カテゴリー: 飲食ニュース・トレンド

  • 今流行りのハラルフードってどんな食べ物?インバウンドの増加に向けてメニュー開発

    今流行りのハラルフードってどんな食べ物?インバウンドの増加に向けてメニュー開発

    最近よく耳にする「ハラルフード」とはどんなものかご存じですか?
    こちらの記事では今なぜ流行っているのか、どのようにメニューに取り込めば効果的なのかについてご紹介いたします。

    ハラルフードとは

    ハラルフードとは簡単に説明するとイスラム教徒が口にしても良いとされている食事のことです。イスラム教には細かい決まりがありその中でも全面的に「豚肉」と「アルコール」が禁止されています。

    イスラム教では「豚」が不浄の者とされており、体内に取り込むことは絶対に許されないことだと言われています。
    そのため豚肉だけでなく、豚のエキスが含まれているスープや、豚を調理した道具を使って調理された料理、豚を運んだトラックや豚と同じ冷蔵庫で保存されている食材などもNGの対象となります。

    またそれ以外の肉は食べても良いとされていますが、イスラムの教えに沿った方法で加工したものでないと口にしてはいけません。

    ハラルフードの特徴

    ハラルフードは基本的には「不浄なもの」、つまり汚れているものを基準に禁止されています。
    そのためイスラム教の教えに沿った方法で加工した肉や魚、野菜、玉子などがハラルフードの主な内容になります。

    今話題になっている理由

    近年日本でも「オーガニック食品」や「スーパーフード」、「健康食」などのワードをよく耳にすることが増えました。新型コロナウイルスによる自粛で更に注目が高まっています。

    ハラルフードも水産物や野菜が多く使われ、肉も清潔に加工されているため一部でじわじわと話題になっているようです。

    インバウンド向け

    延期になってしまいましたが東京オリンピックによるインバウンド増加が予想されます。
    もちろん外国のお客様を増やすというのは目的の一つにあります。しかし外国のお客さんから見たら日本という異国の地で食事をするのも一苦労です。イスラム教徒の方は食事に制限があるためなおさらです。

    ハラルフードを取り扱うということは日本のおもてなしの一つとも言えます。

    また現在世界中でイスラム教徒は18億人、日本だけでも11万人のイスラム教徒がいるいると言われています。
    この数も年々増加傾向にあります。

    そのため今後ハラルフードの市場も益々拡大していくことが予想されます。
    今のうちから正しい知識を身につけて対策をしましょう。

    日本の飲食店で取り入れるには

    日本ではよく使われている調味料にアルコールや豚肉のエキスが含まれていることが多いです。ハラルフードを提供する際はそういった調味料を使わないことに注意しましょう。
    また調理器具も通常の料理とは分けて使用する必要があります。

    そしてきちんと豚肉やアルコールが含まれていないことを証明することも大切です。
    英語で書いた説明文や英語ができるスタッフを用意してしっかりとお客さんを安心させられる準備をしましょう。

    食べやすいハラルフード

    ハラルフードでは魚、野菜、牛乳、卵、豚肉以外のきちんと加工された肉は食べることができるためそこまで制限が多いわけではありません。

    しかし日本でよく使われる醤油やみりん、料理酒は使うことが出来ません。
    また中華だしには豚肉のエキスが使われていることが多いため注意しなければいけません。

    みりんの代わりに砂糖やはちみつで甘みを出したり、魚や昆布、鶏肉を使っただしを使うようにしましょう。

    日本人好みの味に改良する

    味付けには制限がないので豚肉とアルコールに気を付ければ問題ないでしょう。
    ただ使えない調味料が多くあるためいつもの味に近づけるには工夫が必要です。

    日本で取り入れられている事例

    日本ではハラルフードを取り扱っている飲食店が掲載されているグルメサイトがあり、2021年3月現在で798店舗が登録されています。
    中には寿司や焼肉、和食、ラーメン、天ぷらと幅広いジャンルの飲食店が掲載されています。

    町中の飲食店だけではなく留学生向けに学校の食堂でハラルフードを提供していたり、社食で扱っている会社もあります。

    ハラル認証がなければいけない?

    ハラルフードの見分け方の一つとして「ハラル認証」というものがあります。
    ハラル認証は取得が必須というわけではありませんが、ハラルフードかどうかを見分ける基準としている人は少なくありません。

    ハラル認証とは

    ハラル認証とは1970年ごろマレーシアで始まった制度だと言われています。
    食品などの流通が盛んになり、消費者がハラルフードかどうかの判断がしづらくなってしまったためとのことです。

    現在ハラル認証機関は世界では200機関以上、日本でも確認が取れているだけで15以上あります。
    そしてまだ世界的な統一基準がないというのが現状です。
    宗教の派閥や国の考え方によって見解の違いがあるためです。

    ハラル認証のメリット

    ではそんな曖昧な基準で、必須ではない認証は取得する必要があるのか?と思われる方もいらっしゃるかと思います。取得することによって得られるメリットももちろんあります。

    ハラル認証を取得することによってイスラム教徒へ「安心してハラルフードが食べられます」というアピールになります。
    Googleマイビジネスにもハラルフードの項目があり、イスラム教徒が食事をする場所を選ぶ基準になります。

    まとめ

    世界全体だけではなく日本国内にもイスラム教徒が増加傾向にあります。また健康食として注目されているため今後ハラルフードを取り扱う飲食店も増えてくるでしょう。ハラルフードだけではなくその背景にあるイスラム教の基本的な知識を身につけてどんな人でも安心して食事ができる場にすることが大切です。

    オリンピックの開催も控えているため今のうちから準備をしておきましょう。

  • フードトラック開業のメリットとは?開業時の流れと運営時のポイント

    フードトラック開業のメリットとは?開業時の流れと運営時のポイント

    飲食開業時の選択肢の1つとして「フードトラック」が選ばれることも多くなってきました。

    フードトラックと実店舗との違いや開業の流れ、開業後の運営時のポイントを知ることで、新たな業態の選択肢が増えることになります。

    自分の出したいお店がフードトラックでもできるのかぜひ検討してみて下さい。

    フードトラックとは?

    最近よく聞く「フードトラック」ですが、そもそもどういったものなのでしょうか。
    言葉通りの意味でなんとなく想像できる部分もありますが、改めて明らかにしておきましょう。

    よく耳にするけどそもそもフードトラックって?

    フードトラックとは、食品の調理を目的とした設備を備える車両のことで、一般に食品の移動販売、ケータリングに用いられます。コロナ禍におけるテイクアウト需要の高まりによって、認知が拡大しています。ケータリングカーやフードトラック等と呼ばれることもあります。

    いつから盛り上がってきたのか?

    昔から移動販売業は存在していましたが、2015年頃から、キッチンカーやフードトラックという言葉が使われはじめ、フードトラックで開業する人が増えてきました。

    そしてコロナ禍で、テイクアウトやデリバリーに注目が集まると同時に、比較的低予算で開業が可能な業態として、フードトラックがますます注目を浴びています。

    フードトラックのメリット

    そんな今注目のフードトラックですが、実店舗経営とはどのように違うのでしょうか。
    フードトラックのメリットをそれぞれ見てみましょう。

    開業の初期費用を抑えることができる

    実店舗を構える際には、厨房・内装工事・家賃・レジなど開業資金に1,000万円ほどかかると言われています。フードトラックでは、厨房・移動販売車製作費で初期費用が200万円から高くても500万円ほどと、比較的少ない費用で開業することが可能です。

    フードトラックは実店舗の飲食店と比べて空間が狭く、店舗デザインの費用が低コストで抑えられます。テーブル・イス、壁などのデザイン費用もかからず、実店舗の飲食店を出すよりも初期費用が抑えられます。

    家賃などの固定費も抑えることができる

    フードトラックは車を利用する業態のため、固定費としての家賃ががかかりません。飲食店の家賃にあたる駐車場代は車1台分のみで、少数の人員で運営できるため人件費も抑えられ、固定費の負担割合は非常に小さくなります。

    車が拠点となるため、ガソリン代や駐車場代は都度かかりますが、低コストで自分のお店を開業できるのは大きな魅力となっています。

    集客のできる場所に移動ができる

    フードトラックの最大の特徴かつメリットとなるのが、「移動ができる」という点です。
    「飲食業が繁盛するかどうかは立地が全て」というのはよく言われる話ですが、フードトラックの場合は、曜日や時間帯などによって出店場所を変えられるという大きな強みがあります。

    平日のランチタイムはオフィス街で出店、土日はイベントを開催する公園に出店、といった形の営業ができるのはフードトラックならではです。

    実店舗の場合、どうしてもお客様を待つスタイルになってしまいますが、フードトラックだと人が多い場所に自ら出向くことができます。

    実店舗を構えるのはなかなか難しい人気の立地にも出店が可能です。
    仮に立地選びに一度失敗しても、次の場所に行くことができます。

    他にもあるこんなメリット!

    フードトラックの内装や外装など、自分なりのこだわりを詰め込んで表現することができ、自分の世界観を演出することができます。

    また、働く時間を自分で自由に選ぶこともできます。稼げる時に一気に働くというように労働時間を自由に選ぶことも可能です。

    さらに、屋外で営業するため「三密」を回避できるというメリットもあります。基本的にはテイクアウト・デリバリーでの飲食物の提供のため、コロナ禍でも通常時に近い営業ができます。

    フードトラックの開業の流れ

    実店舗出店とは違ったさまざまなメリットがあるフードトラックですが、実際に開業するとなった際には、どのような準備が必要になるのでしょうか。

    コンセプトを決め、費用を把握する

    開業をする場合、お店のコンセプトを考え、メニューや食材費、設定金額から利益を出すために必要な1日の販売数等を把握する必要があります。最近ではフードトラックの数も増えているため、同じような商品を扱う同業者も多くなっています。その中で差別化を図るには、独自のこだわりを掲げることが必要になります。

    また、必要な費用を把握しておくことも大切です。フードトラックの場合は、フードトラックの内装・外装、仕込み場所の設備費、出店場所、駐車場代などがあげられます。

    実店舗のように家賃がかからない分、駐車場代やガソリン代が必要になります。さらに、光熱費などの変動費も忘れないようにしましょう。

    移動販売車を用意する

    移動販売車を用意する際には、大きく分けて3つの方法があります。

    車を製作する

    自分好みの移動販売車を手に入れるためには、新しく移動販売車を製作するのがおすすめです。

    製作する際は、製作費用が高すぎないか気をつける必要があります。相見積もりをとってから業者を選ぶようにしてください。

    また、見た目の良さよりも「売れる移動販売車か」を意識した方が良いです。風変わりな移動販売車を作ろうとすると、製作費用がかさみ、初期費用の回収に時間がかかります。

    ある程度の型が決まっており、自分の理想を追加していくセミオーダーでの製作依頼を出すこともできるため、検討してみて下さい。

    車を購入する

    新車を購入する時は、製作業者の選び方が大切です。複数の会社から見積もりを取ることをおすすめします。勉強会への参加や、フードトラックオーナーの経験者に話を聞くなど、見る目を養ってから、購入するのも良いです。

    また、中古の移動販売車で良い物が出てもすぐ売れてしまいます。中古の移動販売車が販売されているサイトはこまめに確認しておく必要があります。安すぎるものは問題がある場合が多く、メンテナンス費用が高いなどもあります。そのため、中古移動販売車を購入する場合は、移動販売車に詳しい専門家などに聞いてみてください。

    車をレンタルする

    最もリスクが低く移動販売車を準備できるのは、レンタルです。まずはレンタルをして、自分なりの移動販売のやり方を築き上げていくのがおすすめです。レンタルを検討する場合は、移動販売をする地域で営業許可が取れているか確認をしてください。

    移動販売車のレンタルの相場は、平日3〜5万円、土日祝日7〜10万円と高額なため、安い業者を探すことをおすすめします。

    開業手続きを行う

    移動販売を始める前に、必要な書類や申請についても把握する必要があります。
    営業するエリアによって、必要な書類や申請は変わってきます。

    例えば東京都の場合は、営業許可申請書や、営業設備の大要・配置図、登記事項証明書などさまざまな手続きが必要です。

    自分が開業したい地域の保健所に確認してから準備を進めてください。

    営業場所を確保して出店

    フードトラックは、許可のない私有地や公道では営業できません。

    営業開始するにはまず営業場所の確保が必要です。出店場所の紹介サービスを利用したり、自らフェスなどのイベントに応募したり、スーパーの駐車場などへ問い合わせをするなどさまざまな方法があります。

    しかし、自分だけで出店場所を探すのは難しいため、フードトラックの営業場所を提供しているサービスを利用するのがおすすめです。

    出店場所によって、売上に大きな影響が出てくるため、営業場所の候補選定は継続的におこないましょう。

    フードトラック開業後の運営ポイント

    やっとの思いで開業準備を済ませ開業したあとも、継続的な運営のためには押さえておくべきポイントがいくつかあるので、そちらをご紹介します。

    料理の提供スピード

    フードトラックでは、お客様は注文後、座る席がなく立ったまま待つことも多いです。
    また、利用シーンとしても、仕事合間のランチタイムの場合、長く並ぶことはできず、提供スピードが重要視されます。

    調理工程はもちろん、袋詰めのセルフサービスや、釣り銭の用意など、小さなことでも時間短縮につなげ、オペレーションを効率化しましょう。

    SNSを活用する

    Twitter、Facebook、Instagramなど、SNSを上手く活用することもビジネス拡大のポイントです。

    販売している商品やこだわりのポイントなど、伝えたいものを一方的に押し付けず、利用者との共感やつながりを意識して発信すると、お店のファンになってもらえるきっかけになります。

    リスク管理を行う

    フードトラックは食を扱うのはもちろんのこと、車、ガスなどの危険物も取り扱うことから、危険と隣り合わせである自覚と正しい衛生知識が必要です。

    さらに、営業場所はオーナーから借りているスペースで、ルールを守らなければ、せっかく見つけた出店場所でも営業停止に陥る危険があります。

    常に安心で安全であることを意識することで、お客様にも伝わり集客につながります。

    まとめ

    以上が、フードトラックのメリットと開業時の流れ、運営時のポイントでした。

    これからさらにフードトラックの開業が増え、新しい飲食開業時の方法の1つとして定着していくことになるでしょう。

    あなたも飲食店開業を考えているのであれば、費用が抑えられ、人が多い場所に自ら出向くことができるフードトラックを選択肢の1つにしても良いのではないでしょうか。

    フードトラックでの開業をご検討中の方は、ぜひ一度お問い合わせください。

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  • 都会で流行り?大人にもワクワクを!大人のお子さまランチが流行る理由

    都会で流行り?大人にもワクワクを!大人のお子さまランチが流行る理由

    大人のお子さまランチとは

    普通なら「※小学生以下のお子さまに限ります」と書かれていて頼むことができないのが、お子さまメニューです。「大人のお子さまランチ」とは大人に向けた大人による大人のためのお子さまランチです。

    そもそもなぜ大人はお子さまランチを頼んではいけないのでしょうか?
    少しだけ食べたいときなどちょうどいい量だったりするんですよね。
    頼んではいけない理由は実は2つありました。

    なんで大人はお子さまランチを食べてはいけないの?

    このおもちゃがついていることにより、原価が高くなってしまい通常メニューのように扱うことは難しいということが挙げられます。お子さまランチといえば、子どもが喜ぶおもちゃなどのおまけがついていることが多いです。

    ですが、おもちゃがついているのに相場は600円~800円と安めに提供していることがほとんどです。安めに提供してある理由はいくつかありますが、ご家族連れのために安めに提供しているという説もあります。

    家族全員1,200円くらいのメニュー頼んでいたら外食費が高くなってしまい、食費に負担をかけてしまいます。ですが、小学生以下のお子さまは600~800円くらいで頼めれば、たまには外食しようかとなりますよね。

    もう一つは「お子さまランチ」はお子さまのためのメニューという固定概念に囚われているからです。メニュー名に「お子さま」と書いてあるので大人の食べ物ではない、大人は頼んではいけないと思ってしまうからです。

    実際に大手ファミレスチェーンの一部などでは、小学生以下のお子さまだけでなく、シニアお客様も注文可能なんだそうです。

    なんで今、都会で流行りなの?

    実は今、大人も食べられるお子さまランチを出しているお店が増えています。「大人のお子さまランチ」という名前にも物珍しさを感じますし、ワンプレートにいろんな料理が乗っているので彩りも豊かでSNSでも映えるため、特に若い女性に人気が出ています。

    大人のお子さまランチを出すメリット・デメリット

    では、あなたのお店で大人のお子さまランチを出すとどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。必ずしもそうだとは言い切れませんが、思いつくメリットとデメリットを出してみましたので参考にしてみてください。

    おとなのお子さまランチを出すメリット

    1、話題性がある
    大人でも食べられるお子さまランチがあるということで道行く人の話題になり、写真に映える彩りにもできるためSNSで拡散されやすいです。そのため、若い女性や家族連れの集客に繋がります。

    2、おもわず笑顔になる
    かわいい盛り付けとちょっとしたおまけに大人のお客さんも思わず笑顔になります。
    実際に私も食べに行ったのですが、オムライスににこちゃんマークが書かれていて運ばれてきた瞬間思わず笑顔になってしまいました!

    おとなのお子さまランチを出すデメリット

    1、手間がかかる
    お子さまランチといえばエビフライやオムライス、ハンバーグなどいろんな料理が少しずつ乗っているもの。1つ1つ作るとなるととても手間が掛かります。また食材も多く使うので原価も高くなってしまいます。

    ※解決方法※
    夜のメニューでも使う食材などで工夫をすれば原価を抑えて提供できます。

    2、提供までに時間が掛かる
    他のメニューより、料理にも盛り付けにも少々時間が掛かってしまいます。そのため急いでいる人が入るようなお店ではもちろんですが向いていません。

    ※解決方法※
    土日限定や、14時~17時などの時間限定メニューにすることで「大人のお子さまランチ」を目的として来る日時を誘導しましょう。

    3、インスタ映えメニューになってしまう
    インスタやタピオカが流行りだした時に問題になった「食べ残し問題」。実際に私がいったお店でも周りのお客さんが少し食べ残しをしているのが気になりました。

    ※解決方法※
    盛り付けは気持ち少ないかな?という量でも大丈夫です。いろんな料理を少量ずつ食べるので丼ぶりメニューよりも満腹感を感じやすくなっています。
    逆に超大盛・大人のお子さまランチも話題にはなりそうですが、予約制することをおすすめします。

    お子さまの集客にも繋がる?

    大人のお子さまランチと一緒に本物のお子さまランチも出せば、親子で一緒にお子さまランチを楽しむことができます。サイズ違いのお子さまランチが一緒に食べられるのは面白いですよね。

    大人のお子さまランチのポイントは

    大人のお子さまランチのポイントはワクワク感をいかに提供できるかです。食材・盛り付け・おまけの3つのワクワクポイントを抑えましょう。

    食材

    食材は何にしましょうか。まずは子どもの時、好きだった料理を箇条書きにしてみましょう。オムライス、ハンバーグ、エビフライ、から揚げ、ナポリタンなどザ・お子さまランチの料理で作るのもいいです。

    自分だけでなく、スタッフやお客さんの子どものころ、好きだった料理をアンケートで集計してみるのも面白いです。

    その時にメインばかりになりすぎると茶色くなってしまうので、ご飯・前菜・メイン・副菜・デザートと部門を分けて集計するといいでしょう。

    ほかのお店と差を出すなら、超高級食材を大人のお子さまランチだったり、超大盛りの大人のお子さまランチ、世界のお子さまランチなど企画に沿ったお子さまランチも面白いですね。

    盛り付け

    ワンプレートに盛りつけましょう!せっかくお子さまランチのメニューなのに定食のように盛られていたらワクワクはしません。

    ご飯はお茶碗ではなく、山型に盛り付けましょう。アイスクリームディッシャーで盛りつけるのもかわいいです。ミニオムライスで黄色、桜でんぷでピンク、わかめご飯でみどりなんかはいかがでしょうか。

    オムライスはケチャップでにこちゃんマークやハート、お店の名前を書くとよりインスタ映えになります。

    ほかにもそれぞれ小鉢に盛りつけて1つの大きなプレートに載せるのも良いです。ただお洗い物が増えるのであまりおすすめはしません。

    お子さまランチで忘れてはいけないのがライスの上に刺さった旗ですよね。やはり大人になってもライスの上に旗が刺さっているのは嬉しかったです。

    旗のロゴを国旗ではなく、お店のロゴで作るのはいかがでしょうか。写真を撮ってSNSに投稿してくれたら、お店の宣伝にもなります。

    おまけ

    お子さまセットといえば、おまけでもらえるおもちゃが嬉しいものです。けど大人はおもちゃをもらってもあまり嬉しくないので、こんなのはいかがでしょうか。

    ・お店のロゴ入りの非売品商品(ピンバッチ・ステッカー・ボールペンなど)
    ・次回使えるクーポン券
    ・昔懐かしの駄菓子

    インターネットで探せば意外と安く非売品商品が作れるのでぜひ探してみてください。
    私はお店のロゴのピンバッチをもらいましたが、かわいくてもらってうれしかったです。1種類ではなく複数の種類を作成してお客様に選んでもらうようにしましょう。

    「お店のロゴまだなかった!!」という方へ

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    まとめ

    「大人のお子さまランチ」いかがでしたでしょうか。

    お店の話題作りに、いつもとは違うメニューとして、女性客の集客としてお店に導入してみてはいかがですか?

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  • 飲食店ではどのように使えばいいの?中華調味料の種類を徹底解説!

    飲食店ではどのように使えばいいの?中華調味料の種類を徹底解説!

    中華料理で使われる調味料にはたくさんの種類があり、それぞれ特徴があります。
    調味料の特徴を捉え、すでにあるメニューをより良くしたり、新しいメニューの開発に活用してください。

    中華調味料の種類

    中華の調味料は数えればキリがないほど種類があります。
    今回はオーソドックスで手軽に手に入る調味料をご紹介いたします。

    調味料の種類

    まず調味料について6つご紹介いたします。
    1つ目は中華の代表的な調味料、豆板醤です。
    豆板醤はそら豆に塩、赤唐辛子、麹などを加え発酵させた唐辛子味噌です。発祥の地は中国の四川地方だと言われています。日本の味噌よりも柔らかく、辛さがありコクが出るのが特徴です。

    2つ目は甜麵醬です。こちらもよく耳にする調味料の一つですね。
    甜麵醬は小麦粉、塩、麹で発酵された味噌です。豆板醤と違い唐辛子が入っておらず辛くありません。甘みが強くコクが出るので使いやすいです。

    3つ目はオイスターソースです。別名牡蠣油とも言われています。
    その名の通り生牡蠣を塩漬けにし、発酵熟成して作られている調味料です。発祥は中国の広東省だと言われております。
    粘度が高く、牡蠣の旨味や風味が特徴的です。

    4つ目はXO醤です。名称が特徴的ですがこちらは高級感を出すためにブランデーの等級を示す単語から命名されたそうです。原料には一般的に干しエビ、干し貝柱、塩漬けの魚、唐辛子、生姜、ニンニクなどが使われています。XO醤は他に比べて歴史がまだ浅い新しい調味料です。作り方や原料が料理人やメーカーで大きく違いがあるそうで、どこで食べるか、どこで買うかによって味が変わります。

    5つ目は豆鼓醤(トウチジャン)です。黒豆に塩や麹を加えて発酵させ、水分を減少させたものを豆鼓といい、豆鼓醤はこの豆鼓を刻んで、にんにくや油を加えてペースト状にしたものです。コクが出るのが特徴で辛味がないためどんな料理にも使いやすい調味料です。中華料理では豆鼓を刻んでそのまま料理に使うこともあります。

    6つ目は芝麻醤です。こちらは日本で言うと白ごまペーストにとても近くなじみ深い調味料です。「芝麻」は、中国語で「ゴマ」という意味を持ちます。炒って香りを出したゴマを細かくすり潰し、良質の植物油を加えてペースト状にして作られます。

    スーパーなどで購入できる調味料

    上記で紹介した調味料のほとんどがスーパーやネット通販で購入することが出来ます。
    しかし豆鼓醤や芝麻醤などあまりメジャーではない調味料は探しても見つからない場合があるかと思います。そんな時は中国物産店で探してみましょう。

    中国でよく使われている調味料や香辛料、お菓子や食材なども置いてあるので珍しい調味料も置いていある可能性が高いです。

    自分で作れる調味料

    もちろん購入せずに自分で作るのも一つの手です。辛さを自分好みに調節出来ますしおすすめです。
    こちらではメジャーな豆板醤と甜麵醬の作り方をご紹介いたします。

    まず豆板醤についてです。
    豆板醤の作り方はとてもシンプルです。まず材料であるそら豆、塩、麹、唐辛子(生でも粉唐辛子でも可)を密閉できる袋に入れます。そしてそら豆を潰すように揉みます。その後は半年ほど発酵させtえ完成です。

    次に甜麵醬です。
    甜麵醬は赤味噌、酒、醤油、砂糖、水、お好みでごま油を鍋に入れてとろみがつくまで加熱するだけです。甘みをお好みで調節することが出来ます。

    どちらも煮沸消毒したビンに詰めて保存すれば1~2か月ほど日持ちします。

    香辛料の種類

    中華料理では調味料と並ぶほど香辛料も重要な役割を果たしています。

    まず一つ目が鷹の爪。こちらは日本でもよく使われている香辛料ですね。鷹の爪という名称は乾燥した唐辛子を指すのに使われていることが多いですが本来は唐辛子の種類を指しています。
    辛さは他の種類の唐辛子に比べてマイルドなのが特徴です。

    二つ目は花椒です。ホアジャオと読みます。山椒の一種ですが日本の山椒とは特徴が異なります。辛さがマイルドで痺れるような感じも比較的弱く香りづけに使われることが多い日本の山椒に対して、痺れるような強い辛さが特徴です。四川料理には欠かせません。

    三つ目は八角です。中国ではバージャオと呼ばれています。

    八角は主に肉などの臭み取りに使用され、お肉を柔らかくするなどの効果もあります。
    特徴的な香りが強いため日本では好き嫌いが大きく分かれる香辛料です。五香粉の原材料としても使われております。

    中華調味料の特徴

    中華料理によく使われている調味料や香辛料をご紹介いたしましたが全体を通して、コクや香りが強いということが特徴です。そしてイメージ通り辛味が強いものが多いです。

    それゆえに好き嫌いが分かれたり合わない料理があったりしますが、上手に使えばより良い料理を生み出せるでしょう。

    中国の地域による違い・代表的な料理

    中国は国がとても広いため地域による料理の差も大きいです。
    中国料理は大きく4つに分けられます。

    まず北京料理は米や魚よりも小麦粉や肉類を多く使い、味が濃い傾向にあります。日本では餃子や北京ダック、杏仁豆腐などが有名です。

    次に四川料理では唐辛子や花椒、三椒を多用し、「麻辣」と呼ばれる痺れるような辛さが特徴です。
    また内陸部であるため、海産物はあまり使われず、豚、鶏、米、大豆が多く使われています。
    日本で有名な料理には麻婆豆腐、担々麺、回鍋肉などがあります。

    上海料理では砂糖、醤油、黒酢などを用いた甘く濃厚な味付けが特徴的で、海産物が多く使われています。日本では小籠包や八宝菜などがよく食べられています。

    最後に広東料理の特徴は素材の味を生かした薄味です。
    海が近いため、貝柱など海産物の旨味を取り入れた料理も豊富です。
    日本で有名な料理はフカヒレスープや酢豚、チャーシューなどです。

    辛さを求めている人には

    色々な調味料や香辛料をご紹介しましたがやはり中華料理=辛いというイメージを持たれている方は少なくないでしょう。そこでとにかく辛い料理を作りたい!激辛メニューを出したい!という人向けに辛い調味料をまとめてみました。

    辛い調味料

    まず調味料についてです。
    先ほども紹介した通り豆板醤が辛い調味料の代表ですね。それから日本でもよく使われているラー油もこれに当てはまります。
    また七味も辛い調味料の代表格です。

    意外にも辛い調味料はそこまで種類がありません。

    辛い香辛料

    中国では香辛料や唐辛子で辛さを足すことが主流です。
    調味料も香辛料が使われていることで辛さを出しています。
    辛い香辛料はたくさんありますがその中でも特に辛い物をご紹介いたします。

    まず「唐辛子」です。中国でよく使われている唐辛子にはたくさん種類がありますがその中でも「朝天唐辛子」が辛くて有名です。
    鷹の爪と同じように唐辛子を乾燥させて使うことが多いです。

    鷹の爪と比べて辛みが強く、四川料理には欠かせない食材です。
    ただ辛いだけではなく独特な香りも特徴的です。

    また「新一代辣椒」と呼ばれる唐辛子も辛いことで知られております。
    見た目は鷹の爪と似ていますが辛みが強く刺激的な料理に向いています。

    まとめ

    中華の調味料や香辛料は種類が非常に多く、こちらでご紹介した種類の他にもまだまだたくさんあります。
    辛くしたい、コクを出したい、甘みを出したいなどそれぞれに向けた調味料を使えるようにそれぞれの特徴をしっかりと把握し、ワンランク上の料理にしていきましょう!

    テンポスでは食材紹介をご案内しております!
    今回ご紹介した中華調味料も扱っておりますので是非一度ご覧ください。
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    食材紹介についてはこちら

  • 飲食店オーナーが知っておくべきモノ消費とコト消費の意味と時代の変化

    飲食店オーナーが知っておくべきモノ消費とコト消費の意味と時代の変化

    時代の変化に伴い、消費者のニーズや市場は変化します。

    したがって、飲食店経営においても消費者行動や市場のニーズの変化を捉える必要があります。

    変化の中でも消費者の「モノ消費・コト消費」の変化が挙げられますが、具体的にどのような意味なのか、またどのような変化があったのか事例を含めて紹介します。

    モノ消費とコト消費とは

    モノ消費とコト消費とは一体どういう意味なのか、どのような違いがあるのかを紹介します。

    モノ消費とは

    モノ消費とは、消費者がお金を払う際に、商品の所有に価値を見出す消費のことを指します。文字通り、「〇〇が欲しい」と思って支払いをし、自分のものにするという消費活動が挙げられます。

    コト消費とは

    コト消費とは、アクティビティや芸術鑑賞など、特定の時間・人間関係での思い出を、商品を買うことで得られる体験に価値を見出す消費のことを指します。
    例えば、エステやリラクゼーション、スポーツ体験、芸術鑑賞などがあります。

    時代はモノ消費からコト消費へ

    消費者の行動が「モノ消費」から「コト消費」へ移った理由は、モノが不足していた時代に比べて、どこかのお店に行けば購入できる、通販で届く時代へと移り変わったからです。

    戦後すぐの日本は生活を豊かにする商品開発が盛んでしたが、現代は欲しいと感じたら、お店に行けば揃うような時代になっています。特定の商品が欲しいと感じる機会は昔より少なくなり、「特定の人とこの時間を共有したいから」と商品を選ぶことが多くなりました。

    コト消費が広がった理由

    コト消費が広がった理由とは、具体的にどのような理由があるのでしょうか。

    インターネットの普及

    1つの理由として、インターネットの普及が関わっています。

    インターネットが普及する以前は、特定の場所に行かないと購入できないということが当たり前でした。しかし、現在では家からインターネットで操作するだけで欲しいものが手に入る時代です。

    特定の商品を手に入れることがたやすい時代になり、その場所に行かなくてもモノは手に入るため、「わざわざその場所に行ってでもモノを手に入れたい」という理由が必要になりました。

    インバウンド集客の広がり

    外国人旅行客が求めるのは、日本のお土産以外に「日本にしかない文化の体験」「日本でしか食べられない食べ物」「日本でしか見られない自然」を求めます。

    逆の立場になってみると分かりやすいかもしれません。
    自分が自国以外に旅行するとしたら、その場所でしか経験できないことにお金を払うということもあるでしょう。

    新型コロナウイルスが流行する前は、インバウンド向けにさまざまな体験のプランやサービスが新しく企画されていました。

    今後、新型コロナウイルスに対策がされた後も、「その場所でしか体験できないもの」として日本に来る外国人旅行客は増えていくでしょう。

    飲食店で考えるコト消費

    それでは、飲食店でのコト消費とは一体何を指すのでしょうか。

    「モノ消費=提供される料理」となりますが、料理以外で選ぶということも多いはずです。

    飲食店での事例

    消費者のシチュエーションとして、「息子の誕生日に、たまにしか行かないステーキ屋さんに連れて行って、サプライズでケーキを出してもらい、泣いて喜んでもらいたい」と考えるとします。

    提供される料理だけでは泣いて喜んでもらうことはできません。

    消費者が考えるシチュエーションとして、まずはサプライズに応じてくれるお店の従業員、たまにしか行かないステーキ屋の豪華な内装、家族でゆったり楽しめる席や空間が必要となります。

    これは、自宅や他の店では体験できないから、選んだ店で喜ばせたいという選択につながります。

    料理に加えてそのシチュエーションに応えることができる飲食店は、数あるステーキ屋からかなり限定的に抽出され、選ばれるはずです。

    その場での体験がリピートにもつながる

    モノ消費の視点で飲食店を選んだ際に、とてもサービスが良く料理も美味しかった、かつ店内の雰囲気も合間って「とてもよかった」と言ってもらえたとしましょう。

    恐らく、また何らかの記念日に来店してもらえるか、口コミ経由で新しいお客様に来てもらえる可能性があります。

    料理が美味しいからまた来る、ということももちろん可能性としてはありますが、ほかに美味しいと思った飲食店が現れるとまた来てもらえる可能性は低くなります。

    ここの店主さんはよく気をかけてくれて気持ちよくご飯が食べられるというお店と、お店が美味しかったとしても、対応が良くないお店があったとしたら、次はどちらのお店に行くか想像に容易いでしょう。

    普段行っている集客販促の方法を見直してみよう

    普段行っている集客販促の方法として、初回来店時、または次回来店時の特別クーポンを発行している飲食店も多いです。

    そのクーポン内容が、周りのお店にはない内容のものが書いてあることで、「そのお店でしか体験できない体験」として選ばれる可能性が高まります。

    ただし、特別な内容のクーポンをずっと掲示し続けていると特別感が薄れるため、3回来店していただいた方に限定するなどが必要ですが、5%OFFなど他のお店でも見たことがある内容のものでは、自分のお店が選ばれる可能性は低くなります。

    自分のお店に来てもらえるためにはどうしたらいいかと考える際は、「コト消費」の視点が非常に大切です。

    コト消費からイミ・トキ消費へ

    さらに、現在はコト消費から「イミ消費」「トキ消費」へ移り変わっています。

    イミ消費とトキ消費とは

    イミ消費とは、ただ美味しいというだけではなく、消費することで自分が社会に貢献しているということを感じられる体験を指しています。

    大手飲食チェーン店では、「SDGs」に取り組んでいるという内容を耳にするかと思いますが、例えば料理に使う油を廃棄するときに自然にやさしい取り組みを行っているなどが挙げられます。自分が食べるときに環境が配慮されているのであれば、大々的に取り組んでいるお店は良い店だとして再来店のきっかけになります。

    トキ消費とは、近年流行したSNSの普及による「限定の時間でしか体験できない消費活動」を指します。

    現在は、SNSやYoutubeの発展によりその場に行った体験を感じられるようになりました。
    そこで、ハロウィンやクリスマスなどその瞬間・場所・人でしか味わえない「時間」の共有を味わうために消費をするという価値に移っています。

    お客様と一緒になって飲食店を盛り上げる

    では、コト消費からイミ・トキ消費への移り変わりに飲食店はどのように対策すればよいのでしょうか。

    意外なことに飲食業界では以前から自然に行われています。例えば、季節ごとのメニューの切り替えやキャンペーン、その時期のイベントに沿った対応などが挙げられます。

    しかし、発信が足りなかったり、口コミに値する価値がまだまだ足りず、せっかくキャンペーンを行っているのに認知されないということも多いです。
    まずは自身のお店でしか体験できないことを企画したら、SNSやグルメサイト、ホームページなどで発信をこまめに行うことが大切です。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか?

    流行するものによって、頻繁に消費者の動向は変化しています。特に現在はその瞬間・場所・人によって価値を見出すという傾向にあるため、唯一性がなく何かの模倣だけでは消費者から見放される時代になっています。

    今後も、新型コロナウイルスによって消費者の求める価値が大きく変化しています。
    常に消費者が何を求めているか注視して、対策をする必要があるでしょう。

    また、「モノ消費」は知ってもらうことが必須条件です。
    認知されるために、SNSで拡散したり、ホームページを作成して詳細を掲載しませんか?

    テンポスフードプレイスではSNS立ち上げ、ホームページ作成を行っております。
    自分で運用が難しい、時間がないなどございましたらお気軽にご相談ください。

    集客・販促対策はこちら

  • 働き方改革は飲食店経営にどう影響する?メリット活用術

    働き方改革は飲食店経営にどう影響する?メリット活用術

    働き方改革法案とは、2019年4月1日から順次施行されている法案である。

    「働き方改革」は、働く方々が、個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を、自分で「選択」できるようにするための改革という。

    それを実現しながら、飲食店経営に活かすにはどうしたらよいのだろうか?
    雇用主として法案のポイントを確認していこう。

    働き方改革関連法案とは?

    この法案は2つの大きなテーマがある。「労働時間の見直し」と「雇用形態に関わらない公正な待遇の確保」のため。以前はなかった「働き方改革」という言葉が紙面やニュースで叫ばれ始め、現在では随分と定着した言葉になってきている。

    「働き方改革」というのは、働く側が改革するのではなく、「雇用する側」が「働く人」のルールの改善を法律を変えて行うことにより「暮らし方」「生き方」まで通じて「少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少」「育児や介護との両立など、働く方のニーズの多様化」等の課題を解決していこうというもの。

    違反した場合に罰則を求められる場合もあり、かなり踏み込んだ内容となっている。事業主側として避けて通れなくなった「時間管理」「有給管理」「健康管理」、おそらくこういった法案は今後益々厳しい物になっていくと想定される。しかし今、この少子化を少しでも食い止めるためには、働く方のニーズの変化に対応しなければならない。国全体の事を考えると、我々事業主が肚を決めて取り組む必要があると受け入れなければならないのだ。

    特に飲食店は、経費の割合として人件費の比重が高いため、管理コストも想定しておく必要がある。では、どういった管理が必要なのか?法案の内容を確認していこう。

    残業時間に上限規制が定められた

    働き方改革関連法案の施行前、残業時間の上限に対して特に規制がなかった。今回の法案では労働時間の上限を具体的に定めている。

    施行前、超過残業等の影響による従業員の死亡事故の報道が脳裏に浮かぶ。

    規制の内容は週40時間を超える労働は残業とみなし、残業時間は月に45時間を上限、年間360時間以内とするものである。週に40時間ということは、週に5日勤務の場合1日8時間を超えた労働は残業とみなすということである。未払い残業費の訴訟を起こされないよう徹底した管理が必要。

    繁忙期など特別な事情があるケースは、月間平均80時間の残業が認められるものの、これも年間で6カ月以内という決まり。

    コロナ以前、春の新歓シーズンと冬の忘年会新年会シーズンに飲食店は多忙を極める。しかしながら現在はコロナの影響によりあの繁忙が思い出のように思える。またあの活気溢れた頃の予約が戻りますように。

    年次有給休暇取得の義務化について

    有給は労働者の権利であるが、労働者側から有給を申請して初めて取得できるというものであった。
    自分自身、会社からアラートを出されることによって「有給って使わないといけないものなのか」なんて初めて気づいた組である。

    休みたい人、休まず仕事したい人、色々ではあるがとにかく義務化となった。
    現実問題「有給が取りやすい職場」は存在するのだろうか?平日の有給はやはり取りにくいものだ。ものすごく取りにくい経験をしたので、考えを改めることにした。

    「有給使ってしっかり休んで、出社した時に1.2倍成果を出せれば問題ない」

    と、言うことは相当な教育制度がワンセットとなる。管理側の注意点としては、対象者のリスト管理である。あと何日有給取らないといけませんよとアラートしなければならない。

    非正規雇用者と正社員の同一労働同一賃金について

    働き方改革関連法案では、非正規雇用者と正社員の待遇格差の解消が義務化された。

    パート・アルバイト・正社員など雇用形態に関係なく、同一の業務・成果を出しているのであれば同一の賃金の支払い及び待遇差がある場合はその内容や理由について説明することが具体的に決められたもの。

    井の先に頭に浮かぶのが「人件費が上がる・・・」である。
    が、しかし考えてみてほしい。

    同一の業務・成果を出してくれていれば問題はない。
    非正規雇用でも優秀な人材は多い。正社員の業務・成果について洗い直しできるチャンスであると捉えて、成果を出す価値の高い業務とは何か?について今一度考えたい。

    事業主への支援として、パートタイム・有期雇用労働法やその他の労働関係法令について、自社の取組状況を点検し、待遇改善に向けて、どのように取り組むべきか確認することができるツール等も提供されているので活用しよう。

    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000144972.html
    (参照:厚生労働省公式HP)

    そのほかの改革は?

    中小企業の時間外労働における割増率

    月60時間を超える残業割増賃金率が引上げられた。これまで大企業50%、中小企業25%だったものが、いずれも50%となる。中小企業は猶予期間があったが、2023年4月以降は中小企業でも月に60時間を超えた場合の割増賃金は、大企業と同様に50%を支払うことが義務化される。

    こうなったら徹底的に「残業させない」、もしくは割増しの残業代を払ってもその分の利益が確保できるようにするにはどうするか?雇用主側の事業戦略の見せ所である。

    従業員の健康情報の取り扱いと管理義務

    厚生労働省により「労働者の心身の状態に関する情報の適正な取扱いのために事業者が講ずべき措置に関する指針」が発表された。雇用者は労働者に対して健康面を管理する義務を負うことになる。
    厚生労働省から出ているPDF8ページを読んだ。(国から出される資料というのは、こうも読みにくいのか、何とかしてほしいものである)要は自分で健康管理を行ってもらう以上に雇用側は従業員が健康を維持できるように管理しなければならない。

    勤務間インターバル制度

    退勤から次の出勤までに休む時間もなく心身的な疲労を防ぐため、一定のインターバルを設けようというのもの。生活時間や睡眠時間を確保し、健康な生活を送るために重要な制度。
    慢性的な寝不足は自律神経にも影響をきたし、ミスの多発などリスクも大きい。会社として睡眠時間がとれるように退勤させる、出勤させるというのが求められる。

    フレックスタイム制

    従業員側で始業・就業時間を設定できる制度で、家庭の事情等に合わせて労働時間を決められる。

    働き方改革関連法案によるフレックスタイム制の改正により精算期限が変更となった。上限が3ヶ月と定められたため、3ヶ月単位で労働時間を調整できるようになっている。

    罰則について

    時間外労働の上限規制に違反した場合の罰則

    働き方改革関連法案において上限が設けられた労働時間を超えてしまうと
    「6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金」が科せられる。

    残業代を支払っていても規定時間を超えると違反となる。労働時間の管理が重要になるため、時間の計測機器やツールの導入を行うのが得策。

    年次有給休暇の取得義務に違反した場合の罰則

    有給取得義務のある労働者に年5日の有給を取得させなかった場合は
    「30万円以下の罰金」が科せられる。

    これは労働者の人数ごとに計算されるため複数人雇用している場合は、その人数分ということになる。こちらも有給取得義務のある従業員の有給取得状況の管理をしっかり行う必要がある。

    働き方改革を飲食店経営に活かせるか?

    働き方改革は働く人のために設けられた法案で、雇用する側には管理や法令順守が求められるがメリットとして活用できることもある。時代は変化している、変化に対応しながら自社改革に活かしていこう。

    離職率は下がるのか?

    飲食店の業務内容は、身体的な疲れがたまりやすい仕事である。
    調理・ホールどちらも立ちっぱなしで腰を痛める人も多い。

    働き方改革での規制を守ることで、従業員にしっかり休みを取らせることと合わせてオーナー自身も体を気遣ってほしい。実は閉店理由として「体の不調」が原因という野も多いからだ。
    せっかく地元に根付きだし、常連も増えた中で店主の体調不良は決定打になってしまう。
    働く人の健康管理とセットで店主の健康管理を今一度見直ししよう。

    合わせて、働き方改革の法案をベースに、自社オリジナルの働き方改革のユニークな制度などを作成するのはどうだろうか。働く側の立場から経営を見直すチャンスにしていこう。

    例えば、まかないは「THE 健康食」に限定してます!など。

    ここで働きたい明確な理由を雇用側が提示することで離職率を下げ、友人など身近な人にも
    声かけてくれたとしたらリファラル採用となり、採用コストを抑える事にもつながる。

    採用人材の質は上がるのか?

    飲食業界は、いつの時代も採用が難しいと言われてきた。今も進行形でそうである。
    働き方改革の順守を打ち出すことで、業界の中でも「ここは安心」とアピールできると言える。
    総じて優秀な人は、優秀な人が集まる場所に行く。しかし労働環境が悪ければ候補からは当然外されることになる。

    就職活動の中でも労働環境は比較されるため、分かりやすく明記すべし。

    業務の見直しによる効率化ができる

    残業時間の制限などで一人当たりの労働時間が減少するが、短い時間で質の高い仕事をするために業務フローを書き出して見直す必要がある。通例で行っていたが実は無駄になっている業務はないか?オペレーションの改善でどれだけ時間短縮が可能か。一つ一つを見直していこう。生産性の数値管理など最初は頭が痛いのだが一回やると決めて取り組めば意外とやれる。(経験談)

    億劫になりがちなツールの導入に踏み切れる

    大手チェーン外食では様々な効率化が進んでいる。しかし個人飲食店など規模が小さい店舗の場合どうしても手作業に頼ったままになっている業務が多いのが現実。
    開業のタイミングで導入していれば運用までにかかる時間は少ないが、従来のやりかたを変えるには費用も時間もかかる。予約システム一つとっても様々な会社が提供しており「どれを選んでいいか分からない」という声も多く聞く。

    株式会社テンポスフードプレイスでは、飲食に特化した業種・規模に合ったサービスをご紹介しています。相談を受ける中で、規模に合わないサービスは「やめときましょう」とお伝えしています。

    テンポスフードプレイスについて

  • 飲食店でデリバリーサービスを始めるメリットと成功させるためのポイント

    飲食店でデリバリーサービスを始めるメリットと成功させるためのポイント

    昨今の外食産業は、新型コロナウイルスの影響により時短営業や外出自粛など予期せぬ事態で大きな打撃を受けました。

    そこで外食産業では、営業時間の短縮などで減った売上をカバーするためにデリバリーサービスの需要が急増し、新たに始める飲食店も増えています。

    今後ますます需要が増加すると言われているデリバリーサービスのポイントやメリットを理解することで自分に合った方法で始めることができます。

    デリバリーサービスとは?

    デリバリーサービスとは、お客様から注文を受けた料理を指定された時間と場所に配達するサービスのことです。

    最近人気のデリバリーサービスってなに?

    少し前のデリバリーサービスでは、ピザやお寿司が主流でした。
    ですが最近では、ハンバーガーや丼もの、ドリンクなど様々な料理を注文することができることから人気が増しています。

    また、仕事の打ち上げや納涼会などの社内でのイベントからホームパーティーや発表会のような顧客を招待するような大きなイベントでもデリバリーサービスを利用することが増えてきました。

    そのため、外食産業ではデリバリーサービスを始める飲食店が多く、当たり前のサービスになってきました。

    デリバリーとテイクアウトの違い

    デリバリーサービスは、お客様から注文を受けた料理を指定された時間と場所に配達するサービスのことで飲食店で提供している料理を宅配することです。

    テイクアウトは、お客様から注文を受け作った料理をお客様に店頭で渡すサービス以上のことで飲食店で提供している料理をお持ち帰りできることです。

    お客様のもとまで料理を運ぶか、お客様自身が受け取りに来るかの違いがあります。

    デリバリーサービスを始める時のポイント

    デリバリーサービスを始めて際のポイントを紹介いたします。

    事前にポイントを抑えることでより実際にデリバリーサービスを始める時に悩むことが少なくなります。

    メニューの決め方

    デリバリーサービスを始める時一番重要になってくるのがどんなメニューにするかです。
    ほとんどの飲食店では、お店で提供している料理の中からデリバリーのメニューを選びます。

    そのため、デリバリー専用や数量限定などのメニューを作ることで、お客様の目を引くことができ、他店との差別化を測ることができるため一つの手です。

    しかし、中小の飲食店ではデリバリーサービスを始めたからと言ってすぐにお客様から注文が入ることは少ないです。
    最初からデリバリー専用のメニューなどを作ると余計にコストがかかってしまうことがあります。

    ですので、まずはお店で提供している料理の中からデリバリーのメニューを選び、デリバリーサービスを始めたことが認知されてからデリバリー専用のメニューなどを作る方がいいでしょう。

    写真の決め方

    デリバリーサービス代行会社のサイトに掲載する時は料理の写真を載せることが多いです。

    プロのカメラマンにサイトに掲載する実際の料理の写真を撮ってもらうことでよりお客様に料理の魅力が伝わりイメージしやすくなります。

    デリバリーサービス代行会社のサイトに掲載する場合、料理が美味しくなさそうな写真を載せてしまうとその写真が多くのお客様に見られることになるため、それだけでお店の評価を下げてしまうこともあるので注意が必要です。

    自分でサイトに掲載する料理の写真を撮る場合は、角度や光などに注意しながら美味しそうな写真やきれいな写真を撮ることが大切です。

    価格の決め方

    メニューを決めた後、価格設定で悩まれる方が多くいます。

    デリバリーサービス代行会社のサイトに掲載する時、手数料が一見高いように思われるかもしれません。
    ですが、ほとんどの飲食店では店頭で販売している価格から手数料分を上乗せした価格で設定していることが多いため利益は店頭での価格と変わりません。

    例えば、店頭で1,000円で提供している料理をデリバリーサービス代行会社のサイトに掲載する場合、1,300円ぐらいで設定することが多いです。
    手数料が30%の場合、価格が1,300円なら利益は910円と店頭で販売している時とあまり変わりません。

    また、他店の価格設定を調査することも大切です。
    他店が同じメニューで自分のお店よりも安く提供していた場合、価格面では負けてしまうことになります。
    そのため、他店の価格設定も見ながらメニューの価格を決めることが大切です。

    デリバリーサービスのメリット

    デリバリーサービスを始めるメリットについて紹介します。
    メリットは主に3つあります。

    販売経路を拡大できる

    昨今の外食産業の市場規模は拡大傾向にあり、新規開業の飲食店も増加傾向にあることから、店頭だけの販売では限界があるかもしれません。

    デリバリーサービスを始めることで、新たな販売経路を開拓することができます。
    デリバリーサービス代行会社のサイトに掲載することで今までのお客様とは違った層のお客様にも認知してもらえる可能性があります。
    デリバリーサービスを始めることで新たなお客様の開拓をすることもできます。

    新規顧客の開拓や販売経路の拡大を行いと考えている場合、デリバリーサービスは一つの手です。

    中小の飲食店でも始められる

    デリバリーサービスだとお店の客席数に関係なく売上を伸ばすことができます。

    通常の営業では、席数が限られているため席数を超えてお客様を入れることはできず、満席時はお客様を逃すことがあります。
    しかし、デリバリーサービスでは、客席数に縛られずに販売することができます。

    また、立地にも左右されにくいです。
    郊外にお店があっても配達可能であればデリバリーを行うことは可能です。
    お客様に直接お店にに来店していただかなくても自慢の料理を提供することができます。

    お客様に直接お店にに来店していただかなくても自慢の料理を提供することができます。

    初期費用があまりかからない

    自分でデリバリーサービスを行う場合、電話での注文や管理に時間を取られ慣れないうちは余計にコストがかかることがあります。
    しかし、デリバリーサービス代行会社を利用することで注文管理から配送、決済までを委託することができます。
    そのため、飲食店にかかる初期費用は、容器や梱包、サイトへの掲載費のみで行うことが可能です。

    また、人件費のコストを抑えることもできます。
    夜の通常営業の時間を短くし、デリバリーサービスだけを行う場合、店頭で注文を受ける必要が無くなるためキッチンで料理する人のみに絞ることができ、人件費を抑えることもできます。

    デリバリーサービスのデメリット

    デリバリーサービスのデメリットについて紹介します。
    デメリットは主に2つあります。

    準備に時間がかかる

    新しくデリバリーサービスを始める場合、デリバリー用の容器や梱包、配送手段、配達員などを準備する必要があります。
    デリバリー用の容器や梱包はすぐに準備することができますが、もともと従業員が少ない飲食店では配送手段や配達員の確保に時間がかかってしまうことがあります。
    前もって配送手段と配達員は準備するようにしましょう。

    また、デリバリーサービス代行会社を利用する場合、営業許可証やメニュー、料理の写真など様々な提出物がサイトへの掲載時に必要となってきます。
    そのため、今すぐ始めたいと考えていてもなかなかすぐには始めることが難しいです。
    始めるまでに1カ月ほどかかると考えておいた方がいいでしょう。

    デリバリーサービスを始めたことを周知する必要がある

    デリバリーサービスを始めたからと言ってすぐに注文が入るわけではありません。
    デリバリーサービスを始めたことをお店の近くのお客様に周知する必要があります。

    まずは、TwitterやInstagramなどのSNSを使ってコストをかけずに周知していきましょう。
    より効果的に周知をしたい場合は、広告を出してみましょう。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか。
    以上が、デリバリーサービスを始める時のポイントやメリット、デメリットなどのまとめでした。

    今後ますます需要が増加すると言われているデリバリーサービスを始め、お客様のニーズに応えていくことが大切です。

    メニューや写真、価格設定の仕方でお客様からの注文数は大きく変わります。
    そのため、まずはデリバリーサービスを始める前に他店などの情報収集を行って売上アップを目指していきましょう。

    あなたのお店に合った方法でデリバリーサービスを始めてみましょう。