店状況次第では、どれだけ良いお店を開業したとしても利益が見込めないケースもあります。

    商圏分析

    商圏とは自身のお店を出店する際に、来店を見込める顧客が集客できる地域のエリア範囲です。
    商圏範囲はその店の業態、店舗の距離、競合店の存在、出店エリアの人口、顧客の移動手段など環境によって変わってきます。店舗付近に駅がある場合は、時間帯ごとに駅の乗降客数や年齢別人口を調べるのもいいでしょう。実際に足を運んで店舗前まで通行量調査を行い、年代や性別など時間帯によって人数を調べるのも有効です。店舗前での通行量調査は土日祝、天候、朝・昼・晩と様々な条件で行うこともおすすめします。
    この調査ではターゲット層、顧客の行動も把握することができるため、商圏範囲を設定する際に大切なポイントとなります。

    店舗の場所、建物

    店舗は場所や物件によって、集客数や毎月かかるコストが異なります。事業計画・コンセプトをもとに、物件探しの諸条件をしっかり固めることが重要です。家賃を支払えないことが原因で閉店する店舗もあるため、店舗の立地は慎重に選びましょう。

    内装、外装

    内外装を決めるうえで、やはり重要となるのがコンセプトです。コンセプトを意識して、店舗に必要な内装・外装を選びましょう。

    飲食店内装工事のお問合せはこちら

    厨房設計

    厨房設計では必要な設備や広さ、レイアウトを決定していきます。提供するメニューによっては、必要な機器が異なりますので注意しましょう。

    店名(屋号)

    お店のネーミングで重要なのは、覚えやすいことです。長い店名は人の記憶に残りにくいものです。長い店名だと言葉に出しにくい上、インターネットで検索の際に入力の手間もかかります。魅力が十分に伝わる店名にするために、コンセプトやターゲットを考え、そこに見合った店名を付けるようにしましょう。

    資金計画

    資金計画は、開業するときに必要な資金に対して計画することです。資金計画には次の4つを盛り込みます。

    1. 投資計画を立てる

    まずは飲食店を開業するために、何にいくらお金をかけるのかが重要です。主に物件費用、内装工事費用、厨房機器やテーブル、椅子などの備品、販促費、仕入れ、運転資金、人件費など、何にいくらお金がかかるのか数字で示します。

    2. 利益計画を立てる

    利益計画とは、売上高、費用の目標といった毎月の儲けがいくらかかるかを計画書にまとめたものです。営業を開始する前には、利益計画を立てる必要があります。

    3. 資金調達計画

    資金調達とは資金調達方法を企画・計画することで、どこから調達するか具体的に計画を立てていきます。

    資金調達方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

    [clink url=”https://test-cms-foodmedia.tenposfoodplace-hp.com/open/273/”]

    4. 返済計画

    返済計画では借り入れたお金を何年で償却するのか、返済方法や返済期間、返済金額などを明確にしていきます。

    店開業にかかる費用

    飲食店を開業するためには、物件費用、内装工事費用、厨房機器やテーブルなどの備品、人件費、販促費など様々な費用が必要になります。

    各費用の内訳
    開業資金は下記のように区分され、開業資金は状況によって異なりますが1000~1500万円程度は必要となってきます。
    ■家賃
    ■物件取得費
    ■内装工事費
    ■厨房機器・備品代
    ■初期仕入代
    ■宣伝広告費
    ■運転資金
    ■人件費
    ■原材料費
    ■水道光熱費
    ■借入金返済

    コスト削減のポイント

    ■中古品を利用
    ホールから見えない厨房機器・備品を中古品で揃えることで費用を抑えることができます。
    ■居抜き物件
    もしラーメン屋を開業するのであれば、以前ラーメン屋だった物件で、使用された機器・備品などを使用することで大幅にコストカットが見込めます。
    ■リース
    厨房機器をリース契約にすることで、初期費用を抑えることができます。しかし、所有権はリース会社が持っているため、リース契約が終了した後も所有権は移りませんので注意しましょう。
    ■広告・宣伝費用は外注コストの削減
    広告・宣伝にあたっては、広告作成費用や送付、掲載費用等が発生します。
    SNSの活用や自ら広告案を出したり、チラシの配布を自ら行うことで、外注コストの削減も可能です。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか?以上が事業計画の目的や計画内容などについてのまとめでした。売上計画・収支計画などあらゆる計画を立てていくことで、そこから売上が足りない場合の原因や問題点、対策がしやすくなります。シミュレーションは何度も行って、開業に備えるようにしていきましょう。

    事業計画書について

  • 飲食店の集客に役立つ販促アイデア3選!他のお店と差を付けよう!

    飲食店の集客に役立つ販促アイデア3選!他のお店と差を付けよう!

    飲食店を繁盛に導く販促方法はたくさんあります。
    今回はその中でもチラシ配布やグルメサイトの掲載など一般的に知られている方法ではなく、ちょっと変わった販促方法を3つまとめました。

    他のお店はやっていないアイデアで注目を集めよう!

    販促のアイデアで悩んでいる人のために、また他のお店と同じ販促ではつまらない!という方に他のお店と差を付けられる販促方法をまとめました。

    他にも販促方法はたくさんあるのでぜひ販促方法の参考のひとつにしていただけたら幸いです。

    ユニークなアイデアの販促方法3選

    飲食店の販促方法にはたくさんの種類がありますが、今回はその中から3つをピックアップして紹介します。

    そもそも販促とは?なんでやるべきなの?

    販促とは販売促進を略した言葉で、お店や料理の良さを知ってもらう宣伝活動です。

    【販促を行うメリット】

    ・消費者の来店の選択肢に入れることができる
    今はいろいろな媒体があり、たくさんの飲食店があります。ですが、消費者の数は減っています。販促を行うことでたくさんある飲食店の中からあなたのお店を行こうと思う選択しに入れることができます。

    ・期間限定のメニューなどの宣伝になる
    冬によく見かけるいちごフェアなどの○○フェアを行うことで期間限定のメニューをより宣伝することができます。また、○○フェアやっているなら行ってみようと新規客の獲得にも繋がります。

    ・リピート客を飽きさせない
    毎日来ているような常連さんであれば、料理よりもスタッフの人柄や雰囲気が好きで来ているお客様が多いですが、○○フェアやユニークなクーポンなどで販促を行うことで月1~2回程度来ているお客様に飽きられず、更には来店回数を多くすることができます。

    飲食店の種類や季節によっては顧客が少なくなってしまう時期もあります。そういった時期に顧客を呼び込む方法としてもイベントやフェアは非常に役立ちます。

     ユニークなイベントを開催しよう!

    お店の周年記念や、季節のイベント、旬な食材を使ったイベントを開催しましょう!

    イベントをやることで常連のお客様に楽しんでもらうだけでなく、新規客を呼び込むこともできます。また、新規のお客様にイベントもやっている飲食店なんだと印象を与えることができます。

    ・お店の周年記念
    これはすでにやっている飲食店も多いと思いますが、お店の周年記念にイベントを行いましょう!
    飲食店を開業しても50%の飲食店が5年で閉店してしまいます。お店を続けていられるのは、お店に来てくれるお客様がいてこそです。周年記念はぜひいつも支えてくれているお客様へ感謝を込めて行いましょう!

    開業した日のみ行いたい場合は、何をするか事前に企画してビラを作成し1ヵ月前からお客様に配布して告知しましょう。

    開業年のお酒を用意したり、開業当時にあったメニューを特別に振舞うなどがあると面白いですね。
    また、常連のお客様ばかりと盛り上がってしまうのは気を付けましょう。新規のお客様や、常連ではないけれどビラを見て来てくれたお客様に常連しか入りにくいと印象を与えてしまいます。
    スタッフ全員で来てくれたお客様全員に話をしに行きましょう。

    ・季節のイベント
    昨今は1年間を通していろんなイベントがあります。そこに乗っかりましょう!
    例えば、ハロウィンやバレンタインにお菓子をお土産として渡すのもいいですね。そこに小さいメッセージカードでハッピーハロウィンやハッピーバレンタインと店名を書くことでよりお客様の印象に残るかもしれません。

    ・旬な食材を使ったイベント
    フルーツを使ったフェアは女性人気が高く、地酒などのお酒を集めて地酒フェアを行えばお酒好き人気を獲得できます。また、普段は扱っていないお酒もフェアでアンケートを取って人気が高かったものをメニュー化してみるのはいかがでしょうか?

    イベントにお客様を集めよう!

    イベントにもよりますが、1ヵ月くらい前から準備をして店内でビラを配布したり、お店のLINE@やSNSで告知をしておきましょう!また、イベントの内容に合わせて実施する期間や重視して配信する客層を変えるのも面白いですね。

    アンケートを取って次回に繋げよう!

    イベントを行ったらお客様、スタッフ両方にアンケートを取り、お客様の満足度を確認したり、改善点を上げて次回はよりよいイベントにできるようスタッフに共有しましょう。

    ユニークなノベルティを配ろう!

    オープンしたときや周年記念などの際に用意しておきたいのが、お店のロゴが入ったノベルティです。ノベルティは作成するのに費用もかかりますが、来店してくれた人にお店の印象を残したり、お店のチラシ代わりにもなりますので、ぜひ余裕があれば作成してみましょう。

    ノベルティの種類はお店の業態やニーズに合わせて作成しよう!

    ノベルティといっても種類はいろいろあります。今ならマスクケースとエコバッグなども面白いですね。エコバッグはすでにもっている人が増えていますが、マスクケースはまだもっていない人も多いかと思いますので、ノベルティとして渡したら使ってくれてお店のロゴが他の人の目に止まるかもしれません。会社や大学が近くにあればボールペン、スナックやバーなどで喫煙可のお店であれば、ライターのノベルティも面白いでしょう。

    ノベルティを貰った人が広告塔になる

    よく道端でチラシの入ったティッシュを配っているのを目にしますが、そこまで人に貸すこともないですし、チラシのみを取って捨てられてしまったりします。ノベルティを受け取った人がすぐに捨ててしまっては意味がありません。ボールペンやライターなどは人に貸す機会があるので、受け取った人の周りの人にもお店の存在を知ってもらうことができます。ノベルティを作成する際はお店のロゴや店名が分かりやすいようにデザインして、お客様自身にお店の広告塔になってもらいましょう!

    ユニークなクーポンを打ち出そう!

    クーポンは基本的な販促なので、ユニークな販促と言われると「?」となるかもしれません。安見えに見られるのは嫌だとクーポンを懸念している人もいるかもしれません。ですが、クーポンはお店を知ってもらったり、思い出してもらうきっかけとして、とても効果のある販促なんです!

    例えば、「デザートサービスしてもらえるから今日のランチはここにしよう」や「ティッシュ買わなきゃ。そういえばクーポンがあったなぁ」となることありますよね。

    クーポンといっても様々ありますので、お店の客層や集客したい時間帯に合わせて発行するのがおすすめです。

    例えば、「ランチご利用でミニデザートサービス」や「サイコロ振って奇数が出たらお会計から半額無料」、最近は人との関わりが減ってきているので「じゃんけんで買ったらお会計20%OFF」などもあると、スタッフとお客様のコミュニケーションも取れて良いですね。

    クーポンの配り方

    クーポンを発行してもお客様に気づいてもらえないと意味がありません。お会計時に次回使えるクーポンを渡したり、店前でチラシを配布したり、お店のSNSで発信したり、インターネットのクーポンサイトに載せるという手段もあります。

    それぞれ印刷代や人件費などかかるので、自分のお店ではどんな手段を使うべきか見極めるのが大事です。

    インターネットのクーポンサイトは大手のサイトから地域で運営しているサイトまで様々です。
    それなりに経費もかかりますが、無料で掲載できるクーポンサイトもあります。

    クーポンサイトに載せるなら「一歩目クーポンがおすすめ」

    一歩目クーポン」は中小飲食店向けのクーポンサイト!
    登録費・掲載費が無料で、クーポンが実際に使われると1回30円の成果報酬型です。

    どこのサイトよりも経費を抑えてクーポンサイトに掲載することができます。
    また、サポートも充実しているのでインターネット集客が初めての方でもカンタンに始めることができます。

    一歩目クーポンを見る

    まとめ

    いかがでしたか?お店をただ開いているだけではなかなか集客できない立地もあります。代り映えがないと飽きられてしまいお客様が離れてしまうケースもあります。

    飲食店にとって販促はお店を続けて行くうえで欠かせない存在です。
    定期的に新しいことに挑戦するとスタッフのモチベーションも変わりますので、ぜひどれかお店で試してみてください。

  • ラーメン屋開業メニュー作成時に大事な、コンセプトと価格設定方法とは?

    ラーメン屋開業メニュー作成時に大事な、コンセプトと価格設定方法とは?

    ラーメン屋開業メニュー作成時に大事な、コンセプトと価格設定方法とは?

    ラーメンは今や「国民食」として日本では親しまれており、年齢、男女問わず人気のメニューです。また、ラーメン屋以外にも、居酒屋やレストランでもラーメンを取り入れるお店が増えてきています。

    ここ最近は、独創性のあるラーメンを提供している、他店との差別化を図るお店も増えてきています。

    メニュー制作、構成、価格の設定など、メニュー作成は、売り上げに直結する「売上の要」ですので、時間をかけて決めておきましょう。
    ここではラーメン屋開業のメニュー作成時に大事なポイントを紹介します。

    1.コンセプトに基づいて

    ラーメンのメニュー作成の際、まず大事なポイントがコンセプトです。

    コンセプトを設定した上で、ターゲットの客層からラーメンの味、量、食器、盛付け方を決定していきます。
    コンセプトを決める際、ターゲットによって、ラーメンの種類、サイドメニューが変わってきます。


    ターゲットの例として、健康志向や美容を意識した「20代~40代の働く女性」、安い料金でボリューム満点、高カロリーを意識した「サラリーマンや食欲旺盛な20代~30代男性」など、様々です。
    上記のように、どんなコンセプトで提供するか、サービスをするかは、ターゲットを細かく設定し、行動傾向を調査する事が必要です。


    また、コンセプトを決める上で、立地条件もメニュー作成に大きく関わってきます。
    駅前や・繁華街などの比較的店が密集する立地では、個性、強いインパクトのあるメニュー、品目は少なめにし、逆にデザートなどの滞在時間が長くなるメニューの提供は避け、店内の回転率を上げる工夫が必要です。

    逆に夜の飲み客が期待できる時間帯のみ、お酒、おつまみ、デザートなどメニューの種類をふやすのが効果的です。
    ロードサイドなどの郊外の場合は、家族連れなど老若男女問わず受け入れられるために、品数を多めにし、幅を設けることが大切です。サイドメニューやデザートで、1人当たりの客単価のUPも狙えます。

    ※ロードサイドの注意点は、車で店に訪れる客層が多い場合、アルコールの提供が難しいため、アルコールを仕入れる際は、事前に行動の調査をしておくことが必要です。

    2.価格設定と原価率を抑える

    全国から見たラーメン1杯の価格は700円~800円であることが多い一方、最近では、1000円を超える高価なラーメンを提供するお店も増えてきています。また、格安チェーン店では、500円前後と値段は様々です。

    価格設定のポイント1:「業態」「周辺エリア」の相場を元に決定

    価格の設定は、「業態」「周辺エリア」の相場をもとに決定します。
    まずは、自身のお店に近い「業態」の立地、雰囲気、サービスの飲食店を調査しましょう。その他、出店エリアで、ライバルになりそうな店、その数と質、サービス価格などの「周辺エリア」の店をチェックしましょう。

    価格設定のポイント2:トータルの客単価から考える

    メニューの価格を決定する際は、トータルの客単価から考えるのがポイントです。

    単品のメニューを決めるだけでは、コンセプトから大きく外れてしまうため、トータル客単価は、原価率30%前後になるよう設定するのが理想です。

    メニューの価格は、「目玉商品」と「利益が出やすい商品」の2つから考えます。
    目玉となるラーメンの原価率は、平均で30%~35%程度と少し高めです。他の料理と比べると材料費がかかるため、ラーメンと合わせて、利益が出る原価率の低いメニューを組合せ、適切な原価率を出しましょう。

    安易に原価率を下げると、ラーメンの質の低下を招き、お客様離れにつながりかねません。しかし、粗利率の高いメニューへの注文が予想以上に集中し、トータルの原価率が40%近くになってしまうと経営を圧迫し、立ち行かなくなる可能性もあります。

    ラーメンの原価率を高く設定する場合は、原価率を抑えたほかのメニューを併せて注文してもらえるような見せ方、メニューの構成で、トータル原価率を30%程にできるようにしましょう。

    価格設定のポイント3:価格はそろえる

    メニューの価格がバラバラの場合、選ぶのに時間がかかり、悩むほどに注文点数は下がる傾向にあると言われています。価格は「シンプルに分かりやすく」というポイントを抑え、価格を揃えたり、下2桁を統一したり、わかりやすい価格設定にしましょう。

    原価率を抑える方法1:食品ロスを減らす

    食品ロスが起こる原因としてよく言われるのは、保存や管理の仕方と調理ミスによる食品ロスです。

    保存や管理については、あらかじめ食材の保管場所を確定し、先に仕入れたものから使用していく「先入れ先出し」を徹底することが大切です。また、貯蔵庫に食材を詰め込みすぎない、開閉時間をなるべく短くし、温度管理に注意しましょう。衛生管理についてはマニュアル化徹底しましょう。

    調理ミスを防ぐためには、あらかじめ注文の受け方や動線の確保、異物が混入していないかなど事前に準備、管理しておくことが必要です。

    原価率を抑える方法2:オーバーポーションしないよう気をつける

    ポーションとは「一人前」という意味で料理では言われます。オーバーポーション(決められた量より多めに盛り付け、しようすること)により、原価率を挙げてしまうことにつながります。
    オーバーポーションを防ぐには、あらかじめ量を決め、仕込み時に計測してわけておくと簡単です。

    原価率を抑える方法3:効率の悪いメニューの廃止

    時間や手間のかかる効率の悪いメニューを廃止にし、ランチタイムなど回転率を早くしたい時間帯は、効率のより
    良いメニューに集中させることで、少ない人員でお店を回すことができます。

    3.仕入先

    メニューが決まれば、次は仕入です。
    決まったそれぞれのメニューで、手作りする分、仕入れる分を決定します。
    その後は、仕入れ方法や調達ルートなど確保する必要があります。

    食材仕入れ先の開拓

    飲食業界.comは、食材、厨房設備、サービスなど、料理人と卸業者を結ぶマッチングサイトです。飲食店の仕入れのお手伝いを致します。

    問合せはこちら

  • お金をかけずに飲食店のweb集客に繋げられる販促ツール

    お金をかけずに飲食店のweb集客に繋げられる販促ツール

    飲食店オーナーが必ず悩む集客方法。
    ビラ配り、折込チラシ等もあるが、昨今はインターネットで飲食店を探す人が大半です。

    さらにコロナの影響もあって販促費をなるべく抑えたいと考える飲食店オーナーが多くなりました。
    そんなお悩みを解決できるweb販促ツールを紹介します。

    飲食店のweb集客につながる販促ツールの種類とは

    具体的には、下記を抑えていればweb集客の要点は押さえられます。

    ・Googleマイビジネス
    ・SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)
    ・ホームページ
    ・グルメサイト
    ・地域限定の飲食店情報サイト

    これだけは抑えておきたいツール5選

    1. Googleマイビジネス
    どのようなツールかというと、例えば「新宿 居酒屋」で検索をかけた時に、検索一覧の最初に地図が出てきます。その箇所のことをGoogleマイビジネスと言います。web集客に力を入れている飲食店はまずここから登録を済ませていることが多いです。

    お客様が「ここで食べたい」と地域を絞って検索をかけると、登録していれば検索一覧に表示されます。そこに表示されないと、まず発見してもらえる機会を失っているということになります。

    まだ登録をしていない場合はまずここから登録をすることをおすすめします。

    2.SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)
    よく耳にするのが「Instagram(インスタグラム)」。まだSNSを始めていない方は、まずはInstagramの投稿から開始しましょう。

    Instagramの良い点は、写真投稿が必須である点と、住所が登録できる点です。

    写真があることで飲食店の要である料理をアピールできることと、「食べに行きたい」と思ったらどこにお店があるのかを確認します。

    すぐに住所が確認できたらそのまま来店に繋がる可能性が高いです。
    他にもFacebookやTwitterもありますが、一番注目されやすいInstagramから始めましょう。

    3.ホームページ
    お客様がGoogleマイビジネスやSNSでお店の情報を発見したあとの行動を考えてみましょう。

    料理のおすすめや口コミは確認出来ますが、実際にその情報が本当に正しいのかと思ったり、他にどんなメニューがあるのか確認がしたいからという理由でホームページを見にいき、本当に行くか判断をするケースが多いです。

    そこで、メニューが一覧で確認でき、今なんのキャンペーンを行っているのかひと目で確認できるホームページの存在が非常に重要になります。

    特に現在はコロナ禍で営業時間がサイトごとに異なり信用できないという意見も見かけるようになりました。ホームページで最終確認をするという人もいます。

    まだホームページを用意していないという場合は、自分で無料で作成できるサイトもあるため、作成を検討すべきツールです。

    たくさん管理するのは大変!という方は、これだけは始めたほうが良い集客ツールをご紹介しています。

    費用を少しかけるべきツールもご紹介

    1.グルメサイト
    食べログやぐるなびなどのグルメサイトを指します。
    無料登録もできますが、登録店舗数が多く、大手飲食店も登録をしているため、検索上位に上がりにくい傾向にあります。グルメサイト内で検索順位をあげたい場合は、少し費用をかけてでも登録をするほうが見つけてもらえる可能性が高まります。

    2.地域限定の飲食店情報サイト
    例えば栃木県の栃ナビ!や熊本県のひごなび!といったその地域に特化した飲食店情報サイトに掲載することも認知度アップに役立ちます。

    掲載するのに費用が発生するケースがほとんどですが、主要都市以外では地域限定のサイトに掲載することで、地元の人に認知してもらえるため、宣伝効果が高い傾向にあります。

    費用をかけずに始められるツール

    特に今はコロナ禍で販促費がかけられない、チラシの印刷費や人件費を考えると、冒頭で説明した「Googleマイビジネス」「SNS」「ホームページ」から着手することがよいでしょう。

    それぞれのメリットと費用対効果

    しかし、Googleマイビジネスなどを始めたからといって実際に効果が出なかった場合の、それまでにかけた時間が勿体無いのではと考えることもあるでしょう。

    実際にどれくらいの効果があるのかをツールごとに見ていきましょう。

    費用対効果について

    1.Googleマイビジネス
    無料で登録できる上に、電話予約がすぐに出来るような表示がされていたり、行こうと思ったらマップにルートが表示されるなど、簡易的なホームページやSNSのような使い方ができるツールです。

    大きなメリットは無料で多数の情報を掲載できるということです。
    さらに、地図で検索して行くということは、地域に結びついたツールということですので、近隣の人に知ってもらい、さらにリピーターにつなげられるチャンスです。

    一時的な集客アップは見込めることは出来ませんが、コツコツと地域で愛されるお店として認知度を高められるという効果があります。

    2.SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)
    自分のお店を全く知らない人に知ってもらえるきっかけが一番多いのがSNS。
    またこちらも登録費や運用費が無料です。

    このツールで効果を出すためには、少なくとも週に一回は投稿を行うことが重要です。
    SNSは日数が経つと他の投稿に埋もれてしまう可能性がありますが、一度見つけて貰えたら拡散されることで一躍人気店になるチャンスも兼ね備えています。

    諦めずにコツコツと投稿回数を重ねることが肝心です。

    3.ホームページ
    ホームページ単体では費用対効果を出すことは難しいです。

    GoogleマイビジネスやSNSの運用をした上で役立つツールですが、集客とは「知ってもらうだけではなく来店してもらうこと」です。

    そのゴールの手前にあるのがホームページであるため、こちらの更新も信頼獲得のために準備をしましょう。

    始めただけでは効果は出ない

    「一度始めたらしばらくは更新しなくてもいい」というわけではありません。

    人気のYouTuberですら、毎日投稿を行っています。それほどこまめな情報更新は大切なことです。

    更新内容に困ったら些細なことでも構いません。
    「今日はこんな出来事があった」「仕入れでこんな食材が手に入った」など、投稿主の生活感が感じられると食べにいく側も信頼感を持って来店してくれる可能性が高まります。

    少々面倒くさくても、更新はこまめに行いましょう。

    始めた後の注意点

    自分が運用しているツールで、プロフィールと呼ばれるお店の基本情報の更新を行う際は、必ず全てのツールを更新しましょう。

    どれか1つだけでも更新していればいいというわけではありません。
    お客様はどのツールを見て来店されるか分かりません。どこかが誤った情報だと、来店した際に異なる情報を伝えられたら、もう一度来ようとは思わないでしょう。

    情報を発信するからには、正しい情報をツール全てで統一する必要があります。

    新規のお客様だけではなく、リピーター集客も大事

    飲食店の売り上げは、新規顧客の集客だけでは成り立ちません。再来店につなげ売り上げを安定させることが店舗継続につながります。

    リピーター集客に強い販促ツールとは

    先述したツールは新規のお客様に見つけてもらい来店につなげるものでしたが、リピーター対策に強いインターネット集客もご紹介します。

    リピーター対策に強い販促ツールの種類

    ・LINE公式アカウント
    店内にポップなどを置き登録を促し、2回目ご来店時は10%引きなどを配信できるツールがLINE公式アカウントです。数年前までは、メルマガで集客するという手段がありましたが、それがLINEへ移行したと考えると分かりやすいかもしれません。

    一般向けのLINEとは異なり、メルマガのように登録者に一斉配信ができるシステムや、ショップカード代わりになるシステムも搭載されています。

    今やLINEの普及率は国内で2020年時点で90%と言われています。
    LINEでキャンペーンやサービスクーポンを定期的に配信し、再来店の動機づけにつなげましょう。

    効果的な活用方法

    店内ポップLINEのQRコードを掲載しておくことが一般的な導入となりますが、ただ掲載しているだけではお客様に読み取ってもらうことは難しいです。

    「友達追加したら次回来店時ドリンク一杯無料」など、LINEで友達追加をしてもらうきっかけを必ず提示して、登録をしてもらうというハードルを下げましょう。

    コロナ禍だからこそのツール活用方法

    昨今の時短要請や休業などの影響で、行ってみたら休業していたなどのケースが多発してます。

    なぜ誤った情報を見て来店してしまったのかというと、インターネット上で情報が以前の営業時間のままで残ってしまっており、それを見て来店してしまうということが大半です。

    Googleマイビジネスの情報を更新しよう

    まずは、一番最初にお客様が飲食店を見つける入り口になるGoogleマイビジネスの情報に謝りがないか確認をしましょう。

    営業時間は、登録をしていると「営業中」「営業時間外」と表示されます。
    こちらが誤った情報だと、すでに閉店したにもかかわらず「営業中」と表示されてしまい、間違って来店してしまいます。

    特にコロナ禍は営業時間に注意して、変更をした際はリアルタイムで更新を行いましょう。

    特にテイクアウトやデリバリーの受付時間が異なる場合は要チェック

    営業時間とテイクアウト・デリバリーの受付時間が異なる場合は、設定箇所がそれぞれ存在するため確認をしましょう。

    テイクアウト・デリバリーの受付時間は長く設けているにも関わらず、時短営業の時間のみ表示されたら、折角の来店のチャンスが失われる可能性があります。

    コロナ禍以降のGoogleマイビジネスの登録項目は、以前より細かく登録できるようになっています。まだ見直していない場合は、情報を新しく登録してより正確な情報を登録しましょう。

    正しい情報に更新する重要性

    インターネットが普及してから、Google上に約1兆以上のページが存在しており、残念ながらその中には不正確な情報も混ざっています。しかし、インターネット上の情報はほとんど正しいと思っている人が大半です。

    お客様がお店の情報を見て正しい情報だと思っていたら、誤った情報だったと知ると信頼性がなくなり、来店すらされないという状況になります。

    お客様に来店されるからこそお店が経営できるということを忘れずに、信頼性の高いツールを維持しましょう。

    まとめ

    さまざまなウェブ販促ツールをお伝えしましたが、登録や情報修正などを全て管理することはやはり時間がかかり大変です。

    テンポスフードプレイスでは、管理が難しい飲食店オーナー様向けに登録・運用代行を行っています。

    窓口ひとつで複数のツールの情報修正を行うことが可能なため、集客のためにかかっていた時間を経営やメニュー開発などに集中することができます。

    例えば営業時間が変更になった場合は、Googleマイビジネス、ホームページ、SNSの情報をテンポスフードプレイスが更新を行います。

    こんな状況だからこそ、飲食店の新規開業、経営を徹底的にサポートいたします。
    詳しい情報はテンポスフードプレイスのサイトをご覧ください。

    飲食店の集客対策サービスはこちら

  • 開業準備ができたらいよいよオープン!飲食店オープン前と当日の流れとは?

    開業準備ができたらいよいよオープン!飲食店オープン前と当日の流れとは?

    飲食店を開業する準備ができたらいよいよオープンです。
    お客様に喜んでいただき、リピーター獲得のためにもオープン初日は重要です。
    本営業でキッチンもホールもバタバタ大慌てで失敗!こんなことにならないようしっかりと準備をしましょう。
    今回はオープンのポイントをお伝え致します。

    オープン準備

    まずはオープン準備です。
    時間がかかるものもございますので、しっかりスケジュール管理をしましょう。

    日にちの決定

    オープンの日取りの決め方は各人各様ですが、やはり「大安吉日」を選ぶオーナー様が多いです。
    また、語呂合わせで決めるのもよいでしょう。
    ただし、日取りにこだわりすぎて開店日を遅らせてしまうのは本末転倒なので、必要以上にこだわりすぎないようにしましょう。

    プレオープンの日程は、オープン前日~1週間前を目安に設定します。
    できれば、問題点を改善するためにオープン3日前程までに行うのがベターです。

    招待の準備

    家族や知人だけの招待だけであれば、メールや電話などの案内でよい場合もあります。
    親会社や店舗物件のオーナーなどの場合は招待状を用意したほうが無難です。
    FAXやメールに招待状の文書を添付して送る方法もあります。

    アンケートの準備

    来店してくれた方には、アンケート用紙を用意しておきましょう。
    直接言いにくいことでも、アンケート用紙を使うことによって書いてもらえる可能性が高まります。
    料理の味はもちろん、価格、雰囲気、スタッフ対応などチェック形式にすると、お客様も書きやすいです。
    アンケート内容は、あまり細かくなりすぎないようにしましょう。

    オペレーションの確認

    お客様が来店されてからお帰りまでの流れを確認します。以下を重点的にチェックしましょう。

    ・仕入れ、食材・備品の配置
    →食材の仕入れ量、食材の保管場所、調理備品の配置場所
    ・キッチン
    →配線・動線、味と提供時間、厨房機器の動作、衛生チェック
    ・接客
    →席への案内、注文の受け方、トラブルへの対応、片付けのタイミング
    ・会計
    →レジの操作、電子マネーやクレジットなどの端末操作、領収書の書き方

    他にも店によってオペレーションは異なりますので、チェックシートを作成するのもよいでしょう。

    告知準備

    オープン前販促は種類によって準備期間や費用が異なります。
    あらかじめどのような販促をするのかを考えて行動しましょう。

    また、プレオープン時に、招待客でないお客様が間違って来店される場合があります。
    店頭に「本日はご招待の方のみのプレオープンです」など書いた張り紙と、グランドオープンお知らせの張り紙を忘れないようにしておきましょう。
    せっかく来ていただいたので、ショップカードなどはきっちり渡して再来店に繋げましょう。

    オープン方法

    店舗オープンには3パターンありますので、それぞれメリット・デメリット含めて説明していきます。
    オープンの仕方は店の状況・特徴などによって変わりますので、しっかり考えましょう。

    プレオープン

    プレオープンとは飲食店開業の「実践練習」です。
    実際にお客様をお迎えし、キッチン・ホール共に問題なく行動できるか最終確認をします。
    また、プレオープンによって、近所の方や通りすがりの方への宣伝効果も期待できます。

    プレオープンのメリット

    ・仕入れ、仕込み、キッチン、接客などのオペレーション確認ができる
    ・店内の設備の動作確認ができる
    ・問題点がでた場合、グランドオープンまでに改善ができる
    ・宣伝、販促効果が期待できる

    プレオープンのデメリット

    ・客層など本営業とは状況が違う場合があり、プレオープンの経験が生かせない場合もある
    ・無料で行う場合、費用をかけすぎて赤字になるリスクがある
    ・しっかりトレーニングができていないと悪評になり、逆効果になる可能性がある

    推奨する招待客

    プレオープンでは、オープンするにあたりお世話になった人、友人、家族を招待するとよいでしょう。
    遠慮なく意見を言ってくれる身近な方や、多少の失敗を許容してくれる方がいいですね。

    ご招待した方の人数が多すぎて、店舗に入りきらないということがないように、立食式にしたり、複数日に分けたりしましょう。

    サイレントオープン

    サイレントオープンとは宣伝を一切せず、こっそりと店をオープンさせる方法です。
    来店数をコントロールしながら、オペレーションに磨きをかけていきます。

    サイレントオープンのメリット

    ・工事の遅れ、仕入れ不足、機器の不具合などの事態にも対応ができる
    ・来店数をコントロールすることで、お客様に丁寧な接客ができ、サービスの質を高められる
    ・接客やオーダーミスによる評判の低下を起こしにくい

    サイレントオープンのデメリット

    ・混雑した状況に対応できない可能性がある
    ・その後の集客、販促がうまくいかない場合がある
    ・売上があがらず、赤字になる可能性がある

    サイレントオープン後

    サイレントオープンをして一定期間がたち、徐々に安定してきたら、広告宣伝を始め集客を行いましょう。
    スタッフが店に慣れた段階で宣伝することで、様々なトラブルを防ぐくことができます。

    宣伝方法としては通常オープンと同様、チラシを配ったり、インターネットの口コミサイトなどの登録を行いましょう。

    グランドオープン

    グランドオープンとは、いわゆる正式な開店のことです。
    チラシやSNSによる告知と共に、ドリンクサービスなどのオープニングキャンペーンを行い、華々しくオープンしましょう。

    グランドオープンのメリット

    ・宣伝告知となり集客、販促効果が高い
    ・多くのお客様に訪れてもらい、いちおしメニューを食べてもらえる
    ・高評価を得ることができれば、口コミにより来店数を増やすことができる
    ・ランニングコストの回収ができる

    グランドオープンのデメリット

    ・対応しきれないほどのお客様が来店する可能性がある
    ・慣れないオペレーションで、多くのミスをする可能性がある

    集客・販促方法

    プレオープン、グランドオープンには宣伝することが欠かせません。
    お客様を万全に受け入れる体制ができたら、積極的に集客も仕掛けていきましょう。

    チラシ

    近隣の住む方への認知度をあげる集客方法です。
    多くの情報をいれることができるので、短期間での効果が見込めます。

    インターネットを使わない層へのアプローチだけでなく、Webサイトやアプリと連動させることも可能です。
    配布するエリア、チラシデザイン、キャッチコピーなどをしっかり決めて作成しましょう。

    SNS

    多くの方がやっているSNSでの集客は優秀なツールといえるでしょう。
    拡散力が高いため、短期間での集客が見込めます。
    SNS用に店内や料理の写真はきれいなものを選びましょう。

    基本的に宣伝コストがかからないこともこの集客方法の魅力の一つです。

    看板

    看板での集客方法は、長期にわたってオープンすることの認知をしてもらえることができます。
    基本的に1つ作成するだけでいいので、宣伝コストもかかりません。
    しかしチラシよりも具体性が低いため、訴求力が弱いです。
    工事中の時からしっかり告知しましょう。

    オープン後

    店舗開業はスタート地点です。これから自分の店を繁盛させていかなければなりません。オープン後にしっかりスタッフ同士で反省会をし、次回までに必ず改善しましょう。
    スタートアップ直後の経営者は代わりがいませんので、無茶をしすぎて心も体も壊さないよう気を付けながら仕事をしていきましょう。

    基本が重要

    成功に不可欠なのは「味」「サービス」「経営力」です。
    「店内、トイレが綺麗」「サービスの質」「料理がおいしい」「提供時間が早い」「雰囲気が良い」「適正価格」は顧客満足には欠かせませんので、必ずチェックするようにしてください。

    オーナーのみなさんは、常に客観的に状況を把握し、分析していかなければなりません。
    どのメニューが売れているのか、サービスの充実さ、仕入れや設備のランニングに無駄がないか、様々な角度から検証し改善を重ねていく必要があります。

    将来を見据えて一つ一つ努力を積み重ねていくことが、お店を繁盛させ、長く続けていく秘訣です。

    リピーターの重要性

    新たに開業した飲食店は、物珍しさから、開店して2~3ヶ月は客足が伸びます。しかしリピーターが付かなければ、尻すぼみとなってしまいます。
    開店期の集客が多い時期に、次に来店してもらうための動機付けとなる販売促進を行い、リピーターを獲得することが大切です。

    リピーターになってくれるかどうかは、2回目の来店が関係していると言われています。
    初めて来店したお客様が再来店する確率は40%程、2回目に来店したお客様が3回目も来店する確率は80%程に大きく伸びるとされています。
    つまり、2回目に来てもらったときに満足してもらえれば、リピーターを増やすことができるといえます。

    継続的に集客するためには、飽きさせないことです。また来たいと思っていただけるよう、リピーターを大切にし、しっかりとしたアフターフォローとサービスをしていきましょう。

    リピーターを増やすためには

    リピーターを増やすための方法をご紹介致します。

    SNSの活用

    様々なSNSが普及していますのでLINEやInstagramなどを積極的に活用しましょう。
    メニュー表やお手洗いなど、お客様の目につきやすいところにQRコードなどを貼っておきましょう。「友達追加特典」や「フォロー特典」といった表示の仕方をしておくと、リピーター確保に繋がります。

    お客様の好みの把握

    アンケートを用意し、ご要望の多いものはメニューやサービスに反映させましょう。

    また、予約台帳や顧客管理システムの導入をしている場合も、よりよいサービスを実現しましょう。
    例えば前回来店された時に窓側の席を希望したお客様には、「本日も窓側のお席ご用意できますがいかがでしょうか。」と声をかけるなど、さりげない気遣いでお客様の心を掴みましょう。

    キャンペーン

    ご自店でしか食べることのできない期間限定のメニューを作り、キャンペーンを実施することで、定期的に通いたくなる店作りができます。
    期間限定メニューで評判の良いものは定番メニューにして、リピート率を上げる方法もあります。
    キャンペーンが盛り上がりSNSなどで紹介されれば、新規のお客様を獲得するきっかけにもなります。

    見送りの挨拶

    お客様がお帰りの際、「ありがとうございました。」は必須ですが、その後に「またいらしてくださいね。」や「またお待ちしております。」など一言付け加えるだけでも、お店の印象アップに繋がります。

    また、「来月は季節のメニューが増えます。」や「旬の食材が入ります。」など、季節感を伝えられるとよりよいでしょう。

    お見送りの挨拶が、次回来店を促すようなものであるかを見直し、忘れられないうちに再度来店してもらえる店舗づくりを目指していきましょう。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか。
    繁盛する店を作るにはスタートが肝心です。お客様が何度も行きたくなるようなお店にするために努力していきましょう。
    リピート顧客を一気に増やす手段はありませんので、お店に合ったやり方で一歩一歩取り組んでみてはいかがでしょうか。

  • 飲食店開業にコンセプトって必要?コンセプトの重要性と作り方

    飲食店開業にコンセプトって必要?コンセプトの重要性と作り方

    飲食店に限らず、お店やものには必ず「コンセプト」が存在します。
    これを明確にしておかないと、どんな店なのか、何を売りたい店なのかがお客様に伝わらず失敗に繋がってしまいます。
    自分の店のこだわりを十分に伝えるためにも、「コンセプト」を決めることは必ずすべきことです。
    そこで今回は、飲食店開業に向けてコンセプトをの作り方をお伝え致します。

    コンセプトの重要性

    まずはコンセプトの意味、作ることの重要性についてご説明していきます。

    コンセプトとは

    コンセプトとは、概念、基本的な考え方のことです。
    簡潔に言うと「どんな飲食店にするか」という意味です。お客様からすると「そのお店がどんな価値を提供してくれるのか」ということが入店のきっかけになります。この軸であるコンセプトがはっきり明確になっていないと、開業前も開業後も目的が定まらず、お客様に十分な価値を伝えられず、失敗に繋がってしまいます。

    お客様がどんなお店かすぐにイメージでき、分かりやすい言葉にすることが大切なポイントです。他店との明確な差別化ができているとなお良いでしょう。「お客様がお店に行きたくなる理由」を考え決定し、それから価格帯、料理のジャンル、店内の雰囲気、場所などの方向性を決めていくとスムーズに進みます。

    7W2Hに沿ってコンセプトを決める

    「コンセプトの意味はなんとなく理解できたよ。でも実際にどうやって考えたらいいの?」と悩まれるかたも多いと思います。
    そこでとっておきの考え方を紹介させていただきます。それが「7W2H」に沿った考え方です。

    7W2Hとは

    ビジネスでよく用いられる「7W2H」とは、「Why」「When」「Where」「Who」「Whom」「What」「Which」「How」「Howmuch」のことです。お店の目標を細分化して考える思考法です。
    これをおさえることにより、戦略やアイディアの幅が広がり、新しい発想にも繋がります。

    What(なにを)

    提供したいと考えている、メニュー・サービスの特徴です。

    サービス・・・面白み、サービス向上の仕組み、他店との差別化
    メニュー・・・味勝負か価格勝負か、こだわる点はどこか

    このお店でお客様が得られること、喜ばれることを考え出しましょう。

    Which(どれを)

    お店が自信をもっておすすめする看板メニューを明確にしましょう。
    ウリにするメニューを作ることでリピーターと新規客を増やせます。

    注意点
    ・お店自体のコンセプトと合致するようにする
    ・分かりやすいネーミングにする

    Whom(誰に)

    ターゲットの設定をしましょう。

    メインターゲット・・・ファミリー、主婦、サラリーマン、OL、学生向けなど
    サブターゲット・・・次に取り込みたい客層

    例:メイン→学生、サブ→20~30代食欲旺盛なサラリーマン
    例:メイン→20~40代OL、サブ→ファミリー

    時間帯や曜日、立地による客層の違い、顧客行動の違いを考慮しましょう。
    ターゲットに合わせた味、量、見た目、サービス、内装外装などの店舗作りをする必要があります。

    Whehe(どこで)

    出店する店舗のエリア、立地の調査と決定をします。

    ・立地条件
    ・沿線、最寄駅からの距離、最寄り駅の乗客数
    ・看板・建物などの視認性
    ・座席数
    ・店舗の間口
    ・ターゲットによる営業時間、定休日の設定

    場所選びにはターゲットを踏まえて決定します。
    例えばターゲットが学生なら通学沿い、サラリーマンなら駅前やオフィス街などです。
    競合店がやっていないポイントを狙ってみるのもいいかもしれません。

    Why(なぜ)

    開業理由、創業目的、目標を明確にすると共に、お客様の来店動機も考えましょう。
    必ず曖昧にせずに、強い意志を持つことが大切です。

    経営者
    ・なぜ開業するのか
    ・なぜそのメニューを打ち出すのか

    お客様
    ・なぜ来店するのか(仕事帰り、料理のおいしさ、雰囲気、安さなど)

    Who(誰が)

    必要な従業員数、スタッフはプロかアルバイトかなど誰が開業に関わるのかを考えます。

    ・個人店かFCかVCか
    ・調理スタッフがプロの料理人かアルバイトか
    ・社員かアルバイトか
    ・何人での雇用するのか

    When(いつ)

    開業時期と営業時間を決めましょう。
    開業までにかける時間、いつ開業するのか、タイミングを見誤らないようにしましょう。
    開業スケジュールを組むことでいつまでに何をやらなければならないのかが分かります。資金集めや物件探しなどスムーズに行えるようにしましょう。
    また、ターゲットによって営業時間・定休日の設定も行いましょう。

    How(どうやって)

    一から開業するとなると、まずお客様にその店の知名度を広めなければなりません。接客、サービス、集客、販売促進、提供方法の手段を考えましょう。

    集客方法:HP、SNS、ポイントカード、フリーペーパーなど
    販促方法:期間限定商品、タイムセール、クーポンなど
    提供方法:セルフサービス、テイクアウト可など

    How much(いくらで)

    開業にかかる資金や設定する客単価を決定しましょう。このとき想定する回転数も一緒に考えましょう。

    開業資金
    例:ラーメン屋開業資金1000万(物件取得費、内外装工事費、厨房・備品代、運転資金など)

    客単価
    例:ラーメン屋
    ランチ800円×10席×8回転=6.4万円
    ディナー1000円×10席×6回転=6万円
    売上12.4万円

    コンセプトシートの作り方

    上記の「7W2H」を決めるのに使えるのがコンセプトシートです。
    ダウンロードもできるので是非活用してみてください。

    コンセプトシート例

    例を元にコンセプトシートを作成してみましょう。
    ここでの注意点はメインコンセプトと周りの8つのコンセプトが矛盾していないか見直すことです。ご自身が考える理想のコンセプトになっているか確認しましょう。

    コンセプトシートのダウンロードはこちら

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    まとめ

    いかがでしたでしょうか。
    飲食店を開業するにあたり、コンセプトを明確にすることはもっとも重要なことの1つです。
    お店の魅力がお客様にはっきりと伝わることは、その分長く愛されるお店になるということです。
    お店のファンを増やし長く愛される飲食店づくりを目指していきましょう。

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  • 飲食店開業で内装・外装を進める上で抑えておきたいポイントとは?

    飲食店開業で内装・外装を進める上で抑えておきたいポイントとは?

    飲食店開業で内装・外装を進める上で抑えておきたいポイントとは?

    お客様を迎え入れるお店の外観、食事をする雰囲気や、居心地の良さなど開業時に設定した内装・外装で、来店する客数が左右されることがあります。

    ここでは、内装・外装を決めていく上でのコンセプトの作り方や、施工をしていく業者選びから費用感、スケジュールなどの内装・外装に関するポイントを解説していきます。

    選び方でお店の雰囲気が左右される!?開業時の施工業者の選び方

    「どうやって施工業者を選べばいいのか?」「住宅などを手がけている業者でもいいのか?」など初めての飲食店で内装・外装の施工業者の選び方をここでは紹介していきます。

    内装・外装工事会社の種類

    内装・外装の会社には、デザインを行う「デザイン・設計会社」、施工のみを行う「施工会社」、デザインと施工両方行う「設計・施工会社」の3種類あり、この3種類それぞれメリット・デメリットがあります。

    1.デザイン・設計会社

    デザイン・設計会社はお店の設計やデザインを手がけ、施工は別会社に依頼します。

    メリットとしては、デザインのプロであるため、デザインのクオリティが高いという点です。また、デザインと施工が別になるため、数社から見積をとって価格の比較をすることができます。デザインと設計、施工で分担がはっきりするため、きちんとした工事管理が期待できます。

    逆にデメリットとしては、デザイン・設計と施工で分担するため、その分業者選びに時間がかかる点です。また、やり取りする業者もその分増えるため、やり取りの手間も発生します。

    デザインにこだわりたい、スケジューリングにある程度余裕がある場合はこちらがおすすめです。

    2.施工会社

    施工会社は基本的に自社内でデザイン設計は行わず、職人さんを管理する会社です。

    メリットとしては、施工を直接職人さんに依頼するため、費用を抑えることができます。また、居抜きで内装をそのまま使う場合は、早いスピードで、オープン費用を抑えることが可能です。

    逆にデメリットとしては、デザイン設計も受注している施工会社は、デザインを外注する場合も多く、その手間が発生するうえ、自分で外注先は決められないため、じぶん好みのデザインにならない場合があります。

    3.設計・施工会社

    設計・施工会社は店舗のデザイン・設計だけでなく、施工も自社で行うことができます。

    メリットとしては、窓口が一つの為、設計から工事がおわるまでの打合せがスムーズで、工事期間を短縮することが可能です。デメリットとしては、先に記述した1や2に比べ、トータルの工事費が高くなる可能性があります。

    メンテナンス時の連絡を簡単にしたい、開店までの時間を短縮したい場合はこちらがおすすめです。

    4.注意点

    施工業者を選ぶ際には、必ず飲食店の設計・施工の経験が豊富なところを選ぶようにしてください。
    飲食店の内装は、専門的な知識が必要になるため、知識が経験の浅い業者を選ぶとトラブルの発生原因につながります。

    また、見積もり後、工事中に追加工事が必要になる場合は、必ず相談してもらうこと、料金提示することをあらかじめ伝えておきましょう。

    工事する店舗の状態と費用を理解しよう!!

    内装・外装工事をおこなう際に店舗の状態によって工事の費用が変わってきます。

    ここでは、その店舗の状態の種類と、施工にかかる相場などを紹介します。

    スケルトンの物件の場合

    15坪程のスケルトン物件の場合、1坪当たりおよそ30~50万というのが相場とされています。

    飲食店は、これに厨房設備がかかるため、坪45~60万が一応の目安になります。坪単価は一律ではなく、規模が大きくなるほど単価は低額になる場合があります。

    居抜きの物件の場合

    居抜き物件は、電気、ガスなどの設備工事が不要なため、大幅に費用を削減することができます。

    しかし、物件によっては業種によって電気熱量が足りない、ガス火力が弱すぎるなどの不具合から、追加工事が必要な場合があります。

    内装工事の場合

    内装工事は、改装工事費と設計・設計監理費がかかります。
    改装工事は一坪当たり平均で20~50万、設計費・設計監理費は工事費の5~15%程かかります。

    1.デザイン設計

    30~70万程。デザイン設計は、デザイン設計専門の業者に依頼する場合と施工会社が一緒に行う場合とあります。

    2.設計監理

    25~50万程。

    3.内装工事

    50~150万程。デザイン設計の業者と違う業者の場合、設計と一致しているかをこまめに確認することをおすすめします。

    4.厨房工事

    30~300万程。業態によって設備が大幅に変わるので、工事費用にも幅があります。

    外装工事の場合

    外装工事は、外壁の塗装・張り替え、正面のデザインや看板工事などがあります。お店の広さやデザインによって差はありますが、外装工事の相場としては、約100~200万と言われています。

    店舗の外観は大事な集客ツールの一つであるため、集客の見込める看板、正面デザインを考えることが大切です。

    造作譲渡費用

    造作譲渡費用とは、以前に飲食店や、店舗として運営していた業種のままの造作や、備品が付帯する店舗物件には、保証金や礼金のほかに内部の造作・備品への譲渡料が伴う場合があります。

    減価償却

    減価償却は、固定資産の購入費用を使用可能期間にわたって、分割して費用計上する会計処理です。

    設備や機械装置、器具、備品といった年月の経過とともに価値が減少する資産のことになります。減価償却資産は、使用可能期間にわたって分割して購入費用を計上する必要があります。基本的には一度に経費として計上することはできません。

    施工前のスケジュールが重要!?外装・内装のスケジュールとその内訳

    内装工事にかかる期間は、着工から2・3週間~2ヶ月ほどと一般的には言われていますが、物件の規模、状態によってより多くの日にち、時間を必要とすることもあります。中には、夜間にしか工事ができない物件の場合もあるため、事前に内装・外装の施工業者との調査が必要になります。

    1.内装業者との打ち合わせ

    まずは自分の作り¥たい店舗のコンセプトの提示です。
    お店の場所、設備器具の状態、想定する回転数、客席、メニュー、店内の雰囲気などのコンセプトを細かく、はっきり伝えます。
    上記を伝える際は、写真や画像なども提示し、より相手にイメージが分かりやすいようにしましょう。また、融資などを受ける場合、その旨を伝え、予算を融資先に提示します。

    2.パース(完成予想図)や見積書を提示してもらう

    内外装のコンセプトに応じ、パース(建物の外観、店内を立体的に描いたイメージ図)やお店のレイアウトの制作してもらいます。
    物件の内見時に、内外装業者の同行の元、現地調査をし概算の見積りを出してもらいます。
    概算の見積りは1社だけではなく数社からとり、金額、工事内容を比較します。
    ※後のトラブルを避けるため、あらかじめ見積りを検討する際には、追加の工事がないことを確認しておきましょう。

    3.業者を決定

    十分に検討後、施工会社を決定したら、工事請負契約書などを締結します。
    契約時に費用の半分支払い、残りは竣工(完成)後に支払うのが一般的です。

    4.着工

    契約が締結したら、デザイナー、施工担当者、依頼主で打合せを行い着工に移ります。
    着工前に、消防署、保健所に前もって相談しておきましょう。
    工事を始める7日前までには「防火対象物工事等計画届出書」を管轄の消防署に提出が必要です。

    5.完成・引き渡し

    工事引き渡し前に、消防と保健所の検査があり、検査合格後引き渡しとなります。
    工事完成後、施工会社立会いのもと点検を行います。
    汚れや傷の有無、壁のクロス浮きや、塗装の剝がれなどチェックし、必要であればその場で修繕してもらいます。その後引き渡し、開業前に残りの費用支払いとなります。

    保健所・消防署の検査
    保健所の検査は、場所、業態によりチェック項目が異なります。
    消防署の検査は、消火・警報・避難設備、消防活動用設備が中心になります。
    こちらの手続きは、施工会社に代行してもらうことができます。

    自分が納得する店舗デザインにするための下準備とその方法

    1.開業店舗のコンセプト

    デザイン会社との打ち合わせでは、コンセプトを細かく設定し、しっかり伝えましょう。

    2.参考資料を集める

    完成イメージ時に近い店舗の写真や図面を見える形で用意しましょう。目に見える形で伝えることにより、イメージ相違のトラブルを避けることができます。

    お問い合わせ

    飲食店内装工事のお問合せはこちら

  • 飲食店開業における資金調達方法とは?種類と注意点について

    飲食店開業における資金調達方法とは?種類と注意点について

    飲食店をオープンしたいとなった時、開業資金が必要となります。実際に資金はいくら用意すれば安心してオープンすることが可能なのか?例で挙げると、ラーメン屋開業に必要な資金は最低1000万円と言われております。
    しかし、居抜き物件で厨房機器を買い揃える必要がないケースや、中古で揃えることにより資金の抑えることも可能です。重要なのは、必要な資金を残すことです。そのためには開業資金をなるべく抑えるようにしましょう。また運転資金があることにより、お店を継続させ、打開策を打つことが可能となります。
    本記事では、資金調達方法の種類や融資制度、注意点についてご紹介していきます。

    資金調達の方法

    飲食店開業に向けて必要な金額が明確になったら事前準備をすすめていきます。融資を検討しているのであれば、申込みから決定までに平均1ヵ月はかかります。そのため、申請書類を揃えることも考えて、資金が必要となる3ヵ月前には申請準備を進めていきましょう。

    親族・知人

    ■メリット
    利用されるケースで多いのが親族から借りる資金調達方法です。この場合、親族や知人から借りることで、金融機関と比べて融通が利き、信用されていることで返済日など利息が高額にならないケースがあります。

    ■デメリット
    返済が遅れたり、払えなくなってしまった場合は、信用問題に発展して関係性に影響を与える可能性があるため注意が必要です。
    ※親族だからといって、借りている場合は近い間柄であっても必ず借用書を交わしましょう。

    民間の金融機関

    借入れ時には審査があります。きちんと計画された事業計画書や、自己資本がある程度なければ審査が通過しないことも考えられます。民間の金融機関からの融資については、他に事業をおこない新しく飲食店を開業する場合の資金調達手段として考えるのがいいでしょう。事業実績が過去にない場合、与信の確認が困難のため、融資受給の可能性は低くなります。法人や個人事業主で事業実績がある場合、新規で開業する場合と比較して融資が受給しやすくなります。

    公的機関

    融資を公的機関で受ける際には、主に日本政策金融公庫や地方自治体があります。

    日本政策金融公庫

    日本政策金融公庫での融資は、政府が政策的に支援を行っております。そのため、過去の経営実績について、一般的な融資と違い問われる必要がありません。また創業時は融資が受給しやすく、一定の金額までは無担保や無保証も可能です。融資実行まで約1か月と早い期間で対応し、メリットとしては事業に必要な許認可を受ける前に融資を受けることができます。

    制度融資

    各地方自治体(都道府県、市区町村)や民間金融機関が連携して実施する融資制度です。制度融資は、実施する地方自治体によって審査基準、申込方法などが異なります。詳細につきましては、各自治体に確認してください。制度融資のメリットは、金利が1%~3%程度と低く、民間の金融機関と比較して審査ハードルが低いことが挙げられます。
    国が積極的に起業を促進していることで、創業融資では通りにくい分野にも融資が通る可能性もあります。創業融資と比較して制度融資は手続きに長期間かかるというデメリットがあります。制度融資の場合、融資の申込後、実行するまでに約3か月前後の期間がかかります。

    融資

    融資する金額について、初期投資がどれくらい必要なのか検討していきます。

    融資金額

    飲食店開業にあたって、本当に融資が必要なのか考えていきます。融資は必ず受けるといった必要はなく、融資を受けることで返済を着実に進める必要があり、経営方針が制約されてしまいます。利息の支払いが収益の一部に流れてしまうため、融資額は少しでも抑えていきましょう。

    融資に関する注意点

    「見せ金」をしない

    開業時だけ資金を多く見せる行為のことを「見せ金」といいます。過去に見せ金で融資を通してしまい、貸したお金が返ってこないというケースもありました。近年は融資担当者が厳しく目を通すようになり、「見せ金」が発覚してしまった際には融資を受けづらくなります。

    借入金の返済を遅らせない

    金融機関などから最初の事業時に、借入金があるにも関わらず期日通りに返済できない事態が起きてしまうと信頼を失ってしまい、次の借り入れができなくなってしまいます。返済期日は今後のことも考えて絶対に忘れずに支払うようにしましょう。

    補助金・助成金

    資金調達の選択肢の1つとして、助成金や補助金の活用があります。国や地方自治体が運営しており、事業支援・創業支援などをサポートするために支給されるものであり、原則的に返済は不要です。これらの制度は飲食店向けのものが多く人気も高いです。飲食店開業をする上で活用できそうな助成金・補助金は、大きく分けると「経済産業省系の補助金」「自治体独自の助成金や補助金」「厚生労働省系の助成金」「その他の助成金や補助金」があります。助成金はある一定の要件を満たしていれば、原則として誰でも受給が可能です。あらかじめ金額が決められているケースが多く、助成金の申請後、利用条件に適していれば、後から支払われます。一般的に約半年~1年半ほどで支給されます。助成金の種類によっては、支払われる時期が異なるため確認が必要です。中でもよく使われている助成金には、「キャリアアップ助成金」や「トライアル雇用奨励金」「特定求職者雇用開発助成金」があります。

    助成金・補助金の注意点

    助成金も補助金も、融資とは異なり、どちらもお金は最後に支払われます。創業する前・雇用する前には受け取ることができません。また、申請期限が過ぎてしまった場合、後からの申請ができませんので注意が必要です。

    まとめ

    いかかでしょうか?開業の際に一番重要なのは、総予算をしっかり把握しておくことです。準備した金額と比較して、不安な方もいるかと思います。ですが、今回解説した方法を利用することで、ほとんどの方が開業資金を調達することができます。
    多くの方がこれらの制度を利用して自分のお店をオープンしております。どの制度を利用し、どれくらい資金調達できるのかを知ることで、多少の資金不足もそれほど不安になることもありません。
    ぜひ、この記事を参考に開業準備に取り組んでいただければと思います。

    資金調達について

  • ラーメン屋開業の機器・什器・備品の選びかた ラーメン丼と箸、レンゲ編

    ラーメン屋開業の機器・什器・備品の選びかた ラーメン丼と箸、レンゲ編

    もはや日本の国民食となったラーメン、全国チェーンのお店や各地の特色のあるお店など多種多様です。また食器一つをとっても種類が多く選ぶのも一苦労です。

    ここではラーメン丼や箸、レンゲに系統だてて整理分類して お客様の提供されるラーメンに合う食器探しのお手伝いをさせていただきます。

    ラーメン丼の選び方

    ラーメン屋の顔となるラーメン丼。一口にラーメン丼といっても形状、大きさ、色や柄なども様々です。

    ラーメン丼のかたちと大きさ

    丼のかたちは高台丼、切立丼の2種類が主流でこちらを中心に説明をしていきます。
    ラーメン丼に使われる丼のサイズは ほとんど6.3から7.0というサイズです。
    単位は寸(すん)です。(1寸は約3.0㎝)

    例えば6.8寸と言っても作られる工場によってサイズはバラバラでざっとカタログを調べただけでも直径は20.3㎝~21.5cmと大きく開きがあります。直径なので1㎝違うだけでも容量は数百㏄違います。
    購入するときは大きさをcmでしっかりチェックすることをおすすめします。
    サンプルを購入しラーメンを入れてみて確認するに越したことはありません。

    高台丼・反高台丼(こうだいどん・そりこうだいどん)

    最もポピュラーでよく目にするラーメン丼がこちらの形状です。
    高台(うつわの足の部分)に高さがあり、胴が少し丸みを帯びたシェイプ、口元が少し反った形が特徴です。スープがたくさん入りますので、満足感のある量が提供できる丼です。

    特に人気があるのは「6.8寸反高台丼」です。商品の呼び方によっては7.0寸と表記される場合もあります。
    ラーメンのランキングサイトなどでを確認すると普通のラーメン(汁麺)を提供されてるところの約半数以上のお店がこの形状の丼を使われています。

    渕に余裕があるので名入れで店名をアピールする際に使いやすい大きさとなっています。
    また渕に広がりがあるのでチャーシューの花びら盛りなども見栄えがします。
    容量が大きい分(満水で1,250~1,400ccくらい)麺やスープが少ないと貧相になりがちです。

    6.8寸反高台丼断面

    切立丼(きったちどん)

    器の側面が「切り立っている」形をした丼です。高さが低めなので片手で持ちやすく、重ねて収納しやすい、使いやすいどんぶりです。 収納性がいいため屋台などでも人気です。

    代表的なのは6.3寸の切立丼です。こちらはラーメン丼の中でも一番小さいサイズで博多ラーメンなど替玉を提供するラーメン店はこの丼が人気です。容量は900㏄前後とかなり小さくなっています。
    (前出の6.8寸反高台丼は1,300㏄前後)
    スープがフチまで入る場合が多いので受皿を併用されるお店が多いです。

    6.3寸切立丼断面

    玉丼・玉渕丼(たまどん・たまぶちどん)

    丸みを帯びた形状で、口元の部分が太く丸くなっています。口元が欠けにくいように工夫されており、この部分を「玉渕(たまぶち)」と言います。具の多いラーメンなどに使われています。
    北海道のラーメン店でよく目にします。あと具材が多いチャンポンなどもこの丼が好まれます。

    7.0寸玉丼断面

    多用丼(たようどん)

    ラーメン、うどん、蕎麦、カツ丼、などあらゆる丼メニューに使う事が出来る「多用な」丼です。特に特徴が無いかたちですが、中華よりも和風の絵柄をつけたものが多く見られます。
    小さなサイズのものは、つけ麺用のタレ鉢や、小丼に使われます。

    変形丼

    多角形のものや、楕円形、深口、ラッパ型のものなど様々な形状の器があります。あまりラーメン丼としては使われることのなかった形の器を使うと、インパクトは大きく、記憶に残りやすいでしょう。ラッパ型のものはスープが少なくて済む利点もあります。

    ラーメン丼の色や図柄は?

    提供されるスープの色と丼の色の相性は非常に大切です。
    丼とスープが同じ色になってしまうと見栄えもよくありません。
    また伝統的な柄入りの丼はオーソドックスではありますが落ち着きを感じさせ雰囲気があります。

    スープの色と丼の色の関係

    こちらでは丼の色とスープの組合せを見ていきましょう。

    白系や青磁の丼は古くからありスープを選びません。「しょうゆ」、「みそ」、「塩」、「とんこつ」など何でも相性がが良くスープの色も引き立てます。
    白い丼にしょうゆベースのスープなどは「ザ・ラーメン」と言う趣があります。

    黒系の丼は「みそ」、「塩」、「とんこつ」など相性がいいです。引き締まった印象がありより白いスープが際立ちます。

    赤系の丼は「みそ」、「塩」、「とんこつ」など相性がいいです。スープが熱々な印象があり写真も映えます。

    伝統のある図柄

    ラーメン丼の図柄の主流は、「龍」「鳳凰」「雷文(らいもん)」「双喜文(そうきもん)」があります。

    『龍』の柄
    龍は強力で縁起の良い力を象徴しています。貴人の力、強さ、そして幸運の象徴でもあります。中国の皇帝にとっても竜は常に権力と強さの象徴でした。


    『鳳凰』の柄
    中国で、聖徳をそなえた天子の兆しとして現れるとされた、孔雀(くじゃく)に似た想像上の瑞鳥(ずいちょう)。雄を「鳳(ほう)」、雌を「凰(おう)」と言う。

    雷文』の柄
    中国において自然界の驚異の象徴としての雷をモチーフにしており、魔除けの効果があるといわれてます。

    双喜文』の
    文字通り「喜ぶ」という漢字を二つ並べた文様で、おめでたさを表します。

    名入れの丼

    SNSの影響もあり名入れをするラーメン屋は増えています。昔の名入れといえば完全に出前用でしたが大手チェーンがオリジナル丼を作ったのを皮切りに増えてきました。

    小ロットからの名入れが比較的安価になったことや名入れ丼作成時のデータのやり取りが簡単になったのも手伝って小規模のラーメン屋でも名入れ丼を導入される方が増えています。
    名入れ丼には店主の並々ならぬ想いがつまっていおり、さらにおいしく感じます。

    名入れ丼に関してくわしくはテンポスドットコムのサイトをご覧ください。

    名入れはこちら

    ラーメンの受け皿は必要?

    最近はラーメン丼に受け皿をつけ提供するお店も増えてきました。以前は小さめの丼に並々とスープを入れ溢れた汁を受ける役目だったのが、昨今はそれに加えデザイン的な要素、またレンゲを置く用途として使われてもいます。

    メラミン
    一番多いのがこのメラミン受け皿です。軽量で取り扱いも楽です。

    ラーメン丼受け皿 耐熱受け皿黒

    陶器
    もともとは洋食器のスープ皿を使用したのがはじまりです。「8インチスープ皿」「9インチスープ皿」と呼ばれる商品で陶器製なので色がはっきりとしており見栄えがします。取り扱いには注意が必要です。

    TB 白 リムスープ皿 9吋

    ステンレス
    ステンレス製は薄く重ねても場所をとりません。ラーメン丼の底を受ける窪みがないものがほとんどで運ぶときの安定感にかけます。

    18-0 ラーメンどんぶり受け皿

    ラーメン屋の箸

    ラーメンを食べるのに箸は必須アイテムとなります。何気なく手に取ってラーメンを食べていますが、箸の役目は
    非常に重要です。

    エコ箸か割箸か?

    ここ十数年の間に割箸のシェアが下がりエコ箸のシェアが上がってきました。
    最初は食べにくく感じたエコ箸も改良が加えられ(食べる側が慣れてきたのもありますが)食べづらいと感じにくくなってきました。

    エコ箸の種類や長さは?

    樹脂の原料はPBTとSPSがあります。SPSのほうが耐熱温度が高く長持ちします。その分高価です。

    長さは18cm~23cmくらいまでありますが、収納に問題無ければ21㎝以上のものをおすすめします。それより小さいと手の大きいかたなどは特に持ちにくいと感じてしまいます。

    先端の形状で気になるのは滑らない工夫です。麺用に作られたトルネード箸などもありますが、よく使われているのは先端が四角い四角箸です。(さらに持ちやすいように持ち手を六角に仕上げたものもあります)
    同じ四角箸でもエッジが立ったものを選びましょう。麺の掬い上げ(リフト)しやすさが全然違います。

    ラーメンに向いている割箸は?

    ラーメン用として考えるなら注意するのは先端の形状だけです。丸いと滑りやすいため外して考えましょう。箸袋にいれて提供するのはごくわずかな高級店のみです。箸立てか箸箱にいれておきましょう。

    ラーメン屋のレンゲ

    レンゲはほとんどのラーメン屋でつかわれています。昔はレンゲはほとんど使われていませんでした。丼が大きくなったのと女性客が増えたことなども理由にあるようです。

    レンゲの形状

    引っ掛けレンゲ
    持ち手の上部に突起があり、ラーメン丼の渕に引っ掛かるため、レンゲがスープに滑り落ちるのを防ぎま す。

    アゴ付レンゲ
    レンゲに切り込みが入っており、ラーメンの淵に掛けて置くことができます。

    アゴ付レンゲ

    レンゲの材質

    プラスチック・メラミン
    お手頃価格なうえ、軽くて丈夫です。破損の心配がないため、多くのラーメン屋ではメラミン製が使われています。

    陶器
    重さがあり高級感がある。幅広い料理に使えます。

    木製
    温かみがあり、軽くて手になじみます。

    ステンレス
    耐久性抜群。割れにくく色うつりしないので濃い料理にもおすすめです。

    ラーメン丼との相性

    丼の大きさ、形状とレンゲには相性があります。
    代表的な6.8寸高台丼、6.3寸切立丼の2種類とレンゲの相性の画像は以下の通りです。

    6.8寸高台丼との相性は?
    以下の画像は6.8寸高台丼に3種類のレンゲを掛けた断面図となります。
    丼のサイズを考えると最低170㎜くらいは必要なのがお分かりいただけると思います。

    6.3寸切立丼との相性は?
    以下の画像は6.3寸切立丼に3種類のレンゲを掛けた断面図となります。
    こちらは逆に160㎜くらいのベストと思われます。3枚目の画像は明らかに大きすぎです。

    C-77レンゲ 160㎜
    C-74レンゲ 159mm 

    まとめ

    メニューの数が少ないラーメン屋だからこそひとつひとつのアイテムが重要な役割を担います。是非他の繁盛店などで使われてる食器類を調べて導入のヒントにしてください。

    【YASUがゆく】ラーメンレンゲが好き過ぎ、マイレンゲを持ってラーメン店に行ってみた

  • カフェを開業し経営するために必要となる 資格や申請は?

    カフェを開業し経営するために必要となる 資格や申請は?

    資格、申請というとほとんどのかたが苦手意識をもたれるのではないでしょうか?でも大丈夫です。この記事では これからカフェを開業し経営しようと計画中のみなさんのために一つ一つの資格の注意点や申請方法丁寧にお届けしていきます。

    まずは必ず抑えておかなくてはならない資格と申請です。必要となる資格は『食品衛生責任者』で必要な申請は『飲食店営業許可申請』です。

    カフェ開業で必ず必要となる資格や申請は?

    現在、調理師免許や栄養士免許をお持ちのかたは、新たに取得する必要はありません。また、飲食店の開業のためには、調理師免許は必須ではありません。

    『食品衛生責任者』は必須

    カフェに限らず飲食店を開業し経営するなら必ず取っておかなくてはならない資格です。逆を言えば最低限「食品衛生責任者」の資格があればカフェのオープンは可能となります。

    「食品衛生責任者」の責務は、食中毒や食品衛生法違反を起こさないよう管理運営をすることです。各都道府県の食品衛生協会が開催している、公衆衛生学、衛生法規、食品衛生学など6時間ほどの短時間の講習を受講することで取得できます。

    受講料は受けられる都道府県によって異なりますが、おおむね1万円前後です。養成講習会の受講後は、受講修了証として「食品衛生責任者手帳」が配布されます。食品衛生責任者の資格は日本全国共通なので、どの都道府県で取得しても全国で開業できます。

    基本的にはお店に常駐する人が取得します。そのため、複数の店舗を運営する場合は、店舗数と同じ数の資格保有者が必要です。

    飲食店のオープンには『飲食店営業許可申請』は必須

    資格とは異なりますが、上記の食品衛生責任者に関連してカフェをオープンする際には必ず『飲食店営業許可申請』を管轄の保健所に提出しなければいけません。ここで注意したいのが各保健所によって確認事項が異なるということです。事前に管轄の保健所に相談に行きましょう。

    申請には『食品衛生責任者手帳』や『調理師免許』などが必要となります。実際に保健所の担当者が店舗を訪れ所定の設備をチェックします。内装のスケジュールや厨房機器の設置予定日を考え早めに(目安としては店舗が完成する10日前くらい)申請しましょう。

    カフェ開業で営業形態により必要となる資格や申請は?

    では他の資格はどうでしょうか? お客様が出店するカフェの営業形態により必要となってくる資格がありますのでご確認ください。

    収容人員に応じて『防火管理責任者』

    防火管理者とは、火災による被害の予防、防火管理を行う役割を持った責任者のことです。収容人員が30人未満の飲食店では不要となります。

    収容人員が30人を超える飲食店を開業する場合のみ必要な資格です。延床面積が300平米以上であれば「甲種防火管理者」、300平米未満の場合は「乙種防火管理者」を選任します。資格取得のためには、各地域の消防署などが実施する講習会を受講する必要があります。講習期間は甲種が2日、乙種は1日、受講費は3,000~5,000円程度です。

    アルコールを提供する場合は?

    「カフェでアルコールメニューを提供したいんだけど大丈夫かな…」答えはOKです。飲食店営業許可証のみでアルコールメニューの提供は可能となります。

    ただし条件があり、深夜0時以降もアルコールメニューを提供する場合には、「深夜酒類提供飲食店営業開始届出書」を所轄の警察署に提出しなくてはなりません。この時にお店のレイアウト図、営業許可証、賃貸契約書のコピーなどが必要になります。

    ただ、酒以外に丼やパスタなどの主食を提供している場合、届出は不要とされています。「接待」を行う場合には風俗営業許可が必要となりますので注意してください。

    『開業(廃業)等届出書』はお忘れなく

    あらたに独立開業されるかたは『開業届』の提出が必要となります。こちらは開業してから1ヶ月以内に所轄の税務署となります。開業後はバタバタしがちです。あらかじめ予定をいれておき忘れないようにしましょう。

    カフェで有ると役立つ資格は?

    他にもカフェを開業し経営する上で役に立つ資格があります。ご自身の必要に応じて取得を検討されてみてはいかがでしょうか。

    コーヒー専門の資格

    コーヒーやカフェに関する国家資格は存在しません。しかし民間や協会で行ってる検定や資格はあります。

    コーヒーインストラクター検定

    全日本コーヒー商工組合連合会が制定している検定で、コーヒーの正しい知識の普及と技術の向上を目的とする資格認定制度です。資格は コーヒー鑑定士、コーヒーインストラクター1級~3級とあります。3級は講習会の受講のみで資格取得できるものとなっています。

    JBAライセンス

    日本バリスタ協会が制定しているライセンスで、バリスタという技術者(提供者)が、高品質なコーヒーやその他の商品を提供することを目的としています。資格はレベル1、レベル2、レベル3とランクUPしていきます。

    コーヒーマイスター検定

    日本スペシャルティコーヒー協会が制定、コーヒーに対する深い知識と基本技術の習得をベースにして豊かなコーヒー生活が提案できるコーヒーマンを育成認定します。全国で5,692名の方が活躍されています。(2020年12月現在)

    コーヒープロフェッショナル

    UCCコーヒーアカデミーが認定する資格制度です。ベーシックコース、プロフェッショナルコース、スペシャリストコースがあり細かくサポートされています。

    調理師免許や栄養士は?

    飲食を開業されるかたでよく勘違いされがちな『調理師免許』の取得ですが、こちらはカフェの開業では必要ありません。しかし持っていれば前述の『食品衛生責任者』を取得する必要がなくなります。

    栄養士の資格に関してもカフェでは必要ではありませんが、昨今のヘルシーメニューが好まれる流れから所持しているとメニューに打ち出しは可能になりセールスポイントとなります。もちろんこの場合も『食品衛生責任者』を取得する必要はありません。

    まとめ

    カフェを開業し経営するための資格や申請をまとめて紹介しました。お客様がオープン予定のカフェの営業形態によって必要、不必要な資格や申請がお分かりいただけたかと思います。

    『食品衛生責任者』は早めの取得をおすすめします。その後の『飲食店営業許可申請』も内装や機器納品のスケジュールと調整しながら早めに日程を決めておきたいものです。

  • 焼肉屋オーナー必見!焼肉屋開業時のお客様から求められる 定番メニューの作り方と準備

    焼肉屋オーナー必見!焼肉屋開業時のお客様から求められる 定番メニューの作り方と準備

    焼肉屋開業の準備で立地、内装、厨房、人材そして忘れてはいけないのがお客様に提供するメニューです。お客様にとって提供される料理は営業する飲食店にとって一番重要ともいえます。ここでは『どうやってメニューを作ればいいの?』『メニュー作りって何から取り組めばいいの?』などの、メニュー作りの基本をなど、オーナーなら誰しもが悩むメニュー作りの問題を解決していきます。

    焼肉屋メニュー作りで大事なのはコンセプト!?

    開業時、オーナーなら誰しもが悩むメニュー。修行元のお店のメニューを真似してみたり、人気店の内容を勉強したり、インターネットで流行りの料理を取り入れてみたりする方は多いのではないでしょうか?その考えは間違えではありませんが、ターゲットや、年齢層、利用するお客様の立地や、シチュエーションなど考えたメニューにしないとリピーターになってくれるお客様は少ないかも・・・。ここではそんな再来店してくれるメニュー作りの基礎を教えていきます。

    【人気の記事】好調!焼肉業態に見る これからの飲食業界 6つの成功キーワード&成功事例
    ※ぐるなびの飲食店向けサイト「ぐるなび通信」へジャンプします。

    焼肉屋のターゲットは誰なのか??

    自店の料理を食べる人がどんな人なのかを把握する

    ターゲットによって用意するメニューが変わってきます。

    例えばターゲットは「30~40代の働く女性」、「子育て中の女性と幼児」、「男子大学生と食欲旺盛な男性」、など細かくターゲットを設定し行動傾向を調べることが重要です。調査をすることで、何を提供すべきか、どのようなサービスが必要か見えてきます。ここではその例を一部紹介します。

    ■女性向け

    今時女子は健康志向や美容を意識したものを選ぶ傾向があります。例えば有機野菜使用、野菜をたっぷり、コラーゲンたっぷり、グルテンフリーなどを意識した者を口にしています。また、ダイエットを意識している女性も多いことから、量は少なめにしてあげるとなお良いでしょう。インスタや、ツイッター、TikTokなどのSNSの投稿も多いので、彩りのよいおしゃれな盛り付けや食器、ニンニクや煙の臭いが残らないように心がけましょう。

    ■ファミリー向け

    広い客層に受け入れられる基準以上のおいしさのお店を選ばれることが多い。アレルギーなどに気を付けたメニューや、キャラクター模した料理などを作るなど来店されたお子さんが喜んでくれます。お子様ランチや、選んだ子供用のメニューなどでちょっとしたおもちゃをあげるなど、子供からあのお店にまた行きたいと言わせるメニュー作りが必要です。

    ■若い男性向け

    一般的に広い客層に選ばれるおいしさで、安価な料金設定のお店を選んでいる傾向があります。

    ボリューム満点、高カロリーメニュー、こってりとした味などおなかがいっぱいになり、味の濃いものをたくさん食べれるようなメニューを作りましょう。

    ■サラリーマン

    サラリーマンは会社帰りなどに立ち寄ることが考えられ、メニューの構成としては飲みながら食べられ、すぐ食べれるようなサイドメニューなど用意しているとよいでしょう。お小遣い制のサラリーマンも多いことから高単価なこだわったメニューを用意するとリピータが見込めなくなるので注意しましょう。

    立地によってメニューの内容が変わる??

    出店した立地によって提供するメニュー内容を検討する必要があります。悪い例でいうと、出店した立地が「子供の多い住宅立地」だとしましょう。しかし、大人向けの高いお酒が多い店や、激辛料理ばかり用意している店など、子供が食べれないものばかりのお店に親は連れて行かないように、立地によって求められるニーズも変わってきます。

    「子供の多い住宅立地」であれば子供が楽しめるメニューを取り入れたり、お子様ランチなどのメニューを用意する。「若者が集まる立地」であればトレンドを取り入れた料理や、SNS映えするメニューなどを取り入れる。「人が住んでいないオフィス立地」であれば、サラリーマンや、OLがランチ時、会社終わりに利用できるメニューにしていくことが重要です。

    ■駅前・繁華街などのお店

    個性、インパクトのある強い美味しさとボリューム感をだし、回転率を上げる。「おすすめ商品」など、注文メニューの種類を集中させて効率を上げるデザートなどを提供する。滞在時間が長くなるメニューや、回転率を上げたい営業時間帯には提供を控える。夜の飲み客も期待できる場合は、お酒の品揃えを増やす

    ■ロードサイドなどの郊外店

    広い客層に受け入れられる美味しさのメニュー作りを行う。品数を多めにし、幅広い客層を取り入れ、サイドメニューやデザート類で、客単価UPを狙う。

    お客様の使用するシチュエーションでも内容が変わる??

    来店されるお客様にはいろんなシチュエーションで来店される方がいます。例えば誕生日のお祝いで利用するお客様ならケーキを用意したり、バースデイプレートなどをデザート時に出してあげる。また、誕生日コースなどサービスに基づいたメニュー作成をしてみましょう。

    ママ友の集まりなら子供と来店して食事をすることも多いので、子供向けのメニューを用意したり、デザートの種類を多くメニューに入れておくなど、会社帰りや、デートなどのシチュエーションに対応しメニューを用意しておくことも重要です。

    焼肉屋での定番メニューの作り方と重要なポイント

    開業前にメニューの内容を作っていくときに「あれ?他に何が必要なんだろう?」「このメニューの内容であっているのかな?」と感じたことはありませんか?メニュー作りをしていく上で基本の構成というものがあります。こちらではメニュー作りの構成や、ポイント、注意点を紹介していきます。

    基本的な焼肉メニューの構成

    メインメニュー

    お肉によってパフォーマンスを取り入れたメニュー作りや、タレの種類を数種類用意したり、おすすめの食べ方を記載するなどお客様に新たなお肉の魅力や、美味しさを発見してもらいましょう。

    ■メニュー作り

    高価な希少部位やホルモンなど、多様な肉の種類、タレ食べ方を変える。肉の種類を増やすことも大事ですが、『低カロリーの部位』や『高タンパク』、など狙ったターゲット層に響く品揃えが必要です。

    一人前の量は男性の場合、肉だけを食べる場合は400~500g程度、女性の場合は300~400g程度の量が目安です。焼肉は複数人で来店されることが多く、みんなでシェアしたり、様々な種類の肉を頼んだりと、複数の皿を食べることをがあります。一人前(一皿)の量は80g~100g程度に設定していくようにしましょう。

    ■メインメニューの例

    目玉商品
    例:熟成肉や希少部位などの高額メニュー
    日本では「柔らかさ」、「脂の質」、「臭み」が重要視される傾向中で、国産牛の人気は高く、A5ランクなど上位ランクの肉やカイノミやミスジなどの希少部位を求めて来店されるお客様も数多くいらっしゃいます。

    牛肉
    例:国産牛、カルビ、タン、ロース、ハラミなど

    豚肉・鶏肉
    例:トントロ、豚カルビ、鶏カルビ、ソーセージ 味噌や塩だれから選べる

    ホルモン
    例:牛ホルモン、牛レバー

    海鮮
    例:海老、イカ、ホタテなど

    野菜
    例:ピーマン、しいたけ、エリンギ、玉ねぎ、にんにく、じゃがバター、きのこバター、野菜盛り合わせなど

    セット
    3人前や6人前など数種類の肉がセットになっているものも用意しましょう。お客様の選ぶ時間の手間も省け、配膳の手間も削減でき、複数のお肉を食べたいお客様にはなくてはならないメニューとも言えます。

    サイドメニュー

    焼肉屋ではイチオシメニューを赤字覚悟で提供することもあり、そのような中で重要になってくるのがサイドメニューです。サイドメニューの役目全体の原価率をおさえる、幅広い客層の集客、顧客満足度を上げるなどのメリットがあります。

    また、サイドメニューを充実させることで、ほかの焼肉屋との差別化をしていくことができます。競合にはない自店だけの、人気メニューができることで安定して集客ができるようになります。

    サイドメニューの例
    おつまみ・スピードメニュー
    キムチ、チャンジャ、ナムル、枝豆、韓国のり

    刺し類
    ユッケ、馬刺しなど

    サラダ類
    店名の付いたオリジナルサラダ、サンチュ、シーザーサラダ、チョレギサラダ、ざく切りキャベツなど

    単品
    チヂミ、唐揚げ、ポテトフライ、ホイル焼き、など

    スープ・麺類
    チゲスープ、ユッケジャンスープ、コムタンスープ、テールスープ、ワカメスープ、卵スープなど

    麺類
    各スープを利用したラーメン、醤油ラーメン、味噌ラーメン、冷麺、トッピングなど

    ご飯類
    ごはん、ビビンパ、クッパ、おにぎり、卵かけごはん、丼物など

    キッズメニュー
    お子様セット、お子様ランチ、お子様ドリンクなど

    デザートメニュー

    女性と食事をすると、「甘いものは別腹」とよく言われますよね。女性はデザートを不思議と食べられちゃうものなのです。こういった機会に客単価UPのチャンスを狙いましょう。どの年代でも好かれるアイスクリームや、シャーベットは、用意も簡単でおすすめです。ただデザートは、独自のメニューを提供している店舗が多いで要注意。

    デザートの例
    アイス、シャーベット、プリン、パフェ、杏仁豆腐、ティラミス、ケーキなど

    ドリンクメニュー

    ドリンクは、粗利率が高いメニューです。原価率を下げるためにはドリンクを多く提供することが必須と言えますが、ドリンクの注文率を上げるためには工夫が必要です。例えばドリンクメニュー数を他社の数より多く取り扱う。「早割」や「ハッピーアワー」などのセットメニューを作る、他には自店だけのオリジナルドリンクの開発するなどで集客を見込めることもできます。

    時間帯でお客様の求めるものが変わる!

    来店するお客様でも時間帯によって求めてくるものが変わります。例えば昼食時には休憩が1時間で単価が安いものが出てくるランチメニューを作成する。ディナーメニューはボリューム満点のメニューや、お酒などがあうメニューを用意するとよいでしょう。

    あなたのお店は大丈夫??焼肉屋のメニューの価格設定と見直し方

    飲食店では、経営していく上で、「原価率は30%以下に抑える」べきだと言われることがあります。しかし、焼肉店の原価率は30~40%程と、他の外食産業に比べても高めの焼肉業態では、価格の設定が非常に重要です。ここでは価格設定のポイントを紹介していきます。

    誰もが悩む価格の設定方法

    価格の設定には様々な要素が含まれます。食材の原価率や、オーダーの取り方、出店したお店の立地、提供するサービスなどで提供される料理の雁が変わってくるのです。冒頭にも記載したコンセプトもとに提供する食材の原価率などのポイントを押さえることが重要です。

    価格設定の3つのポイント

    あなたのお店の価格の設定は、「業態」、「周辺エリア」の相場で決まる?

    あなたの「業態」の相場ってご存じですか?自店の業態と立地・雰囲気・サービス、客層などが近い同じような業態の競合の相場を調査してみましょう。

    また、「周辺エリア」は出店エリアでの周辺店舗やライバル店となりそうな競合の数と質、量、サービス、価格帯、入店状況、坪数などをチェックし、出店エリアに受け入れられる価格を考えていかなければなりません。

    客単価をもとに価格の設定をする

    メニュー価格を決定する際は、単品価格と併せて、総額の客単価からも算出するのが重要です。客単価を考慮せず、メニュー単品の価格を決めていっては、客単価がコンセプトから大きく外れてしまうなんてことも。基本要素として単価が原価率30%前後なるように設定するのが理想的と言われています。

    「目玉商品」「利益がでやすい商品」など考慮したうえでのメニュー価格の設定、来店されるお客様が来店しやすい原価率の高いメニュー、利益を出しやすい原価率の低いメニューを考えて価格の設定をしていきましょう。自店の利点やサービスを売りにメニュー構成を考え、トータルの原価率を30%程にできるようにしましょう。

    価格はそろえてわかりやすく

    提供する料理の価格がバラバラだと、お客様は料理を選ぶのに時間がかかってしまいます。悩む時間が長ければ長いほど注文点数は下がる傾向といわれてます。ここで重要なのが『シンプルにわかりやすく』ということ。一定の価格に揃えたり、端数は取り除いたり、揃えたりなど見やすくわかりやすい価格設定を心がけましょう。

    食材の仕入れ方であなたのお店の命運が分かれる!?

    焼肉屋では、提供する肉の良し悪しでお客様の来店数が変わったり、悪い肉を提供してしまうと悪い評判を流されて客足が減るなど仕入れる肉によって大きく作用します。しかし、食材を仕入れるといっても簡単なことではありません。良い肉を安く仕入れるためには、肉に関しての知識が必要です。ここでは肉の仕入れ方などのポイントを押さえていきます。

    肉に関する知識は焼肉屋には必須条件!

    焼肉屋に行ったときによく店員さんが肉に関する知識を教えてくれたり、部位の説明、食べ方などを教えてくれます。肉の部位名はもちろん、和牛の定義、食肉専用の4品種名、和牛の格付け、時期による旬の部位などの知識と共に、手切りの方法などの知識をつけ、マニュアル化をするなどの準備をしておきましょう。

    インターネットや書籍を使って学ぶ

    焼肉の知識について書かれた本やサイトは多数存在しています。今はインターネットでなんでも探すことのできる時代です。焼肉の知識に関した投稿などをチェックしてみましょう。また、図や写真が多く、わかりやすいものを1冊でも持っておくと何度も復習ができます。

    食肉センターに見学に行く

    食肉センターに行き勉強をするのも不可欠です。食肉の加工方法や肉の切り方など目で見て感じ、勉強することができます。ただし食肉センターで勉強したからと言って簡単に仕入れさせてもらえるわけではありません。熱意を持って通い続けましょう。

    牧場へ見学に行く

    飼育されている牛や、豚などを見ておくことも牛肉、豚肉の勉強や、知識になります。酪農家の方に良い牛の見分け方、その上質な肉になる秘訣、肉質の違いなどについて教えてもらうとメニューに記載する小ネタなどになるでしょう。

    焼肉屋を開業する上での仕入先の選び方

    焼肉屋で開業するうえで仕入先は必要不可欠。良い肉や、鮮度のいいものを定期的に仕入れなければ焼肉屋を経営していくことができません。ここではその仕入先の選び方や、調べ方などを紹介していきます。

    卸業者

    卸業者からの仕入れ方は、欲しい部位別に欲しい量だけ仕入が可能な卸業者がほとんどです。卸業者から仕入れるためには様々ありますが、その中でも代表的な3つの方法を紹介します。

    今まで付き合いのあった取引先に紹介してもらう

    修行していた焼肉店や精肉店のるながりや、知り合いに飲食店の方がいる場合には取引先を紹介してもらうのが一番良い方法でしょう。

    特に、希少な部位などに関しては流通量の少ないので、人脈が必要となるため、同業者や畜産業者とのつながりは大事にしましょう。

    インターネットで卸売業者を探す

    今では、インターネットで注文することができます。また、全国配送可能な精肉卸業者は多数存在しており、松坂牛や、飛騨牛、鹿児島黒豚などもインターネットで仕入れることができます。

    通常、取引量によって見積価格は変わりますが、少量の購入の場合は取引ができない業者もありますので注意しましょう。

    生産者から直接

    酪農家から直接契約を行って直接仕入れる方法などもあります。酪農家との間に様々な仲介業者が入らない為、仕入れコスト少なくいことがメリットです。しかし、欲しい部位だけを仕入れるということは難しく卸業者を通した法が楽という酪農家もいるので要注意。この他にも、食肉センターなどから仕入れる方法もあります。

    良い肉をお客様へ提供するための秘訣

    一定の味をお客様に提供し続けるのは難しいといわれています。取り扱う食材の保存状況や状態、従業員一人一人のカットの方法などで食材の味が変わってしまうこともあります。このようなことがないように安定して提供できるようにしなければいけません。

    カットの腕

    肉の仕入れは、少なくとも10~13キロ単位での仕入れが一般的です。肉はできるだけ塊で仕入れましょう。カットの仕方次第で、見た目や味も大きく変わります。そのため、カッティングには細心の注意をし、従業員にお店を任せる時にはマニュアル作成などの用意をしておきましょう。

    卸業者との信頼関係

    良質な肉を仕入れるためには、目利きも必要ですが、それ以上に卸業者との信頼関係を築くことが大切です。日頃からコミュニケーションを取って信頼関係を築いていれば、良質な肉を優先して卸してくれたり、希少部位の仕入れ情報や、お得な情報などもらえますので仕入先業者は大事にしていきましょう。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか?以上が、焼肉屋開業時のメニュー作成のポイントや、そのメリット、重要性などのまとめでした。このように焼肉屋開業時のメニュー作成で立地やターゲットによりメニュー設計や価格の設定方法が決まったりします。なかなか客単価が上がらないお店やリピーターなどが定着しないなどの悩みがある店舗は一度メニューから見直してみてはいかがでしょうか?

    あなたのお店にあったメニュー作りをしてみましょう。

    ▼テンポスではフランチャイズでの開業支援も行っております。まずはお気軽にご相談ください