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  • 五感に訴える!飲食店の空間を演出するうえで抑えるべきポイント

    五感に訴える!飲食店の空間を演出するうえで抑えるべきポイント

    『視覚』、『聴覚』、『触覚』、『味覚』、『嗅覚』・・・五感。

    五感に訴えるというと大げさに聞こえますが、今回は五感それぞれにわけて飲食店の空間演出について考えていきたいと思います。

     

    視覚に訴える

    五感のなかで一番情報量が多いのが視覚ではないでしょうか。調べでは人間の五感による情報判断のなかで視覚が8割以上といわれています。(実際にはそれを全て脳にまで情報として伝達しているかどうかは別のお話ですが)
    ここでは目から入る視覚情報の話です。

    外装で訴える

    通常、最初にお客さまの視覚に入るのが看板や店舗の外装です。
    積極的にお店の売りをアピールしていきましょう。

    見せたい・アピールしたい

    まずはお客様に注意を向けてもらうため、選んでもらうために集中します。
    『何を提供している店なのか?』『おすすめメニューは何なのか?』『今は営業しているのか?』・・・等をシンプルに伝える必要があります。

    看板は遠くからお店がそこにあって何を提供しているのかを認識してもらうために設置します。
    周辺に立てるのぼりなどもこれと同じ役目です。のぼりは同じ種類や同系色を複数本設置すると効果があります。
    またシンプルに営業していることだけを伝えたりできます。(暖簾だけでは正面方向だけしかアピールできません)

    のぼり『居酒屋』
    のぼり『ラーメン』
    のぼり『営業中』

    店舗入り口では店内の雰囲気を外に伝えて中への入りやすさをアピールします。
    店内の雰囲気がわからないと一見ではなかなか入りづらいものです。

    ガラスの開口を大きく採ったり、出入口を開け放ったり、場合によっては店内の様子がわかる写真を設置したりして店内の雰囲気を伝えます。

    見せたくない・隠したい

    逆に店外で見せたくないところとはどういうところでしょうか?

    ・余分な情報

    街を歩いていてガラス面や壁全部にこれでもかとメニューを貼っているお店がありますが、本当にお客様に伝わっているのでしょうか?あれもこれもでは焦点がぼやけてしまって結局なにも伝えることができないかもしれません。店外向けにはシンプルで絞り切った情報で勝負しましょう。

    ・衛生的でないところ

    飲食店である以上は衛生的であることは必須です。お客様の目に付く範囲に汚れたままの部分などが無いかチェックして衛生的に問題があれば清掃したり見えないように隠したりします。

    内装で訴える

    内装はお客さまへの視覚印象のなかでもっとも大きな比率を占める部分ではないでしょうか?

    新型コロナ下にあってお客様の重要視するポイントは大きく変化しました。
    店内の解放感、感染対策、非日常な空間・・・などにシフトしています。

    店内の解放感

    『空間の量=ぜいたく』というのは昔からかわりませんが、新型コロナ下になってより一層感じるようになりました。
    しかし飲食店で考えるとむやみに床面積を広げるわけにもいきません。
    広く見えるための工夫でしのぎたいものです。

    ・床の露出を増やす→席数のコントロール

    ・高さを抑えて圧迫感を減らす

    ・仕切り過ぎない

    ・天井を高くみせる(スケルトンにする)

    ・鏡をうまく使って奥行を出す

    などでしょうか。

    ライティングを工夫してみる

    店内の照明も視覚イメージに大きく影響する部分です。
    逆に言えば内装工事のように大きなお金をかけなくても少な目の費用で大きく雰囲気をかえることができるとうメリットがあります。

    明るさ(lux)

     一般の飲食店の客席の明るさは、400~750luxといわれています。
    ファミリーレストランやファーストフードなどは明るめの700lux前後、カフェや高級なレストランなどは少しおとしめの400~500luxくらいが適しています。

    時間帯ではランチは明るめ、ディナーは少し照明をおとして暗めにすると落ち着いた感じを演出できます。ディナータイムのテーブルキャンドルなども効果的な演出です。
    昼間⇔夜で明るさを変える場合は調光スイッチや照明の間引きなどでコントロールします。

    色温度(K ケルビン)

    数値が低いほど暖かい感じの色となり数値が高いと涼しげな色の光となります。
    白熱電球やろうそくの光は2,000~3,000K、昼間の太陽の光は5,000K、白色の蛍光灯で5,500K、昼光色の蛍光灯で6,500Kくらいです。

    お客様が食事をする客席は2,000~3,000Kくらいがよいとされます。料理がおいしそうなのはもちろん、くつろいだ雰囲気を演出できます。
    ただしこれは客単価がある程度高めのお店の話であり低単価で回転を重視するお店では色温度を上げると注文も活性化され回転率が上がる傾向にあります。

    聴覚に訴える

    飲食店で目をつぶって耳を澄ませたときに聞こえる音ってどんな音でしょうか?隣のテーブルの話声、注文する客の声、注文を取る従業員の声、調理する厨房の音・・・

    大衆酒場や大衆中華、ラーメン屋だったらこれ自体がBGMになりそうな組合せですね。

    逆に高級な店舗やカフェなどではすべてが邪魔な要素になってしまいそうです。

    BGM

    上記の邪魔な要素からお客様の気持ちをそらさせるためにBGMを活用されると思います。
    BGMには3つの効果があると言われます。

    一つ目が上記のような周りの音を覆い隠してお客様が食事を楽しむことができるようにする効果です。

    二つ目はお客様の感情を誘導します。アップテンポな曲では食事は早く、スローテンポな曲は穏やかにゆっくり食事ができます。意図的に誘導して客席をコントロールしましょう。

    三つ目はイメージです。内装やコンセプトにあった曲を流すことによってお店のトータルコンセプトを伝えることができます。

    /

    それでも聞きたくない音

    飲食店の書き込みで『聴覚』に絞ってみていくとマイナス評価の代表は『従業員の話声(悪口)』、『店員が他のスタッフを叱る声』でした。お客様には聞こえています。絶対やめたいですね。

    触覚に訴える

    触覚?そんなに触ることないだろう。いいえあります。皮膚感覚です。
    暑い、寒いはこの皮膚感覚なのです。

    室温

    室内の適温は夏28℃ 冬20℃(環境省すすめ)といわれますが、飲食業においてはこのかぎりではありません。

    実は業種によって変えるといい結果が出ます。

    居酒屋などアルコールを提供する業態では温度設定を少し高めにてドリンクの注文を稼ぎます。 

    カフェ・喫茶などくつろぎを提供する場合は居心地のいい家庭の設定温度と同じくらいにします。

    中華料理・焼肉・ラーメンなど温度の高いメニューを提供する業態では低めの設定にするようにこころがけるといいでしょう。

    しかし、せっかく設定温度をこまめにコントロールしても客席内の温度が均一でないと意味がありません。例えばエアコンの下は冷えているのに奥の席にいくと温度が高いとかです。

    冬に足元が冷えるとかも温度が均一でないために起こる現象と言えます。

    『サーキュレーター』などを活用して空気を循環させることで温度を一定に近づけるようにしましょう。

    また新型コロナで換気が奨励されるようになって空調機器にスペック以上の負荷がかかっている場合があります。そして結果冷えにくい、暖まりにくいといったことが起こっています。

    実際にお客様が座られる席で体感温度や実温度をチェックしましょう。

    あと働いている側としては設定温度を下げがちですのでこちらもご注意ください。

    サーキュレーター アイ

    家具

    『肌ざわり』といったところでしょうか? 手触りのいいカウンター、座りごごちのいいイス、

      

    嗅覚に訴える

     『におい』でも漢字の『匂い』と『臭い』は真逆のニュアンスではないでしょうか?

    飲食店での『におい』についてみてみましょう。

    いい匂い

    『においで客を呼ぶ』というと真っ先に思い浮かぶのがウナギや焼鳥、焼肉ではないでしょうか? タレのにおいは客を吸い付ける力があります。今原稿を書いていても食べたくなってきました。『匂いだけでご飯3杯はいける・・・ 』とかいうやつですね。

    ここでも注意したいポイントがあります。実際に店内に入ってしまうとその匂いが邪魔になってしまうということです。食べる時までその匂いがしてしまうと冷めてしまう人がほとんどではないでしょうか。

    悪い臭い

    上記の例もありますが食事中に臭いがすると最悪な気分になりますよね。臭いって鼻をふさぐわけにもいかず避け難いものです。

    先日、入ったダイニングでなんとアロマ焚かれてました。食事中もずっと・・・。そこのオーナーはその香りに慣れきってしまってるのでしょう。辛かったです。

    店外へのダクトの臭い、食材からでる臭い、トイレからの臭いは言わずもがなですが、意外と見落とされがちなのが従業員の制服、身につけている香水、店内のファブリックに染み付いた臭いなど従業員は慣れてしまいなかなか気づきにくいものです。外部の人などに協力してもらい確認してもらいましょう。

    フレッシュブリーズ
    エステー サニティー

    飲食店全般の臭気に関する内容はこちらのマニュアルをご覧ください。

    参考資料:環境省『臭気対策マニュアル 』  

    味覚に訴える

     飲食店ですから‥‥私などから申し上げることは何もございません。

    まとめ

    五感に分けてまとめていきました。飲食店に来られるお客様は料理に対して真剣に向き合おうと感度高くアンテナを張りがちでいつも以上に感受性が高くなります。お客様目線に視点をおいてみていきたいですね。

  • 飲食店必見!運営代行を活用し、飲食の業務に集中を。

    飲食店必見!運営代行を活用し、飲食の業務に集中を。

    近年、様々な業界で”代行サービス”が増えつつあります。
    飲食業界でも、”運営代行”という言葉を聞くことが増えてきました。

    今回は、そんな「飲食店での運営代行」についてご紹介します。

    飲食店の運営は大変

    飲食業界の現状

    「飲食業界は厳しい」という声をよく聞きます。

    一般的に、飲食店の5割が5年未満、7割が3年未満で閉店するといわれており、店舗の運営に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。

    飲食店が開業してから10年経つと、廃業率は90%にまで及ぶといわれています。

    この数字だけでも、どれだけ厳しい業界なのかがよくわかります。

    さらに、2020年のコロナ禍によって状況は悪化しました。

    マスクを外して食事をする飲食店は感染リスクが高いとされ、人数制限や酒類提供の制限、さらに営業時間までも制限されることとなりました。

    最近は行動の制限も緩和されてきた関係で、外食市場も少しずつ回復しています。

    ですが、コロナ禍によって大きく業界は変化し、今まで通りのやり方では生き残るのは難しいのが現状です。


    飲食店の運営が大変な理由

    では、なぜこんなにも飲食店の運営は厳しいとされているのでしょうか。

    まず大きな理由として、「ライバルが多い」ことが挙げられます。

    日本には、飲食店が約70万軒以上あります。
    必要な資格を取れば誰でも開業できてしまうことから、参入障壁が低い業界ともいえます。

    加えて、近年ではファミレスやコンビニでもクオリティの高い食事を楽しめるようになりました。

    飲食店だけではない、強力なライバルが次々に現れているのです。

    また、「長時間労働」も理由の1つです。

    飲食店は圧倒的に業務数が多いです。
    営業時間外でも、仕込みや片付けなどの作業が必須なため、必然的に労働時間が長くなってしまいます。

    このように、「拘束時間が長い」といった理由から、人材の確保も難しいとされています。

    上記のような理由から、飲食店を運営していくことは大変なことだという認識が多くの人に広まっているのです。

    飲食店の運営代行とは?

    ここまで、飲食店を運営していくことの大変さについてご説明してきました。

    では、どうしたらこの悩みを少しでも軽減することができるのでしょうか。

    その解決方法の1つとして挙げられるのが、「飲食店の運営代行」です。

    ”あるある”の悩みを解決!

    先ほども述べた通り、飲食店を運営していく中でたくさんの悩みが発生します。
    その悩みは、営業時間内のものから営業時間外の事務的な部分まで、多岐にわたります。

    そしてこれらの悩みは、ほとんどの飲食店に共通する内容です。

    「問題なのは分かっているけれど、解決する時間がない…。」

    といった飲食店に向け、”運営を代行する”ことで問題の解決を実現するサービスが生まれました。

    「代わりに誰かがやってくれたら…」という言葉に心当たりがある方は、ぜひサービスを活用してみてください。

    ”あるある”の悩みが解決されることで余裕が生まれ、これまで手が行き届かなかった業務にも着手することができるかもしれません。

    運営代行の種類

    飲食店の運営代行には、主に下記の種類があります。

    人材育成

    飲食店を運営していくうえで、店舗の顔となるスタッフの教育は欠かせないものです。

    しかし、1人1人を見ていくところまで手が回らないのが現状。

    特に個人経営の店舗では、マニュアルが用意されておらず、各スタッフの独自のやり方に任せてしまうといったこともあります。

    これでは、接客に関してクレームをいただいても、うまく改善に繋げられません。

    そこで、代行サービスを活用することで
    ・研修
    ・マニュアル作成
    ・スタッフ育成
    等を実現することができます。

    研修に関しては、細かいスケジュールを立てるのにも一苦労ですが、
    代行サービスによって丁寧に予定を組んでいくことも可能になります。

    またスタッフの育成により、接客面でも高い評価を得られる店舗を目指すこともできます。

    スタッフ1人1人の個性を伸ばせるような環境にするのも、店舗を運営していくうえで大切なことといえますね。

    勤怠管理

    事務的な業務の1つとして、勤怠管理は最低限必要な業務になります。

    また飲食店ではアルバイトやパートを雇うことも多く、
    シフトの作成もしなければなりません。

    スタッフの給与に関係することもあり、慎重に行いたい業務ですが、
    飲食業務が忙しく、ついつい後回しにしてしまうこともありますよね。

    重要度が高く、時間をとられるこの作業こそ、代行してもらうことで他の業務に集中できるようにしましょう。

    衛生管理

    飲食店は食事をする場所ということもあり、「清潔感」が絶対に求められます。
    お客様に不快な思いを少しでもさせてしまっては、お店の信用を失ってしまいます。

    そのため、細かい部分でも清潔感を意識した対応が必要です。

    また、2020年6月に改正食品衛生法が施行され、飲食店ではHACCPの実施が義務化されました。
    HACCPとはこれまで、主に食品工場の製造工程の中で、衛生管理の手法として導入されてきたものです。

    義務化によって、これまで以上に厳しく衛生管理が求められるようになりました。

    HACCPについて詳しく知りたい方はこちら↓

    今一度、店舗で働くスタッフ全員で衛生に対する意識を高め、管理表などを用いて厳しく管理したいところ。

    お客様にとっても大切な部分であるからこそ、代行サービスを活用することをお勧めします。

    テンポスフードプレイスでは、衛生管理に関するサービスがございます。
    こちらもぜひご活用ください。

    衛生管理サービスはこちら

    発注・コスト管理

    料理をするうえで、発注作業は必ず必要になります。
    発注でミスをすると、お客様が希望するメニューを作れないといったことにもなりかねません。

    材料費は変動するものであり、お店の管理によって削減できるものです。

    店舗全体のコスト管理を含め、プロの方と話し合うことで余分な出費を減らし、
    益向上を目指しましょう。

    売上管理

    飲食店に限らず、売上を管理することは店舗を運営していく上で必須条件です。

    日々お店をアップデートしていくためには、毎日の売上を日報で管理し、どんな客層が多かったのか、どの時間帯にどんなメニューが売れたのかなどのデータを分析していくことが求められます。

    テンポスでは、売上のデータ集計や分析までを一括で管理可能なPOSレジを取り扱っています。

    POSレジはこちら

    またこれらの分析によって、お店の今の課題が浮き彫りになることもあります。

    今後の運営の方向性を決めるためにもかなり重要な作業となるので、
    きちんと時間を作り、見直していくことが重要です。

    こちらも代行サービスを利用することで、時間をかけずに「お店の現状」を把握し、
    対策に専念することができます。

    運営代行するメリット

    飲食店における様々な業務を代行してくれる「運営代行サービス」。

    活用することで、具体的にどのようなメリットが生まれるのでしょうか。

    飲食本来の仕事に集中できる

    飲食店が運営代行サービスを利用する理由として1番に挙げられるのが、

    「飲食の業務に集中したい」

    という意見でしょう。

    営業時間外に行う作業や、隙間時間に行うような事務作業を代行してもらうことで、
    メニュー開発や味の改良など、飲食の部分に特化した仕事ができるようになります。

    自店の個性を伸ばせる

    売上管理がしっかり行えるようになると、”自店の強み”が見えてくるようになるでしょう。

    また、事務的業務の代行により、今まで以上にお店のことを考える時間ができます。

    どういったお客様に来店していただくことが多いのか
    ランチとディナーではどちらが人気なのか

    など、自店の分析を深めることで個性を伸ばし、差別化ができるようになります。

    競合が多い飲食業界では、とても重要なメリットといえるでしょう。

    まとめ

    飲食店の運営代行サービスについてご紹介してきました。

    時間を多くとられる事務作業を代行することで、細かい業務にもしっかり目が行き届くようになります。

    運営代行サービスが活用されることで、飲食店経営者は今まで以上に飲食業を楽しめるようになるでしょう。

    飲食店の経営に関して何かお困りな方は、ぜひ利用してみてください。

  • 飲食店舗探しのQ&A!不動産会社や内装工事でのよくある質問に回答!【教えてふ~みん!】

    飲食店舗探しのQ&A!不動産会社や内装工事でのよくある質問に回答!【教えてふ~みん!】

    みなさまこんにちは!
    ブログ執筆者の自称ふーみんです。

    今回は、前回に続いて、QAシリーズ第二弾ということで、飲食店の開業に向けて動かれている皆様から上がってきた代表的な質問をいくつかピックアップして、下記に記載致します。
    参考資料の1つとしてご活用いただければ幸いです。

    物件探しについてのQ&A

    まずは、誰しも気になる物件探しのQAです。こちらに記載されてない内容も多数、質問を受けております。皆様も気になることがあれば、お気軽にテンポスまでお問い合わせください。

    事務所だった場所を飲食店に転用する物件を検討している。注意点は?

    事務所だった区画を飲食店として利用する場合、多くは内装等が何もないスケルトンの状態かなと思われます。

    一般的に、事務所から飲食店に変更する場合、大きく法的な側面と区画スペックの側面で注意が必要です。法的な側面については、本来は大家さんの責任と負担の話ですが、入居テナントも被害を被る可能性があります。

    具体的には、入居する建物について、不動産登記法ならびに建築基準法等の各種法規制により、建物の各テナントに対してその用途が予め決まっています。

    もともと事務所だった物件は、法的に用途が事務所と定められています。これを無断に飲食店に変えてしまうと、何かマイナスなこと(火事等)が発生した場合、なぜ勝手なことをしたのか?と関係官庁などから厳しいおしかり、罰を受けるかもしれません。

    大家の都合で事務所から飲食店に変更するならば、大家としてきっちり法的な対応をしなければ、そこに入居する飲食店も安心して商売できないことになります。

    事務所だった場所を飲食店として利用する場合、物件を扱っている不動産会社にちゃんと法的な対応は済ませているのか、要確認です。

    次に区画スペックの注意点です。そもそも事務所と飲食店とでは、スペックとして求められる内容が全くことなります。

    床の耐荷重、空調設備、排煙ダクト、、色々あり、事務所と飲食店とでは適用される基準が全くことなります。例えば、『たとえ事務所だったとしてもここで飲食店をしたい!』とテナント主導にて話が進んだ場合、事務所仕様から飲食店仕様に変える工事は当然に飲食店負担となります。

    また、工事は恐らくB工事(以前のブログに説明してます!)対応なので、工事費もばかになりません。それなりの初期投資を覚悟することになります。更にはそもそもビル自体として飲食店に耐えられる仕様となっているかも要確認です。

    よくある話が、排煙ダクトを設置するに、10階建てのビルで当該区画が1階路面の場合、ダクトを伸びに伸ばして10階屋上まで上げる工事が必要になってたりします。これはめちゃくちゃ工事費がかかります!

    従前テナントとは違う用途の区画を検討する場合、法的な側面は大家の仕事ですが、スペックの側面はテナントの仕事の場合が多いので、内装会社等とよく相談してから検討を進めることが望ましいです。

    良い物件に巡り合えなく困っています・・・

    理由は大きく2つあげられます。

    1つは、単純にアクセスしている物件情報の数が少ないからです。

    最近ですと、飲食店物件を多く集めるポータルサイトがいくつかあり、とりあえず皆さんはそこのHPにアクセスして何か物件ないかな?とネットサーフィンしてるかなと思われます。

    もちろん、それでも構いませんが、割と多いのが、ポータルサイトに掲載しないで不動産会社のHPだけに掲載している物件もあります。ポータルサイトに掲載してしまうと、どうしても露出が多くなり営業戦略上、過度な露出を嫌うケースもあります。

    そんな物件は、不動産会社のホームページだけに載せています。もし時間が許すならば、飲食店物件を扱っている不動産会社自体のホームページにアクセスすると、面白い物件が出てくるかもしれません。

    なお、弊社テンポスも、独自物件を集めた物件サイトを近日中に立ち上げる予定なので、是非にアクセスください!

    2つ目は、本当に良い物件(誰しもが借りたがる物件)は、わざわざホームページに掲載しなくても、不動産会社の手持ち顧客で決まってしまうものです。この手持ち顧客で決まることを水面下で物件が決まると言います。
    逆にいうと、手持ち顧客で決まらない物件がホームページに掲載されます。

    では、そういった水面下の物件にどうしたらアクセスできるのでしょうか?

    不動産会社の担当とリレーションを作るしかありません。担当者が面白い物件を入手し、誰にこの物件紹介しようかな?と思い描いている候補者の中に、貴方が入るしか方法はありません。

    水面下物件を入手するには、マメに不動産会社と連絡するなり会うなりして、関係性を構築してく必要があります。面倒かもしれませんが、これが近道です。

    駅前飲食ビルの中の物件を検討していますが、競合が多く心配です・・・

    駅前ロータリー付近には、飲食店のみが入居するようなビルが数多く存在しています。

    こういった物件に入居しても大丈夫?と心配するのは、当然だと思います。以下にそういった物件について解説します。

    【メリット】
    来店者の立場としては、そのビルに行けば飲食店がある!と認識するので、事務所や普通の物販等が混在するビルよりも、ビル自体の集客力は圧倒的に高いと思われます。

    【デメリット】
    例えば7階建てのビルで1フロア1テナントだとしたら、貴方のお店以外のビル内だけで競合店が6店舗存在することになります。皆さん仲良しこよしでなく、強力なライバルの存在です。下手したら競合にまけて埋没する恐れがあります。

    【対処法】
    埋没しないためには、どうしたら良いか。

    まずは、徹底的に他のテナントを分析することです。業態、客単価、営業時間、お店の雰囲気、従業員の数、客の入り数から見ての想定の売上など。生き残っている飲食店は何をどうして生き残っているのか、よくよく分析する必要があります。

    次に、分析したうえで、完全に差別化を図るのか(まったく業態を違うのにするか等)、逆に同業態でも味や値段で勝負するのか、など要は競争に勝つために戦略を練る必要があります。うまく競争に勝てれば、ビル自体の集客力は強いはずなので、大きく儲けられることも考えられます。

    不動産会社との対応についてのQ&A

    物件を探すということは、扱っている不動産会社との対応が必ず発生します。何となく怖かったり、意図しないことを言われたり、果てどうしたものかな?と思ったりもします。
    私も不動産会社に長くいたので、よくわかります。その観点についてQ&Aを記載します。

    良い物件はネットに出ず水面下で決まってるようだ。どうすればいい?

    その通り、本当に良い物件はわざわざインターネットに掲載せずとも、不動産会社の担当が対応している手持ちの顧客に紹介しただけですぐに決まります。

    これを水面下で決まると言います。中にはインターネット専業の不動産会社もあるかもしれませんが、多くの場合は、手持ちの顧客で決まらなかった物件がインターネットに掲載されます。

    どうしたら、水面下で決まる物件にアクセスできるのか。答えは1つです。
    扱う不動産会社の担当が、水面下で紹介する候補者に貴方がなるしかありません。
    10人に紹介しよう!となれば、1番から10番まで順位をつけ、順番に紹介していきます。その順位に入る必要があります。

    どうすれば入れるかというと、不動産会社の担当と仲良くなるしかありません。マメに電話したり、お店に顔を出したり。結局は人対人なので、人間関係の構築です。関係性を構築しなければ、優先順位は下がり、記憶から消し去られるだけです。

    水面下の優良物件情報が欲しい!ならば、物件を探している方々も指をくわえて待っているだけでは何も生まれないので、こちらも動く必要があります。

    希望してない物件ばかり紹介されてしまう。どうすればいい?

    不動産会社の担当の立場としては、それでも物件を紹介する理由は大きく2つあります。

    1つ目は、顧客の希望条件がピンポイント過ぎて、なかなか見合った物件情報がないので、少しでも範囲を広げてもらうよう期待を込めて、そういう話をするネタとして敢えて物件情報を送ったりしてます。何か理由があってピンポイントな希望条件ならば、それ以外の物件情報は一切不要なので、はっきりと「不要です!」と不動産会社の担当に伝えた方が良いです。

    2つ目は、関係性の継続です。物件情報が無いからと、何も動かなければ、互いに存在が忘れられてしまいます。不動産会社の担当としては、貴方のことをいつか物件決めてくれる顧客!と考え、自分のことを忘れて欲しくないと思った上で、その手段として敢えて物件情報を送っているかもしれません。

    それはあくまで不動産会社の担当の都合でしかないですが、貴方にとっても関係性がなくなれば希望しているピンポイント物件情報すら来なくなくことも考えられます。最近はメールでの情報提供が多いかと思います。希望条件外の物件情報は、粛々とゴミ箱行きでとりあえず対応していれば問題ないかと思います。

    不動産会社の営業担当に言いくるめられそうで怖いです・・・

    確かに、何となく怖いですよね。

    薄暗いビルに入居している不動産会社もあれば、銀行が入っているような立派なビルに入居している不動産会社もあり、なんとなく敷居も高くそこで働いている人も、とっつきにくい人ばかりではないか?と思ってしまうことも、仕方ないです。

    昔は勢いに任せてガンガン営業をかけてくる不動産会社の担当も多かったです。というかそれが常識でした。最近は、世の中の情勢やコンプライアンス意識の高まりもあってか、顧客目線にたった営業スタイルが比較的多く定着しているかなと思います。

    無茶なことはしないです。とはいえ、普通の賃貸マンションを借りるより、飲食店の物件はより専門性が高く、貸す方も借りる方も、それなりに知識を備わった状態で対応するのが望ましいです。

    もし貴方が知識ゼロで物件を借りようとしたら、逆に不動産会社の担当は怖がるかもしれません。確かに簡単に借りてくれるかもしれませんが、後で何かマイナスなことが起きた時に何を言われるか恐ろしいと感じてしまうこともあるでしょう。

    このブログは、飲食店の物件について正しい知識を持ち、物件を借りたあとに後悔しないよう、知識武装をしてもらうために存在しているようなものです。一国一城の経営者として、経営する箱を借りるわけなので、飲食店の皆様もそれなりの準備が必要となります。

    一緒に乗り越えていきましょう!

    内装工事関連のQ&A

    最後に店舗内装工事に関するQ&Aです。

    内装工事を発注する当てが全然ないです・・・

    すでに飲食店で働いていて一番弟子独立などのパターンでしたら、その飲食店がいつも使っている内装会社をそのまま引き継げたりもするかもしれません。

    しかし、いわゆる脱サラパターンですと、何も当てがないことも多くあるはずです。世の中にいわゆる内装工務店は数多く存在しますが、住居を得意としているところもあれば、飲食店を得意としているところ、工務店により千差万別です。

    もし本当に当てがないならば、テンポスまでご相談ください。テンポスでは、全国対応にて、飲食店の内装工事を得意としている内装工務店と提携しております。地域や内容によって、貴方にピッタリな内装工務店を紹介しますので、お気軽にお申し付けください。

    炭を使った焼き鳥店を開業したいです。注意店は?

    すでに炭焼きの設備がある居抜き物件等でしたら問題ないですが、新設で炭を使う設備をせっちするのは、注意が必要です。

    一般的に焼き鳥屋、うなぎ屋などで炭焼きの場合、専用の炭火ダクトの設置が必要です。

    このダクトは通常のダクトではなく、特注に近い内容ですので、費用が多く発生します。また、建物自体の制約として、炭の料理は可能だが、炭火ダクトの取り付けが必須、費用はテナント負担の場合が多いです。工務店とよく確認が必要です。

    なお、そもそも論で、そういったダクトがビル自体の仕様として取り付けられないことも考えられます。ビルを管理している管理会社とも打ち合わせが必要です。いずれにしても、まずは内装会社と打ち合わせをして、取り付け可能か、費用はいくらかの確認が先決です。

    厨房機器は新品と中古、どちらがいい?

    テンポス自体は、新品も中古も両方扱っています。私個人としては、中古の機器をお勧めします。

    理由は過去のブログでも記載されておりますので、詳しくはそちらをご確認頂きたいのですが、総合的に中古の機器に軍配が上がるかと思います。

    特に最近ですと、半導体の製造遅れ等の影響もあり、電子部品が備わっている冷蔵庫等は、納期の大幅遅れが頻発しています。しかし、開業時期はすでに目の前に迫っている。状態の良い中古の機器を用意すれば、費用も安くなりますし、減価償却費も重たくありません。在庫があればすぐに納品可能です。

    ある意味、新品も店に設置された瞬間から、人の手垢がついた以上は中古品の扱いです。どっちにしても中古になるわけなので、最初から中古で用意した方が何かとメリットがあるかなと思います。

    もちろん、中には新品でしか用意できない、新品のほうが良い、ということも当然にあるはずです。いずれにしても、テンポスまでご相談いただければ、貴方に最適の提案をさせていただきます。

    まとめ

    今回は、前回に続いてQ&A方式にしてみました。いかがだったでしょうか?

    まだまだ多くのQ&A在庫は用意しております。皆様におかれましては、少しでもこれは?どうするの?疑問に思うことがあれば、お気軽にテンポスまで相談ください。誠意対応してまいります。

    テンポスは、飲食店の開業にあたり、事業計画の策定方法、効果的な不動産物件の探し方など、厨房機器等以外のソフト面でも、全力で飲食店の開業をサポートします。詳しくは下記までお問合せください。お問合せ、心よりお待ち申し上げます。

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    飲食店舗探しのQ&A!おすすめの立地は?出店計画書って何?物件探しでよくある質問に回答!【教えてふ~みん!】

    みなさまこんにちは!

    ブログ執筆者の自称ふーみんです。

    今回は少し趣向を変えまして、私自身が飲食店様と物件探しで向き合ってる中で、たびたび受ける質問、およびその回答例をいくつかピックアップし、こちらに掲載します。

    もしかしたら皆様も同様の疑問質問があるかもしれませんので、ご参考になればと思います。本ブログが好評ならシリーズ化しようと思います。ぜひ皆様ご覧ください。

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    飲食店の立地についてのQ&A

    まずは、飲食店の生殺与奪を左右するといっても過言ではない、立地選定のQ&Aとなります。

    Q.自宅近くに出店したいですが、いかがですか?

    飲食店の業態にもよりますが、ご自宅周辺が住宅街か商業エリアかで判断が分かれます。

    住宅街の場合、法規制によりそもそも飲食店に限らず商売を行うに制限がかかるケースが大半なので、当該エリアの市区町村の都市計画課にて、商売可能か否かを確認する必要があります。

    そもそも、住宅街の場合、お店自体の看板力のみで勝負する立地となりますので、よほどの腕に自信がある場合を除いては、あまりおすすめはできません。

    商業エリアについては、ご自身のやろうとしている飲食店のイメージと、商業エリアの特性がマッチしているか重要です。会社員向けの大衆的な店舗経営を計画しているのに、近くに女子大があるような、商業エリアでは、お洒落なお店は良くても、大衆向けのお店は厳しいかと思われます。

    どうしても、込み入った事情により、その場所でしかできないならば、致し方ありませんが、そうでない場合は、エリアとお店の特性がマッチしているか、よくよく調べる必要があります。

    なお、場所をピンポイントで限定すれば、当然に出てくる物件の母数も減りますので、物件探しは長期戦を想定された方が良いです。

    Q.イタリアンを出店したい。おすすめの場所は?

    一流店で修業して腕に自信がある場合

    気合の入った方ならば、激戦区での出店が良いかと思います。

    東京ならば代官山や恵比寿周辺かと思われます。

    競争が激しいですが、その分多くの人が美味しい料理を求めて集まる場所です。上手くいけば大きく飛躍できますが、失敗したら人気エリアで賃料等も高い分ダメージも大きいです。ハイリスクハイリターンな感じです。

    ランチ需要も取り込みたい

    東京や大阪に限らず、主要政令指定都市には、官庁街やオフィス街が存在します。ランチ需要を考えるならば、こういった街の徒歩圏内がおすすめです。

    ただし、どちらにしても一度ご自身で目を付けた場所に足を運び、どんな人が実際に街を歩いているか、その人がどんなお店に入っていくのかチェックすることをおすすめします。客層や客単価等がご自身の計画しているお店とマッチしているかが重要です。

    比較的若い人も取り込みたい

    そこそこ駅の乗降客数があり、且つ近くに大学のあるエリアへの出店をおすすめします。

    ただし、大学といっても、女子大なのか男子が多いのか、体育系の大学なのか、千差万別です。よって学生の層も変わります。また、学生はそこまでお金をもってない場合が多いので、高額客単価のお店は難しいかもしれません。

    ご自身の思い描くお店と、当該エリアの現実とを照らし合わせて店舗経営が成り立つ見込みがあるのか否か、これもご自身で実際に足を運び確認すべき内容となります。

    Q.ガッツリ系ラーメン店を出したい。おすすめの場所は?

    男子学生が多く集まるエリアおよびサラリーマンが集まるエリアをおすすめします。

    例えば、大学と言っても、陸上部やサッカー部等運動系の練習場があるようなエリアならば、ガッツリ系の需要が見込めるかもしれません。

    また、サラリーマンも比較的安い金額でお腹を膨らませたいニースは一定層存在します。本当に都心部ですと賃料等経費が高いので割に合わないかもしれませんが、駅周辺をよく見て、サラリーマンが多く歩いてそうな場所ならば、ガッツリ系の立地として向いているかもしれません。

    いずれにしても、需要と供給のバランスで商売は成り立ちますので、エリア選定は注意が必要です。

    出店計画についてのQ&A

    次に、どういったお店を経営していきたいか、大なり小なり飲食店を始めようとしている方は、出店計画書的な物を作ったりすると思います。紙に書くか、頭の中だけで留めるかは、皆様次第ですが、出店計画にまつわるQAとなります。

    Q.居酒屋を始めたいですが、物件探し以外は何もしてません。何をすべき?

    そもそも、誰向けのお店なのかを決める必要があります。大衆居酒屋なのか、女性向けなのか、若い人全般なのか、お年を召した方でも気軽に使ってもらえるのか等切り口は色々とあります。その辺りを何も考えずに、とりあえず良い物件があったからと飛びついて出店するのは、非常にリスキーな行動です。

    どんな人をターゲットに、月商でいくらぐらいを目指すか等を決めた上で物件探しに取り掛かることをおすすめします。

    Q.出店計画書とは何ですか?

    飲食店を始めるにあたり、別のコラムでも記載しておりますが、飲食店を始めるイコール一国一条の経営者でもあるため、経営者が自身の会社経営を行う上での事業計画書に相当するものです。

    大きくは業態、主要来店客、目標売上、経費関連、仕入先情報等が記載されます。特に金融機関に融資を依頼する際、同時に提出を求められる書面であったりするので、ざっくりとでもいいので予め作成しておくことをおすすめします。

    Q.自分なりに出店計画書を作成し、それに基づいて物件を探してますが、その通りだと賃料が高くて良い物件に会えません

    解決方法はいくつかあります。まずは、そもそも情報量が少ないかもしれません。情報提供をしてくれる不動産会社を増やす、担当と関係を太くし、優先的に物件情報を回してもらう等の対応が必要です。

    次に、賃料が高いからと諦めるのではなく、ダメ元でも交渉してみることをおすすめします。大家の懐具合により、思いのほか賃料が下がるかもしれません。

    最後に、計画書自体にテコ入れをする必要があるかもしれません。売上に対し、食材原価や人件費が高すぎないか、それを低くして支払い賃料に回せないか、何か策を打てばもう少し売り上げ自体を伸ばせないか、色々と検討する必要があります。

    店舗運営、その他のQ&A

    つづいて、店舗の運営、その他に関する事項となります。

    Q.従業員を雇うか、夫婦2人でやるか迷っている

    もし、どちらか迷われているならば、まずはご夫婦2人での対応をおすすめします。

    商売は飲食店に限らず何でもそうですが、一歩一歩着実に進めた方が成功する確率は高くなります。

    従業員を雇うとうことは、人件費やそれなりのお店の広さが必要となり経費が重たくなります。結果として経費をカバーするだけの売上が必要となります。

    まずはご夫婦2人で対応し、繁盛店となって2号店を出そう!となった場合に、当たり前ですがご夫婦2人でお店2つを見るのは無理なので、その時に従業員を雇い、広めのお店で店舗経営をされてはいかがでしょうか。

    Q.アルコール系の仕入先ルートを紹介してもらえるのか?

    もちろん可能です。テンポスは各飲料メーカーと繋がりがありますので、すぐにご紹介が可能です。

    飲料メーカーによっては、自分のところのビールサーバーを入れてくれたら、お店の経営に役立つ対応を提供してくれたりもしています。各メーカー担当の話を聞き、ご自身のお店に最適であろう飲料メーカーを選んでいただければと思います。

    Q.独立を視野に入れている。何から準備する?

    飲食店を開業するにあたり、大きくは次の順番で進めてもらえればと思います。

    1.資金

    まずは、何をするにしても資金が必要です。お店の広さや、何をどこまでやるかで幅は広いですが、15坪~20坪くらいのお店を開業するにあたり、だいたい500万~1,000万くらいの手元資金は必要です。開業前に内装工事、開業後の運転資金、お金は多くあるに越したことはないです。もちろん、足りない分は融資で調達することも一般的です。融資についてもテンポスまでご相談いただければ、お役立ちさせて頂きます。

    2.やりたいお店の計画

    どんな飲食店を経営していきたいか、計画を立てます。イタリアンのお店で修業していたので、イタリアンで勝負したい!でも、独立するなら和食で勝負!いずれにしても、自分ならどんな店舗経営をしていきたいか、考えをまとめて紙に書いてみる、これが店舗計画書となります。

    また、独立するということは、そのお店の1番弟子としてある程度店舗の経営にもタッチしていた場合が多いかと思います。

    飲食店を始めるということは、繰り返しますが1人の会社の社長と同じです。売上計画、経費計画(食材、人件費、賃料など)も無理のない範囲で計画しないと、すぐに倒産してしまいます。

    3.物件探し

    計画をある程度たてられたら、それに基づいて具体的に物件を探していきます。探し方については、本コラムの他のQAや、以前のコラムにも掲載しておりますので、是非にご覧ください。

    4.開業準備、内装

    物件を無事に見つけて、賃貸借契約を締結しましたら、実際にお店オープンに先立ち、内装工事や設備等を調達する段取りとなります。

    設備系は、テンポスの本業なので、業務用冷蔵庫からラーメンどんぶりまで、お店に関する設備器具備品は全てそろいます。是非にご相談ください。

    また、内装業者についても、全国で100社以上の内装業者と業務提携を結んでいるので、ご自身の思い描く理想に一番近いであろう内装業者を紹介させていただきます。

    5.開業、開業後の販促

    晴れて無事オープン!まで進んだとしても、色々とやることは多岐にわたります。

    一番の課題は、お店の集客・販促活動です。どんな有名なお店でも最初の販促活動に成功したからこそ、今の地位があります。味は美味しく値段も手ごろなのに、お客様に知られていなければ、お店に足を運んでもらえません。

    販促活動は開業後の店舗経営の根幹をつかさどる重要な経営課題です。テンポスは当然にこちらについても全面バックアップさせて頂きます。お気軽にご相談ください。

    まとめ

    今回は、趣向を変えてQ&A方式にしてみました。いかがだったでしょうか。

    掲載以外でも多数の実際に頂いたQ&Aをデータとしてまとめています。なので、もっと多くのQ&Aを掲載できます。こんなことで悩んでいる。こういう風に言われたけど、自分はこう思っている。正しい?何でもいいです。是非テンポスまでご相談ください!!!

    1人1人の悩みと解決提案が多く集まれば、これから飲食店を始めようとしている方々の多大な参考資料として役立つはずです。

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    店舗探しの最重要ポイント!賃貸募集図面の見方、注意点について解説【教えてふ~みん!】

    みなさまこんにちは!

    ブログ執筆者の自称ふーみんです。
    今回は、実際に物件を探すにあたり、避けては通れない賃貸募集図面の見方について解説させて頂きます。

    住居でも事務所でも店舗でも、必ず物件を探している方は、この募集図面を一次情報として集め、内容を吟味し、内覧するかしないか等、実際に賃貸借契約を締結する上で、最初の一歩として非常に重要な資料となります。

    但し、この募集図面は作成する不動産会社次第で、内容にムラがあり、形式としては千差万別な側面もあります。
    今回のコラムでは、どんな募集図面を見たとしても、抑えるべきところ、確認すべきところ等を解説させて頂きます。

    みなさんにおかれましては、本コラムをご覧の上で改めて募集図面を見て頂き、自分に必要な情報が何なのかをご確認ください以下、内容の解説となります。

    飲食店の賃貸募集図面について

    まずは、そもそも賃貸募集図面とはなんぞや?について改めて解説致します。導入部分なので、前提知識としてご確認ください。

    賃貸募集図面とは

    賃貸募集図面とは、文字通り、大家がテナントに入居してもらうに際し、物件の一次的な情報を1枚の図面にマルっと入れ込んだ物件資料になります。
    この資料を見れば、大まかな物件情報を一目で確認することができます。

    大家としても、この募集図面の出来栄え次第で、テナント側に物件のことを第一印象として気に入ってもらえるか否かに関わるので、非常に重要な物件資料となります。

    逆に、店舗を探している方々にとっても、いかにこの資料を多く集め、より自分の希望に近い条件に近づけるか、より良い出店に結び付けられるかに関わる非常に重要な物件資料となります。

    この資料集めを怠けてしまっていると、良い物件は他の飲食店に持ってかれてしまいます。飲食店の皆様は、気合を入れてこの資料を集めてください。

    作成者は誰?

    この賃貸募集図面を誰が作っているのか?たまに大家自身が作成していることもありますが、世の中の賃貸募集図面の大半は、元付の不動産会社が作成しております。元付の不動産会社とは、大家から不動産管理の代行を受けたエージェント会社であり、テナント募集業務もその一環に含まれます。

    よって、元付会社のセンス次第で、大家にとって早くテナントが集まるかが決まります。

    元付会社と客付会社

    上記にて、元付会社という名前が出てきました。

    不動産の世界では、賃貸でも売買でも、大家側(売買なら売主側)のエージェントとして動く会社、借主側(売買なら買主側)のエージェントとして動く会社、の2社が存在します。

    賃貸の世界では、大家側のエージェントとして動く会社のことを【元付会社】、借主側のエージェントとして動く会社のことを【客付会社】と呼びます。

    なぜ、2手に分かれているのか。理由は色々とありますが、本来、大家と借主は利益相反の関係です。大家はより高い賃料で貸したい。借主はより安い賃料で借りたい。賃料だけみても、互いの利益は一致しません(利益相反)。

    もし大家と借主双方のエージェントを1社が行ったらどうなりますでしょうか。そのエージェントは大家と借主双方の顔色を見ながら、『よりいじめやすい側』に厳しいことを言って、契約を無理に結ばせてしまうでしょう。

    こういったことを防ぎ、大家・借主それぞれの利益を最大限に追求する会社として、元付会社・客付会社が存在します。

    なお、賃貸ではそれほどではないですが、不動産売買においては、元付会社(売主のエージェント)でありながら客付会社(買主のエージェント)でもある状態で不動産売買に携わることが多いです。

    これが悪名高い『両手仲介』です。特に売買の場合、物件によっては数千万、億単位の金額が動きます。売主・買主それぞれに立場があり、利益を追求しないといけないにかかわらず、不動産会社によっては売主・買主双方のエージェントとして不動産会社の都合だけで物件契約をさせてしまうことが多いです。

    なお、例えば弁護士は特に民事裁判においては、双方の弁護士業務を1人の弁護士が行う『双方代理』は禁じられています。当たり前と言えば当たり前ですが、不動産業界においては、古くから続く商慣習からなのか、双方代理が明確に禁じられていません。

    飲食店の皆様は、不動産会社に当たった際、担当者に「貴方の会社は客付け会社ですか?」と聞いておいた方がいいでしょう。客付け会社と答えたら、貴方のために頑張ると思います。そうでないとその担当者も売上も上がりませんからね。

    募集図面の見方、注意点について

    前置きが長くなってしまいましたが、それでは早速、賃貸募集図面の見方について下記で解説していきます。このコラムを読むことで、今まで何となく見ていた物件情報が、そうだったんだ!と分かるかもしれませんので、よくよくご確認ください。

    募集図面の構成

    最初に、募集図面の構成について解説します。本コラムに参考資料として一般的な募集図面のひな型をアップしていますので、併せてご確認ください。

    まず、向かって左上側は、その物件のキャッチコピーや訴求したいポイントを掲載します。もし物件近くの駅が人気の駅ならば、●●駅最寄!!とかデカデカと記載したりします。(添付資料①の箇所)

    次に、その下、右下から中央にかけては、物件の写真やスペースが許せば区画の平面図などを掲載します。(添付資料②の箇所)

    最後に、右側の上から下全部にかけて、物件の概要を文字情報として記載します。(添付資料③の箇所)

    多くはこの3段構えで募集図面が作成されています。たまに、元付会社の怠慢で、物件概要だけ記載とか、写真資料が無いとかの募集図面が散見されます。

    こういう物件資料を作成している元付会社は、やる気がないために、具体的なタイミングになっても真剣に動こうとしないかもしれません。そんな物件は避けた方が賢明です。

    左上のキャッチコピーについて(資料の①)

    上記の説明のうち、左上のキャッチコピーや訴求ポイントについて解説します。

    良いことしか書いてない!?

    この箇所に記載されている内容は、大家からテナントに対し、『貴方がここを借りたらこんなに良いことがあるよ!』と訴える箇所です。

    当然ですが、良いことしか書いてないです。もちろん、良いことが無い物件を借りる訳にはいかないので、良い箇所はあるべきです。

    しかし、この点だけに目が行ってしまうと、この物件に潜んでいるかもしれないデメリット事項が埋没してしまうかもしれません。あくまで、賃貸募集図面を見てる段階においては、飲食店の皆様はなるほどなるほど、こんな感じの物件なのね、くらいで気持ちを留めておいた方が無難です。

    なお、逆にここに何にも書いてない賃貸募集図面は、それはそれで本当に良いところが無いかもしれないですし、作成した元付会社のやる気がないということもあるので、こういった物件は、前述の通り避けた方がいいです。変な物件を捕まされるオチです。

    左下の物件写真・平面図について(資料の②)

    次に、物件写真や記載があれば平面図について解説します。

    信じちゃいけない!?

    正直に告白しますと、私自身も過去に努めていた不動産会社で、物件写真を撮影しますが、100点満点は青空で逆光にならない、美しい写真を撮影することです。

    しかしながら、曇りだったり逆光だったり交通量が多ければ余計な人が入ったり、建物の形がいびつで上手く1カットに収まらない等、なかなか100点満点の写真は撮れないものです。

    では、どうするか。加工します。
    画像の加工ソフトを使えば素人でも簡単に60点の写真を100点の写真に変身させられます。

    もちろん、大半の不動産会社はこんなことは行いません。しかし、賃貸募集図面はただの文字情報です。百聞は一見に如かず、あくまで写真は参考資料の立場として、ご自身の目で確認することが必須です。

    特に写真に掲載されてない箇所にこそ真実ありというのは不動産業界のあるある話。不動産会社は見せたくない箇所はわざわざ写真に撮らないです。必ずご自身で現地に行き、本当に写真と一緒か、写真に載ってない箇所に何があるのか、絶対に確認してください。

    次に、当該区画の平面図が記載されていることがあります。

    これは、非常に要注意!ポイントです。一般的に図面資料は、建物を作ったゼネコンが作成した資料を元に作成されていますが、基本はPDF資料ないし、青焼きの分厚い大型図面です。

    要はこの資料を無理やりコピーや写真にとって掲載されています。しかも、賃貸募集図面のわずかなスペースに小さく縮小して掲載したりしています。もしかしたら縮小の過程で縦横比率を変更してるかもしません。

    こちらも写真と同様に参考レベルに留めておくべきです。

    また、平面図に現れない内容として、ありがちなのは『デッドスペース』です。平面図上は貸し床面積として記載されてますが、その箇所だけ階段下でまともに使えない、鋭角な角で物が置けないなど、いろいろパターンがあります。

    結局は写真と同様に、実際に現地に足を運び自身の目で区画の形がどうなっているかを確認する必要があります。

    右側の物件概要(資料の③)

    それでは、最後に右側の物件概要について解説します。

    募集図面の中で一番重要な箇所

    右側の物件概要の欄は、賃貸募集図面の中で一番重要な箇所です。

    一言一句、注意して確認してください。ここに記載の内容に誤りがあると、最悪はご自身の店舗経営に支障をきたすこともありえます。なお、本当に致命的な間違いとして誤認したまま物件契約をして、後から気づいた場合は、作成した不動産会社の責任です。その場合、最寄りの都道府県に不動産相談窓口がありますので、こちらにご相談ください。

    最悪は行政処分等のペナルティーが不動産会社に課されます。

    それぞれ箇所のポイント

    では、概要記載欄について上から解説していきます。

    通常、上段部分には、物件の種目、最寄り駅、賃貸条件が記載されています。物件種目について、万一『事務所(店舗可)』となっている場合、要注意です。あくまで事務所仕様として貸してるので、飲食店を行う場合は、配管工事等多額の工事が発生します。

    賃貸条件は、賃料や保証料について要確認です。特に賃料は税別か税込かで実際に支払う賃料が異なるので大事です。保証料について多くは償却が発生します。償却の内容はだいたい下の備考欄に記載されています。併せて確認ください。

    賃貸契約期間も要確認です。添付資料では普通3年契約と記載されています。これは普通賃貸借契約で、3年契約満了時に更新が発生する意味です。更新のタイミングでその時の経済情勢に合わせて賃料増減の交渉が発生する場合もあります。

    また、居抜き譲渡物件ですと、譲渡対価費用が記載されていますので確認ください。もし記載が無い場合は、譲渡対価0円もしくは記載漏れのどちらかです。必ず不動産会社に確認してください。

    次に、中央の箇所です。

    ここは、面積や建物自体の概要が記載されていることが多いです。賃貸面積、所在階は当たり前ですが要確認です。また築年数も必ずチェックしてください。

    例えば昭和40年代の建物ですと、遅かれ早かれ建替え時期となります。本当に建替えするとなれば、大家からテナントへ立ち退き要請が来ます。せっかく繁盛している店舗でも立ち退きされてしまえば元子もありません。

    また、この資料に記載の『設備』の欄は空欄となってます。ここはダクトやガスの容量のことです。ほとんどの募集図面ではここまで記載されていません。しかしご自身のお店の業態によっては、多くの設備容量が必要になるかもしれません。

    記載が無いなばら、必ず不動産会社に確認してください。これを怠ると、後で発生する内装工事の際にとんでもないことになるかもです、、、

    最後に、下のその他欄です。ここは超重要です!

    よくあるパターンは、可能な業態や営業時間が記載されています。例えば中華料理不可となっている場合、どこまでが可能で不可なのか、これだけでは分かりません。

    これを見て、そうか中華料理はダメなのか、、と諦めるのではなく、何がOKでNGなのか絶対に確認してください。同じ中華料理でも飲茶系はOKかもしれません。

    また、賃貸条件の箇所で出てきた保証金の償却について記載されています。通常、収めた保証金に対して、退去時に差っ引かれる分が償却と言う表現で記載されています。保証金10ヶ月で償却3ヶ月ならば、退去時は7ヵ月分の保証金が返却されることになります。大きなお金なので、必ず確認してください。

    賃貸借契約更新時に更新料が発生するならば、更新料の目安も記載されているケースが多いです。賃料100万円で更新時1.5ヵ月ならば、更新料として150万円を支払うことになります。こちらも大きなお金が動くことなので、よくよく確認です。

    とにかく、このその他欄は、実際にお店を行う上で致命的に関係する内容が多く記載されています。面倒がらず、必ず下の下まで確認してください。

    まとめ

    本コラムでは、賃貸募集図面について解説を行いました。

    今は不動産会社が掲載しているインターネット上からでも容易に募集図面を取り寄せることが出来ます。あくまで物件探しにおいて最初のとっかかり資料の位置づけですが、最初が肝心。

    ここでつまづくと、全てつまづきます。繰り返しになりますが、あくまで参考資料です。

    実際はどうなのか、ご自身の目で確認してください。募集図面の見方や、こう記載あるけどどういうこと?等、何かご不明点などありましたら、お気軽にテンポスまでご相談ください。誠意対応して参ります。

    テンポスは、飲食店の開業にあたり、事業計画の策定方法、効果的な不動産物件の探し方など、厨房機器等以外のソフト面でも、全力で飲食店の開業をサポートします。詳しくは下記までお問合せください。お問合せ、心よりお待ち申し上げます。

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    飲食店の設備投資と定期借家契約の関係性とは?注意点についても解説!【教えてふ~みん!】

    みなさまこんにちは!ブログ執筆者の自称ふーみんです。

    今回は、前回のコラムに引き続き、最近よく目に付く【定期借家契約】に関係するコラムとなります。前回コラムでは、そもそも定期借家契約とは何ぞや?の内容にて解説しましたが、今回は意外と多くの飲食店のみなさまが見落としがちとなる、定期借家契約と設備投資との関係性について解説します。以下、内容の解説となります。

    前回のコラムはこちら:「店舗賃貸借契約書は実は2種類!? 飲食店が結ぶ賃貸借契約それぞれの解説、注意点」

    飲食店の設備投資について

    この段では、飲食店の設備投資および【投資】をしたならば切っても切り離せない【減価償却】について、考え方の解説となります。
    なお、減価償却については、どちらかと言えば税務会計面での要素が強い内容なので、本コラムに記載内容は、あくまで考え方の解説となります。

    記載の数値が実は細かく見ると間違っているかもしれません。詳しくは必ずお近くの税理士先生にご相談・確認ください。

    ただし税理士先生に相談するにしても、減価償却の「げの字」も知らない方に相談に来られても、そこから税理士先生が説明するのは、税理士先生も疲れちゃいます。

    少なくても税理士先生と普通に会話ができるレベルまで予備知識として押さえておきましょう。

    設備投資とは

    ここで言う設備投資とは、いわゆる飲食店のみなさまが開業するに必ず行う内装関連の工事のことです。
    厨房機器を入れたり、机椅子を用意したりetc細かいのまで入れればけっこう膨大な内容かなと思われます。なお、一般的に建物に入居するテナントが行う工事については、それが商業施設内でも、普通のビル内であったとしても、大きく3区分(A工事・B工事・C工事)に分かれます。

    また、ビルオーナー側から工事区分表という資料が賃貸借契約と同時に渡されるのが一般的であり、この工事区分にもとづいて入居テナントは内装工事を行います。以下、それぞれの工事区分の内容です。

    ●A工事:その建物の構造上根幹に関わる工事です。例えば柱の工事、基礎の工事、建物の共用部にある設備の工事(エレベーター等)が挙げられます。
     ⇒A工事であるならば、大家の責任と負担において行われる工事のため、テナントに金銭負担等は発生しません。

    ●B工事:直接建物の根本に影響は及ぼさないが、テナントの都合で発生する工事の内、好き勝手テナントにいじくられると大家としては困る工事内容です。代表的なのは電気の分電盤の工事、空調関連の大元の工事、床下の配管工事等が挙げられます。
     ⇒あくまで「テナント都合」の工事のため、責任と負担はテナントに発生します。ただし、大家としてはテナントに勝手に行われると困る工事のため、大家都合で工事指定業者が選定されます。一般論として、大家の指定業者による工事のため、工事金額は高くつく傾向です。

    ●C工事:上記AB工事に該当せず、テナント都合にてテナントが自由に行える工事です。いわゆる一般的な内装工事が該当します。
    上記ABC工事のうち、特にB工事がくせ者です。これが意外と高くつきます。極端な話、もともと事務所だった場所を飲食店として使うとなった場合、根本的なインフラ工事を行う必要があり、これの大半がB工事にあたります。

    よって飲食店のみなさまには、特にスケルトンから内装工事を始めるにあたり、従前のテナントが何だったのかは、よくよくご確認ください!!!

    設備の資産計上とは

    上記でB工事にしろ、C工事にしろ、飲食店のみなさまが内装工事を行う場合、税務会計上は「設備投資」を行うことになります。

    具体的には10万円以上の物品を購入した場合、費用計上するのではなく、「固定資産」として計上することになります。例えばお皿を1枚300円で購入したら、飲食店のみなさまが記入する帳簿には、お皿1枚300円として費用計上することになります。

    一方で、20万円の業務用冷蔵庫を購入した場合、その20万円を費用計上は出来ません。固定資産として帳簿につけることになります。そして、固定資産としてつけられた場合、「減価償却」が発生します。

    減価償却とは

    上記にて、大型の物品を購入したら、単純に費用計上ではなく固定資産計上となり、そこから減価償却が発生します、と記載しましたが、そもそも減価償却とは何ぞや?について以下で簡単にご説明します。ただし、あくまで考え方であり、詳細は本コラム冒頭に記載のとおり、お近くの税理士先生にご確認ください。

    減価償却とは、色々と考え方がありますが、分かりやすく言いますと、その物品設備の耐用年数に応じて、購入金額(いわゆる簿価)を分割で費用計上してね!という内容です。例えば100万円の設備を購入し(簿価100万円)、耐用年数が10年ならば、毎年費用計上できるのは、100万÷10年=10万円となり、この10万円が帳簿に記載されるその物品設備に対する減価償却費=経費算入できる金額です。

    よくある話で、Aという会社が、今期はたくさん儲かって利益が凄くある。でも来期の利益見込みは少ない。このままだと来年払う法人税が経営上重たくなる、、、どうしよう、、、そうだ!せっかく利益がたくさん出てるから、この際に大型の設備投資をして、それを一括で費用計上すればその分利益が相殺されて来期の法人税負担が軽くなる!!!

    と、誰しも考えてしまうかもしれませんが、そんな都合のいいことを税務署は許しません。

    その大型設備投資は固定資産として計上され、減価償却として耐用年数に応じて分割で経費計上されます。よって来期の法人税が劇的に軽くなることはありえません。

    ちなみに、話はそれますが、みなさまの中には自宅としてマンションや戸建てを所有している方もいらっしゃると思います。ご自宅を売却する際、翌年の確定申告ではしっかり自宅の建物については減価償却が発生します。普段は居住用として減価償却のげの字も意識することはないですが、いざ税務処理となった場合は、否応なしに減価償却に向き合うことになります。

    動産(設備)でも、不動産(建物)でも減価償却は発生します。なお、土地の減価償却は発生しません。土地は地球であり、地球には耐用年数がない為です。正確には数億年なのでしょうが、、、

    飲食店に関わる減価償却について

    上記で、設備投資と減価償却の関係性について解説しました。では、飲食店のみなさまには具体的にどう関わるかについて、以下で解説します。

    飲食店設備の耐用年数

    引用:国税庁 「耐用年数表」
    https://www.keisan.nta.go.jp/h29yokuaru/aoiroshinkoku/hitsuyokeihi/genkashokyakuhi/taiyonensuhyo.html

    上のリンクは国税庁のHPに記載されている耐用年数表です。資産計上された物品設備に対して、それぞれの項目ごとに耐用年数が決められております。

    細かく見るとキリがないのですが、大雑把な考え方しては、そのものの体重が軽いと耐用年数は短く、体重が重たいと耐用年数は長い傾向です。ただ、設備投資の場合、概ね最長でも15年の耐用年数=償却期間です。一般論的に、飲食店のみなさまが開業するにあたり内装設備を色々と用意しますが、それトータルでの平均化した耐用年数期間は8年~10年くらいかなと思います。

    つまり、飲食店の開業にあたり、内装工事を例えば1000万円かけて行いました。この場合、この1000万円÷10年=100万円を毎年、減価償却費用として経費計上することになります。

    減価償却期間と定期借家契約との関係性

    さて、ここで前回のコラムでも取り上げた定期借家契約との関係性について解説します。
    上述の通り、設備投資をしたら一括費用計上は不可であり、毎年減価償却が発生します、と述べました。

    一方で、こちらも解説の通り定期借家契約には契約期間が存在し、期間満了後は基本的には契約終了、さようならということで飲食店のみなさまはそこから退去する運びとなります。

    この退去時の取り扱いが非常にトラブルの種となりやすいです。

    償却期間内での退去とは

    普通借契約時でも起こりえますが、一番わかりやすい例が定期借家契約でのパターンなので、 定期借家契約でのパターンで記載します。

    例えば期間3年での定期借家契約を締結、スケルトンから内装工事を行った場合、上述の通り、設備の耐用年数はざっくり10年となります。

    そして、3年を満了して泣く泣く本当に退去することになったとしたら、、、確かに退去するという物理的な行為は原状復帰工事を対応すれば行えます。しかし、税務会計は別の問題が発生します。原状復帰を行い、用意した設備を撤去したら、自分の資産から外されることになります。

    しかし、ここで外された資産に耐用年数が残っている、つまり減価償却の期間が残っている(残存簿価が残っている)場合、税務会計上は、どのような扱いとなるのでしょうが。これは、【設備の除却損】という処理を行います。具体的には、開業に伴い、1000万円の設備投資を行いました。3年後に退去する場合、7年分の資産価値(700万円分)が残っており、これを一括で除却損として計上することになります。

    本コラムの第一回目のコラムで記載した飲食店の収支構造とは?で解説した、飲食店の損益計算書の下の方にある【特別損益】がこれに当たります。想定外に発生した費用計上です。

    損益計算書との関係

    上述の通り、残存耐用年数が残っているのに退去の節目に合うならば、その設備については除却損により損益計算書上は計上すると解説しました。

    損益計算書に、除却損として多額の金額が計上されてしまうと、果たしてどうなるのか、、、
    一番分かりやすい例が、金融機関が良い顔しません。

    退去して、では少し休憩して来年にまたお店をやろう!と思い、内装設備投資を行うとして、その資金を金融機関に借りる場合、金融機関は当然にそのお店の財務資料を3期分くらい要求します。

    多額の除却損を計上してると、その財務資料に傷をつけることになり、結果として飲食店のみなさまが借りたい金額を金融機関は融資してくれないかもしれません。除却損が発生した結果、純利益が赤字計上となることもありえます。

    なお、本コラムではたまたま減価償却からの除却損の話をしておりますが、第一回目のコラムに記載のとおり、飲食店を営むことは、1つの会社経営と同じです。

    経営者である以上は、自社の財務諸表を常に睨めっこしておかなければ、いざ金融機関から資金を融資してもらいたい!と思っても、金融機関からケチをつけられしまう可能性があるので、常日頃、注意深く取り扱うことが大切です。

    対応策

    上述の通り、何も考えずに平気で定期借家契約を締結し、スケルトンから内装工事を行い、馬鹿正直に退去したとしたら、目も当てられない結末が待っているかもしれません。そうならないようにするには、どうしたら良いでしょうか。以下にて考えらえる対応策を解説します。

    定期借家契約の期間

    この問題は、定期借家契約の期間と設備投資の減価償却の期間とのミスマッチにより発生する問題です。ならば、定期借家契約の期間を予め長期で結べばいいのでは!?と思うところです。

    これは、確かに1つの正解です。極端な話、期間10年の定期借家契約を締結し、本当に10年間お店を継続し10年後に退去したとしたら、その頃には設備の減価償却の期間もなくなっているので、除却損のトラブルは発生しにくくなります。

    ただし、あくまで10年という長期にわたり、お店を継続させることが前提です。定期借家契約のコラムでも記載の通り、原則10年間は大家もテナントも退去に関して動かすことはできません。これはこれでリスクがあります。

    中古の設備を購入

    ならば、賃貸借の期間を長くするのではなく、設備側の減価償却の期間を短くすればいいのでは!?という発想です。具体的には中古の設備機器を購入することです。

    例えば中古の大型冷蔵庫を購入した場合、それの製造年月日が2015年だとしたら、今年は2022年なので、7年経過しております。当然に減価償却の期間をその分進んでおります。中古の設備機器を購入した場合、考え方としては減価償却の期間は経過した分の減価償却の期間をそのまま引き継ぐことになります。

    中古の設備機器を用意して、例えば5年お店を行いその後に退去するとなれば、当該設備機器の減価償却の期間はほとんど終了していることが想定されます。よって多額の除却損が発生する可能性は低いです。これはかなり現実的な対応策です。

    なお、中古での設備購入と似た形で、設備の居抜き譲渡による方法もあります。要はこれも中古でマルっと設備を譲り受けることになります。

    程度の良い居抜き物件は裏を返すと新しい設備であり、耐用年数がバッチリ残っています。
    程度の悪い居抜き物件は、耐用年数は短いですが、そもそもこれ使えるの?ので結局新品を泣く泣く用意するケースも多いです。個人的には同じ中古でもメンテナンスされた中古設備を購入した方がトータルバランスで理にかなってるかと思います。

    リースで設備を用意

    その他の対応策としてリースでの対応もあります。設備の所有権を飲食店に持たず、リース会社に所有権が存在し、リース物件として毎月リース料を払う形式です。

    これは、初期のイニシャルコストが発生せず、直接的に飲食店に減価償却が発生しないこともあり、所謂オフバランスの観点では優れた対応策です。

    ただし、リースには必ず契約期間があり、飲食店の退去の結果リース契約を中途解約する場合、基本的には残存リース期間分のリース料を一括で支払うことになります。レンタルみたいに簡単にさよならは出来ません。居抜き譲渡により、後継テナントにリース物件を譲るとして場合でも、そもそもリース会社によってはリース物件の中途名義変更が許されてない場合もあります。

    リース契約の名義変更でなく、中途解約前提で対価をもって後継テナントにリース物件を売却し、その売却益で残存リース料を支払う方法もありますが、こちらも後継テナントありきの話なので、うまく行く保証はどこにもありません。

    そもそもリース料には、リース会社の利益も当然に乗っかってますので、単純な分割払いよりも割高です。リースで設備を用意する場合、イニシャルコストがかからないメリットはありますが、入り口が良くても出口で失敗するケースもあります。飲食店開業時の事業計画と照らし合わせて、よくよく検討が必要です。

    個人的には、トータルバランスを鑑みるに、中古での設備機器の導入がベターな方策かと思います。

    まとめ

    本コラムでは、定期借家契約の契約期間と設備耐用年数(=減価償却期間)との関連を考察しました。どちらかと言えば飲食店を閉める時の話になりますが、一人の経営者としては、飲食店をどうやって後始末するかは重要な経営課題です。何も考えずに突っ走るのは非常に危険です。

    飲食店の経営開始から終わりまで、どのようなスタンスで臨むべきか、お気軽にテンポスまでご相談ください。誠意対応して参ります。

    テンポスは、飲食店の開業にあたり、事業計画の策定方法、効果的な不動産物件の探し方など、厨房機器等以外のソフト面でも、全力で飲食店の開業をサポートします。詳しくは下記までお問合せください。お問合せ、心よりお待ち申し上げます。

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  • 店舗賃貸借契約書は実は2種類!? 飲食店が結ぶ賃貸借契約それぞれの解説、注意点 【教えてふ~みん!】

    店舗賃貸借契約書は実は2種類!? 飲食店が結ぶ賃貸借契約それぞれの解説、注意点 【教えてふ~みん!】

    みなさまこんにちは!ブログ執筆者の自称ふーみんです。

    今回は、飲食店のみなさんが締結する不動産賃貸借契約について、解説致します。
    みなさん、実は不動産賃貸借契約には大きく分けて2種類存在することは、ご存じでしょうか?

    【普通賃貸借契約】【定期借家契約】の2種類が実は存在します。それぞれにメリット・デメリット、注意点が存在します。

    何も予備知識無しに契約をしてしまうと、数年後にこんなはずでは、、ということにもなりかねません。実際に店舗を探して不動産契約を締結する際には、よくよく確認の上、契約書に署名・捺印することをお勧めします。以下、内容の解説となります。

    前回のコラムはこちら:「物件の賃料が決まれば損益収支が分かる?飲食店の損益計算の出し方」

    2種類の店舗賃貸借契約について

    冒頭記載の通り、店舗賃貸借契約書には【普通賃貸借契約】【定期借家契約】の2種類が存在ます。以下に、その成り立ちの背景、それぞれの契約について解説致します。賃貸借契約の根幹を成す内容なので、よくよく注意してください。

    普通賃貸借契約とは

    普通賃貸借契約とは、いわゆる世の中一般に使われる、従来通りの賃貸借契約です。賃料、契約期間、保証金、礼金など、住居から事務所、飲食店含め、幅広く使用される賃貸借契約です。

    以下、借主から見てのメリットです。

    ●契約方法:書面or口頭での契約も可能(とは言え、基本は書面による契約です)

    ●契約更新:特段に正当な事由がない限りは更新される
    ※更新時に新賃料等折り合いつかなくても、法定更新という方法もあり、基本は借主の意思で退去しないかぎりは、ずっと借り続けることができる。

    ●借主からの解約:契約の定めに従い中途解約可能(半年前予告による解約等が一般的)

    ●大家からの解約:契約の定めがあれば可能だが、通常は多額の違約金が発生したり、借主の移転先を手当するなど、大家にとってはハードルが相当に高い。

    住居でも飲食店でも同じですが、普通賃貸借契約はどちらかと言えば借主の力が強いです。一度借りてしまうと、大家都合で借主をどうこうするのは、なかなか難しいです。これが、昔から今に至るまで広く一般に認識されている賃貸借契約の中身となります。

    定期借家契約とは

    上記普通賃貸借契約の内容は、借主からすると慣れ親しんだ契約内容であり、一度借りれば居座り続けられるメリットもありますが、裏を返すと大家にとってはデメリットと言える部分もあります。こういったデメリットを解消し、且つ賃貸マーケットを活性化させるためにも、新しい契約の形態が生まれました。

    それが、平成12年3月より施行された【定期借家契約】となります。定期借家契約は、上記の借主メリットと照らし合わせて下記の通りです。

    ●契約方法:書面による契約のみ、且つ「定期借家契約です!」と改めて書面による差し入れが必要

    ●契約更新:更新せず、契約満了により賃貸借契約は終了となります。もし継続して賃貸借契約の状態を維持したい場合は、新たに一から契約を締結し直すことになります。契約条件等もその際に改めて交渉し直すとなります。

    ●借主からの解約:原則は解約不可。ただし、契約の定めがあれば例外的に可能だが、基本的には中途解約する場合は、残り契約期間分の残存賃料を支払う等の特約が存在する。借主にとって金銭的な負担が非常に大きく、事実上は解約できないパターンが多いです。
    ※残存賃料の支払い・・・例えば契約期間3年、1年を迎えて残り2年を残して中途解約したい場合、賃料が10万円だとしたら2年/24ヶ月分の残存賃料(10万×24ヶ月=240万)を支払うことで中途解約が可能

    ●大家からの解約:原則は解約不可。ただし、契約の定めがあれば例外的に可能だが、普通賃貸借契約の時と同様に、多額の金銭負担など、大家が負担する金銭負担が大きく、事実上は解約できないパターンが多いです。

    ●その他:普通賃貸借契約と比べて、一般的に定期借家契約の方が契約賃料は安いです。普通借契約との比較で借主にリスクを寄せている部分があるので、そのリスク分を賃料で調整する=普通借契約よりも賃料が低いことが多いです。

    定期借家契約が適用される不動産について

    次に、どういう不動産の場合に定期借家契約が多く存在するか、以下に解説します。みなさまが入居される不動産(建物)について、どのパターンに当てはまるかご確認ください。

    商業施設

    一般的に、イ●ンやらら●ーとに代表される商業施設内の飲食店に入居する場合、大半は定期借家契約での賃貸借契約となります。理由は以下の通りです。

    ・大家からみて、テナントを定期的に入れ替えることで、その時のトレンドに沿った施設のコンセプト作りを行える。
    ※タピオカ屋が流行ってるからと普通借でタピオカ屋を入れた場合、タピオカブームが去った後もタピオカ屋が残ってしまっていれば、次のブームに沿ったテナントを入居させられない。

    ・定期的なフロア大規模改装等を行うケースが多いが、定期借家契約なら大規模改装の時期に合わせてテナント退去を促すことは可能だが、普通借契約の場合、その時期を合わせることが難しく、計画通りの大規模改装ができない。

    概ね、有名商業施設の場合、上記の理由としてテナントに対しては定期借家契約を求めることが、現在は常態化しております。

    築古物件

    建物自体の築年数が例えば昭和40年代の築年数の物件の場合、当然に近い将来の建て替えが想定されます。

    大家の立場からすると、築年数が古い物件の場合、建物・内部施設等の老朽化が進んでいるため、周辺の新しい物件と比較して不動産としての競争力が低下しております。建て替えをすることで、不動産の競争力を元に戻すことは、大家としての当然の仕事の1つです。

    この場合、普通借契約のテナントをいくら建て替えするからと、契約期間の途中で大家都合にて解約を促すのは、上述の通り、金銭負担等のハードルが高いです。

    一方、予め定期借家契約で契約を締結しておけば、建て替えの時期に合わせて契約満了を調整すればよく、建て替えもスムーズに行えます。商業施設でもないのに、定期借家契約を求められる場合、建物自体が古いか否かもチェックポイントです。

    不動産会社が保有する建物物件

    商業施設でもなく、築年数が経過してる訳でもないのに、定期借家契約を求められる場合、大家が不動産会社の場合が想定されます。

    不動産会社が事業として不動産を所有している場合、今は純粋大家業として入居テナントから賃料を受領しているが、何かの拍子に事業計画が変更となり、建て替えを行う、もしくは建物を取り壊してマンションを建設する、不動産自体を売却する等、様々なケースが想定されます。

    どのパターンになったとしても、普通借契約でテナントが入居していると不動産会社としての事業計画に支障をきたしてしまうので、予め定期借家契約での入居を求められる場合があります。

    まとめ

    上記で、普通借契約と定期借家契約の違いについて解説しました。2つの違いについて、掘り下げると、本当はもっと細かい違いは多数ありますが、予備知識としては本コラムで記載されていることを頭に入れて、不動産会社と向き合っておけば大丈夫かなと思います。

    なお、定期借家契約の場合、賃貸借契約の期間と飲食店が入居時に投資した設備における償却年数の整合性など、クリアする課題はありますが、それは別のコラムで解説させて頂きます。

    なお、定期借家契約だからといって過度に身を引く必要もありません。普通借契約と比較して、賃料が比較的安いというメリットもあります。それでも、これ大丈夫かな?など、ご心配事等があれば、お気軽にテンポスまでお問い合わせください。

    テンポスは、飲食店の開業にあたり、事業計画の策定方法、効果的な不動産物件の探し方など、厨房機器等以外のソフト面でも、全力で飲食店の開業をサポートします。詳しくは下記までお問合せください。お問合せ、心よりお待ち申し上げます。

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  • 物件の賃料が決まれば損益収支が分かる?飲食店の損益計算の出し方【教えてふ~みん!】

    物件の賃料が決まれば損益収支が分かる?飲食店の損益計算の出し方【教えてふ~みん!】

    みなさま初めまして。今回より当ブログの執筆を仰せつかった自称「ふーみん」です。

    経歴は新卒からひたすら不動産業に従事しており、居住用不動産から事業用・投資用・土壌汚染まみれの土地・工場・倉庫・果ては病院のM&A取引など、登記簿謄本に掲載される不動産はなんでも取引しておりました。

    その中で、事業用不動産、特に飲食店の開業を検討されている皆様向けに、不動産にまつわるコラムを執筆してまいります。どうぞ、宜しくお願い致します。

    今回は、飲食店舗が入居するテナント賃料から紐解く飲食店の損益計算の出し方となります。

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    飲食店の損益計算

    最初に、飲食店の一般的な損益構造の簡単な解説からご説明します。事業計画を策定するにあたり、重要な内容となります。こちらの解説から進めて参ります。

    飲食店の損益計算とは

    飲食店経営を始める、イコール一国一城の経営者になります。

    法人化していれば文字通り会社経営、個人経営でも事業者登録をし、青色申告対象の個人事業主となります。料理を提供しお客様からの笑顔を受ける裏では、自社が倒産しないよう、経営的な観点の店舗運営は絶対に外せないところです。

    経営の指標でよく上がるのが、【貸借対照表(BS)】【損益計算書(PL)】【キャッシュフロー計算書(CF)】の3点であり、この3点を常に睨めっこしながら会社経営していくことになります。

    特に損益計算書は、本業たる飲食店経営の売り上げ、必要経費、手残り純利益などを計算する指標であり、重要な指標となります。飲食店の事業計画を策定する上で、押さえておくべき指標となります。

    以下にて内容を解説していきます。

    飲食店の一般的な損益構造

    飲食店の一般的な損益構造は以下の通りです。

    売り上げ・・・いわゆる月商売り上げ(年商売り上げ)です。
     ※ここから以下はすべて経費です

    原価・・・食材費、容器などの直接的に売り上げに関係する費用です。
    【売り上げ総利益】…売り上げから原価を控除した利益、いわゆる粗利です。

    販売費および一般管理費(販管費とよく略します)…人件費、テナント賃料、水光熱費、リース料、減価償却費など、間接的に売り上げに関係する費用です。
    【営業利益】…売り上げ総利益(粗利)から販管費を控除した利益です。本業の利益を示す数値です。売り上げに対して高い金額なら好調な経営を示し、低いと人件費等の経費が経営を圧迫していることを示します。

    営業外損益…金融機関から融資を受けていれば、支払い利息等が該当します。
           ※借り入れ返済元本は損益計算には登場しません!支払い利息のみです。
    【経常利益】…営業利益から営業外損益を控除した金額です。この数字が低いと本業外の収益圧迫要因が存在することになります。(借り入れ金利が高すぎるetc)

    特別損益…想定外に飲食店を閉店することになり、退店に伴う想定外の費用があたります。例えば残存賃料の支払い、減価償却の除却損etc
    【税引き前純利益】…経常利益から特別損益が発生していれば控除した金額となります。支払う税金の基となる金額です。
    【法人税等】…飲食店を会社組織としていれば、税引き前純利益に法人税を掛けて税金を払います。
    【税引き後純利益】…最後の最後、手元に残る金銭です。金額が残っていれば黒字経営、残らなければ赤字経営と一般的に言われます。

    今回は、上記の損益構造の中で、販管費に該当する賃料にフォーカスを当てます。

    FLRについて

    飲食店の損益計算の内、原価や販管費に関わる数値について、特に飲食店業界はFLRという用語を用いて、経費指標の目安目標が存在します。以下に解説致します。

    FLRとは

    一般的に、飲食店経営を行うに絶対押さえておくべき指標として、FLRと呼ばれる指標があります。

    F:FOOD、食材仕入れ費用のことです。上記損益構造の原価にあたります。
    L:LABOR、人件費のことです。上記損益構造の販管費の要素の1つです。
    R:RENT、賃料のことです。上記損益構造の販管費の要素の1つです。

    一般的に、F+L、FL比率と呼ばれ、売り上げに対し60%以下に抑えることが経営上の目安とされます。Rは売り上げに対し、10%以下に抑える。FLR合計で売り上げに対し70%以下に抑えることが飲食店経営を行う上での目標値となります。

    70%を超過していたら、売り上げに対して経費率が重たくなり、経営に黄色信号が点滅し、自分自身の人件費を削るなどの対応が必要となってしまいます。

    R 賃料について

    FLR指標のうち、FLは変動要素項目となります。
    経営努力次第で下げることも可能です。

    逆にRの賃料は基本的に固定費用(固定賃料)となります。裏を返せば支払い賃料から逆算して、賃料に対して必要な売り上げを想定することができます。

    事例

    Aさんは一念発起飲食店を開業しようと、まずは物件探し!ということで早速不動産会社へ足を運びました。

    そこで、ちょうど自分が思い描くエリアで理想的な物件に巡り合うことができました。物件の賃料は50万円/月額です。これを逃したら二度と物件は出てこない!と思い、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、賃貸借契約を締結しました。この場合、Aさんは毎月どのくらいの売り上げを当該飲食店で立てるべきでしょうか。

    答えは500万円の月商が必要となります。この売り上げを下回るととたんに経営が苦しくなります。

    飲食店の売り上げ構成要素

    上記の解説で、賃料から逆算して当該店舗の目標売上数値を解説しました。では、そもそも飲食店の売り上げ構成要素とは何なのか、以下に解説致します。

    飲食店の売り上げ構成要素のしくみ

    一般的に飲食店の売り上げ構成要素は下記のしくみで成り立っています。

    月の売り上げ(月商)=座席数×客単価×月の営業日数×座席回転数×座席稼働率です。
    ・座席数:お店のあるお客様が座る座席の数です。
    ・客単価:お客様1人あたりのレジ支払い料金の平均です。
    ・座席回転数:座席数に対し、総来店者数の割合です。3回転の場合、座席数が20席ならば60人のお客様が来店したことになります。
    ・座席稼働率:お店の席数に対し、実際に座った人数です。4人掛けテーブルに3人のみ座ることが多くあります。座席数に対し、100%稼働ですべての席が埋まることはよほどの繁盛店でない限り、難しいことです。

    月商500万円の計算

    契約した賃料50万円の物件について、図面を引いた結果、例えば席数が20席とれるとなった場合、上記計算式に照らし合わせると、下記になります。

    座席数20席×想定客単価5,000円×営業日数25日×想定座席回転数2回転×想定座席稼働率90%=450万円・・・となり、目標売上500万円に届きません。

    改善案として、定休日を設けず毎日稼働の場合は下記の通りです。
    座席数20席×想定客単価5,000円×営業日数30日×想定回転数2回転×想定座席稼働率90%=600万円
    となり、目標売上を超えます。定休日はありませんが、、、

    例えばカフェ等の軽飲食を開業したい場合、賃料50万円の物件を契約してしまうと、業態的に月商500万円を毎月コンスタントに計上していくことは、客単価が低いので、なかなかハードルが高いかなと思います。売り上げ向上のために広い座席数を確保すると、フロア人件費が重たくなります。

    まとめ

    飲食店を開業する場合、綿密な事業計画を策定の上、想定売り上げから逆算して出せる賃料を決めた上で不動産を探す、もしくは店舗物件を先に決めて支払い賃料から逆算して事業計画を策定する。

    どちらが正しい、間違ってるということはないです。特に不動産については、この物件を逃したら二度と同じ物件は出てこない、スピード勝負で物件を押さえる必要もあるかと思います。

    ただ、いずれにしても、自分のやりたい業態に基づいたアバウトでもいいので事業計画は予め策定しておくべきだと思います。

    とにかく飲食店経営は【こんなはずでは、、】の連続です。その時に予め想定していたか、いなかったかでは、リカバリーの対処が全然違ってきてしまいます。

    特に不動産は一度契約してしまうと、特に定期借家契約の場合に中途解約を実行することは、かなりハードルが高いです。
    ※定期借家契約とは??は追って当コラムで解説します。

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  • ここが違う!プロが教える飲食店のガス機器の火が点かないの対処法

    ここが違う!プロが教える飲食店のガス機器の火が点かないの対処法

    厨房に必ずと言っていいほどあるガスの厨房機器。
    卓上ガスコンロ・ガスレンジ・フライヤー・オーブン・茹で麺器・炊飯器・・・などなど様々なガス機器がございます。
    今回はテンポス買取センターの整備員がお教えするよくあるトラブルの解決方法についてご紹介いたします。

    ガス熱機器の主なメーカー

    本文に入る前にガス熱機器の主なメーカーをご紹介させていただきます。
    主なメーカーとしてはマルゼン・タニコー・リンナイ・北沢産業・フジマック・パロマ・・・等々ございます。
    各メーカーにはそれぞれの強みやこだわり、特徴があります。

    どのような種類があるのか?各メーカーの強みとは何なのか?
    販売価格や買取金額の相場も型式によって違ってきますので、当社のテンポスドットコムのサイトをぜひ参考にしてみてください。

    ▼テンポスドットコムの比較サイトを見る
    https://www.tenpos.com/

    もちろん店頭販売、入替、買取り、出張見積なども対応させていただいておりますので、
    お近くのテンポスバスターズ店舗、買取センターにお電話いただければ迅速に対応させていただきます!!

    何かお困り事がございましたら、お気軽にお問い合わせください!
    修理の手配はもちろん、お電話でよくある原因の解決策などもお伝えさせていただきます!

    ▼近くの店舗を探す
    https://tenposbusters.co.jp/store/index.html

    ガス熱機器の火が点かないというトラブルの解決法

    普段使用しているガス機器の火が急に点かなくなったというトラブルのお問合せが多くテンポス店舗にございます。
    特にガス熱機器はお料理を作るうえで必要不可欠な物。業種によってはお店を開けることも考えなければならないような事もあります。

    もちろん直ぐに修理依頼をさせていただくことも出来ますが、トラブルの種類によってはお客様ご自身で解決できることもあります。

    今回はお客様でチェックできる解決法をご紹介いたします。

    火が点かない(ガス機器全般)

    最初にご紹介するのは、ガス機器全般でよくある火が点かないトラブルです。
    ガス機器全般に当てはまることで意外と多い原因なので試しに確かめてみてください。

    その原因とは・・・ガスの栓が開いていないことです。
    ガス大元の栓の時もありますが、特に多いのは機器についているガス栓がしまっている場合です。

    写真のようにガス栓が閉まっている場合は、ガス管に対して横になっているので、ガス管に対して縦に回して開いてください。

    ② 火が点かない(卓上ガスコンロ・ガスレンジ)

    次にご紹介するのは、卓上ガスコンロ・ガスレンジなどで火が点かなくなった時の対処法です。

    ツマミを回して火が点けるタイプでは、ツマミを回すとスパーク(火花)が出ることでバーナーに着火されます。型式によっては電池を入れて「チッチッチッチ」と着火するタイプもあります。

    コンロ関係で火が点かなくなる時に多いのはこのスパーク(火花)がでないことで着火しないというパターンです。

    スパーク(火花)が出ない原因でよくあるのは、汚れや焦げが付いてしまっている、電池が切れているというケースが考えれます。
    下記の写真がスパーク(火花)が出るところですが、矢印の個所に汚れや焦げがつくことでおこります。

    対処法としましては、矢印の個所の汚れを掃除することです。
    汚れが付いている場合は汚れを拭き取ることで解消する場合がございます。

    ※メーカー・型番によっては写真の個所が複雑になっている場合がございます。
     その場合は無理にやろうとはせずにテンポス店舗までご連絡ください。

    ③ 火が点かない(フライヤー)

    次にご紹介するのは、フライヤーの火が点かない際の対処法です。

    火が点く原理は②のガスコンロと同じです。
    ただフライヤーはツマミを押しながら回して種火を付け、10秒~20秒ほどツマミをキープしないと
    種火が持続しません。(火が消えた時の安全装置が働くため)

    そのためフライヤーでは種火がツマミを離したら消えてしまい、持続しないトラブルがよくあります。
    対処法としましては、いつもより長くツマミをキープしてみてください。

    原因としては、種火の近くに熱を感知する安全装置があります。この安全装置が一定の温度までいかないと火が点いていないと判断して、火が消えてしまいます。
    この安全装置が焦げなどで熱を感知しにくくなってしまい種火が消えてしまう事があるのです。

    そのためいつもより長くツマミを押し続けて種火を付ける時間を長くしてみてください。
    しかしこれは一時的な対処法のため、火が点きづらいと感じたらテンポス店舗にご連絡ください。
    修理の手配をさせていただきます。

    種火すら点かない場合、マルゼンのみ試せる方法がございます。
    下記写真部分を何回か押してみてください。

    こちらはガスのノズルを掃除してくれるボタンになります。
    メーカーがマルゼンのフライヤーのみ付いていますので、ぜひお試しください。

    ④ 火が点かない(空焚き防止の安全装置)

    最後にご紹介するのは空焚き防止の安全装置により火が点かなくなった時の対処法です。
    一部のガス機器には空焚き防止のため写真のような安全装置がついています。

    矢印のボタンのような部分が、空焚きを感知した際に長く出っ張ります。
    その状態だと火は点きません。

    対処法としては、空焚きではないことを確認してから、矢印のボタンを力強く押していただければ解除されます。
    もし空焚きでもないのに安全装置が働く場合は故障の可能性がありますので、テンポス店舗にご連絡ください。

    まとめ

    今回はガス機器の火が点かないトラブル対処法についてご紹介させていただきました。
    火が点かなくなった時は、まず取扱説明書をご覧ください。
    もしご不明な場合は、お近くのテンポスバスターズの店舗にお電話をいただければお答えさせていただきます。

    買取見積りの際に、初期診断というサービスも行っております。
    現在ご使用の機器や、居抜きでそのまま引継いだ機器などを無料で点検させていただくサービスです。
    点検させていただき、お手入れのアドバイスや破損部品の見積等々もご提案をさせていただきます!

    万が一機械トラブルがあった際は、迅速なご対応をさせていただきますので、
    お近くのテンポスバスターズの店舗に是非お電話ください。
    もちろん販売や入替、買い取りも行っておりますので、まずは見積からご依頼をお待ちしております!

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  • 飲食店を開業する上で大事なポイント3つを紹介!

    飲食店を開業する上で大事なポイント3つを紹介!

    飲食店開業を考えてはいるけど、具体的にどんなことに気をつけたらいいか分からないという方は多いのではないでしょうか?

    そこで今回はテンポススタッフが多数の飲食店オープンに携わった中で、お伝えしたいポイントをご紹介していきます。飲食店を開業するために、準備をしている方には是非読んでいただきたい内容です。

    運転資金の6カ月分を現金で持っておくこと

    みなさんが開業する上で最初に気になることは、
    「開業するにはいくら自己資金を準備すればいいのか?」
    ということですよね。

    これは明確にいくらというのは、お店の業態や規模などによっても異なると思いますが、およそ運転資金の6カ月分が目安です。
    運転資金とは人件費、食材費、家賃、光熱費などです。
    ここについて詳しく解説していきます。

    飲食店を開業してから黒字化するまで最低でも半年かかる

    開店してからお店が繁盛するまで、最低でも半年かかると言われています。
    どんなに美味しいお店でも、認知されなければ売上にはなりません。

    認知されてから少しずつ話題になったり、リピーターがついたりして、徐々に軌道に乗り始めるまでは我慢です。
    将来繁盛店になるようなお店でも、開店してから半年〜1年は厳しいものです。

    開業してからはお金が借りられない

    日本政策金融公庫をはじめとして、飲食店を始める上でお金を貸してくれる機関はいくつかありますが、あくまでも開業する際の初期費用という意味合いで貸してくれます。

    開業してから、「経営不振によりお金を貸してください」ということでは、回収できる見込みが無いためお金を貸してくれないのは当たり前ですよね。

    だからこそ、備えあれば憂いなし。
    借りられるうちに蓄えを作っておくということが重要です。

    日本政策金融公庫でお金を借りよう

    日本政策金融公庫は公共機関が運営をしています。
    利率も安く、無担保、無保証で資金を借りることができます。

    しかし、資金を調達するにはしっかりとした事業計画書が必要になります。
    「自分がどんなお客様にどんな料理をいくらで提供するのか」だけではなく、そのための内装や販促についてのコンセプトを綿密に練り上げて、熱意を持って望むことが重要です。

    内装設備にお金をかけすぎないこと

    飲食店経営をしたいという方々の多くは、こんなお店にしたい!というコンセプトを膨らませています。

    それは悪いことではありませんが、そこに落とし穴があります。

    スケルトン物件ではなく居抜き物件を選ぼう

    こだわりのお店を作ることも大切ですが、それ以上に大切なのは初期費用を抑えることです。

    スケルトンの物件からお店を1から作ると内装工事費で約1,000万円かかります。
    それに比べて居抜き物件は半額以下で抑えられるケースが多いです。

    工事費の差が出る理由ですが、内装のデザインや造作物などよりも、空調設備(ダクトやエアコン等)や給排水の設備(防水工事、グリストラップ等)という、基本的に飲食店で必要な設備が工事費を占める割合が大きいからです。

    足りないものは後から足していくイメージで

    お店の内装などで100%の完成度を最初から求めるのではなく、少しずつ付け足していくイメージを持った方が良いです。
    理由は、実際にお店を経営していくと事前に描いていたイメージとは違うことがよくあるからです。

    学生をターゲット層にしていたけど、実際には主婦のお客様が多いとなれば、当然お客様がお店に求めることは変わってきます。
    そうやってお客様と一緒にお店を作っていくイメージの方がうまくいきます。

    厨房機器は最低限に抑えるべし

    前編の続きですが、厨房機器も最初は最低限で良いです。
    食器洗浄機はあると便利ですが、購入するとかなり高額です。

    開業してから半年は我慢しましょう。
    軌道に乗り始めたら導入すれば良いです。「リースやレンタルを使えば初期費用が抑えられる」と言って営業をかけられることもあるかもしれませんが、これは大きな落とし穴です。

    本当に必要なものだけを購入して、あとは付け足していけば良いのです。

    椅子テーブルは業務用を選ぶこと

    ここまで初期費用を抑えた上で、必要な部分にはしっかり投資をしましょう。
    何がなんでも安くすれば良いわけではありません。
    椅子テーブルには業務用を選ぶべき理由を以下で説明します。

    使用頻度が高いため耐久性が必要

    お客様が使用するときだけではなく、掃除をするときや配置を変えるときなど、とにかく椅子もテーブルも移動をするシーンが多いです。

    普段家で生活する中で、椅子やテーブルはあまり動かすことがないですよね?
    そもそも家庭用と業務用では、用途は同じでも使用頻度が全然違うので、当然つくりが違います。
    特に耐久性が全然違います。

    家庭用よりは業務用の中古を

    前述の通り、家庭用と業務用では作りが違うため、新品の家庭用を購入するよりも、業務用の椅子テーブルを購入した方がよいです。

    金額も安いし、中古だからといってすぐに壊れるわけではないので、もしデザインが合うものがあればぜひ購入を検討してください。

    最後に

    テンポスでは中古の椅子テーブルも多く取り揃えております。
    一点ものなので、もし中古の椅子テーブルをお探しでしたら複数店舗回っていただくと良いかもしれません。

    少しでも安くて良いものを揃えて、たくさんの飲食店オーナー様のお役に立てればと思います。

    厨房機器以外にも、物件探しから内装工事、集客支援のご紹介など幅広くご案内可能です。

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  • 食中毒が起きた?!飲食店をピンチから救ってくれる保険はこれ!

    食中毒が起きた?!飲食店をピンチから救ってくれる保険はこれ!

    飲食店を経営していると、必ずついて回るリスクが『食中毒』。
    できることなら食中毒を起こさず、常に発生を防ぐことでお店もお客様も守りたいですよね。

    今回の記事では
    そんな時、まずどのようなことに気を付けなければいけないのか!
    どうすれば防げるのか!をご紹介していきます。

    食中毒が何か本当に知ってる?

    『食中毒』テレビのニュースや、雑誌、SNS上で目にすることが多い言葉だと思います。

    ですが、どこか他人の出来事のように感じて、
    自分達達は大丈夫だろうと考えている方がほとんどではないでしょうか?

    しかし、実際に食中毒の事故が起きている以上、
    自分の身の周りで起きてもおかしくはないはずです。

    食中毒は他人事じゃない

    『食中毒』の発生件数は過去10年を比較してもあまり減っている様子はありません。

    特に、発生場所で飲食店が占める割合は高止まりの傾向にあるので、
    飲食店を経営する方・飲食店を開業される方は食中毒の問題が、より一層身近なものと言えます。

    食中毒発生の推移

    厚生労働省の調べを元に、

    令和元年から令和4年(2019-2022年)の4年間の発生数をご紹介します。
    令和元年(2019年)の発生数は1,061件、患者数13,018名、死者4名
    令和2年(2020年)の発生数は887件、患者数14,613名、死者3名
    令和3年(2021年)の発生数は717件、患者数11,080名、死者2名
    令和4年(2022年 4月現在)の発生数は86件、1,112名、死者0名

    (参考サイト)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/04.html

    毎年必ず飲食店で食中毒の事故が発生しています。

    そして、件数と患者数の数値の関係から、食中毒事故は一度の発生からたくさんの方が被害に遭うことがわかります。

    また、このデータは医師が食中毒と判断した患者の人数から算出されています。ですので、実際には医者に行かなかった軽度の食中毒患者がいたことが予想されます。

    食中毒が起きた時の店舗への影響は?

    自分のお店で食中毒が発生した場合、どのようなダメージがあるのでしょうか。

    考えられるダメージは3点あります。

    損害賠償

    お店が提供した料理を食べたことによって食中毒が発生した場合は、お客様に損害賠償金を支払わなければいけません。損害賠償金は、どの程度お客様に被害が及んだのかによって支払額が大きく変わってくるものになります。

    また、ニュースとして取り上げられることも少なくありません。

    大きな食中毒として取り上げられたものでは、平均的な損害賠償金額は3000万円〜5000万円ほどが発生しているとも言われています。

    営業停止

    食中毒が出た店舗は営業停止処分が下され、一時的に営業をすることが不可能になります。

    もちろんその間の収入は0になります。さらに被害者の方へ払う損害賠償金と併せて考えただけでも、相当な出費になることが容易に想像されます。

    評判の低下

    「食中毒が出た」というお店への信用度は下がります。

    食中毒が発生した飲食店では保健所による検査や指導があります。そしてどこから食中毒の患者が出たかを公表します。その結果、多くの人に食中毒が出たことが知られることになります。

    そうすると、お客様の数が大幅に減ることも考えられます。つまり、収入が極端に減ることが懸念されます。

    食中毒が起きた時に助けてくれる保険!

    では、実際に食中毒が起きた際に助けてくれる保険は何があるのでしょうか。
    実際に食中毒が起きてしまう前に、お店を守る予防線を張っておくことが大切になります。

    生産物賠償責任の補償

    生産物賠償責任の保証では、店舗で提供した料理によってお客様が食中毒になった際に、お店にかかる賠償金を保証してくれるものになります。

    生産物賠償責任の補償は、飲食店が提供した料理でお客様が食中毒になった時に、損害賠償責任が問われた際に補償してくれる特約です。そのため、多額の賠償金を補うことができます。

    しかし、全額を生産物賠償責任の補償で補えるわけではありません。一部は自己負担となるので、十分な資金を蓄えておくことも大切です。

    他にも、料理にガラス片が入っていて、誤ってお客様が食べて口内を切ってしまった時にも補償として活用することができます。

    生産物賠償責任の補償は、食事がきっかけでお客様に被害が及んだ時に補償の対象となるものなので、いざという時に安心できます。

    食中毒見舞保険金

    飲食店で食中毒が発生してしまった時、店舗は一時的に休業状態にならざるをえません。

    休業をするということは収入が全くなくなってしまうため、生活が苦しくなることが予想されます。

    食中毒見舞保険金は、食中毒によるトラブルで休業になった日数分、補償することができます。食中毒見舞保険金は生計を立てるために使えるだけでなく、店舗を再建する時の資金としても使うことができます。

    起きてからでは遅いので、事前に加入しておくことをお勧めします。

    食中毒を防ぐためには

    ここまで食中毒の恐ろしさや、食中毒が起きた時に補償してくれる保険についてお話してきました。

    ですが、何よりも願うのは
    「食中毒が起きない事」ですよね。

    ここからは、食中毒を防ぐためにはどうしたらいいのかについてお話していきます。

    7個のチェックポイント

    早速7つのポイントをお伝えします。

    □  1. 食材や調理済み料理を常温放置していないか

    □  2. 保存温度は適切か

    □  3. 十分に加熱をしているか

    □  4. 生肉料理は提供していないか

    □  5. 食材ごとに調理器具はしっかりと使い分けているか

    □  6. 手指や調理器具はしっかりと洗浄・除菌できているか

    □  7. 毎日決められた箇所を決められた手順で清掃しているか

    なぜ上記7つのポイントが大事なのかというと、食中毒の発生原因にあります。

    「刺身以外は常温で置いておいても問題がないだろう。」
    「さすがに牛肉や豚肉の生肉は提供しないけど、鶏肉は規制が無いからありがたいな。」
    「トングを使わずに、ご自分の箸で焼肉を焼いているようだけど、自己責任だから仕方がないな。」
    のように、食中毒に対しての危機感が薄まった時に、食中毒は発生します。  

    ですので、いつでも7つのチェックポイントを意識して、安全においしい料理をお客様に届けましょう。

    予防3原則

    食中毒を予防する時の3原則をみなさんはご存じですか?
    この3原則を守って食中毒発生を予防していきましょう。

    食中毒予防の3原則
    『つけない・増やさない・やっつける』

    ・つけない

    主に手や調理器具、汚染した食材を食べ物につけない事を指します。
    少量のウイルスでもノロウイルス等は発生します。ですので基本となるのは「手洗い」です。

    ポイント:まな板などの調理器具の洗浄・消毒からトイレの洗浄・消毒まで抜かりなく行い、交差汚染や二次汚染を防ぐこと。

    ・ふやさない

    食材を保存した際に微生物などが増殖しないようにする事を指します。

    食中毒の原因となる菌の中には、魚介類に付着しているものもあり、刺身などで温度管理が悪いと爆発的に増殖します。そのほかにも、50度くらいの温度が一定の時間続くと一気に菌が増加することが分かっています。例えば、寸胴に入れたままのカレーから事故を起こす事があります。

    ポイント:適切な温度管理をする(60度以上)、保存する場合は小分けにしてすぐに冷やす(10度)こと。

    ・やっつける

    加熱処理の事を指します。
    メニュー開発の時から、中心温度計等を使用して、大体どれくらいの火力で何分ほど加熱すると中まで火が通っているのかを把握しておくことが、おおよその目安を知ることに繋がります。

    ポイント:75度以上で1分以上加熱することにより、獣畜や家きんの生肉や内臓に存在している可能性のある微生物は死滅します。

    まとめ

    現在、SNSの普及により飲食店の情報も瞬く間に多くの人に知られる世の中です。

    もちろんお店にとっていい情報であればより多くの方に知ってもらいたいですが、食中毒のようなマイナスな情報も一瞬で拡散されます。

    食中毒発生は、飲食店を一気に閉店に追い込むほどのマイナスのパワーを持っているので、オーナー様だけではなく従業員の方とも食中毒について話しておくことが大変重要な分岐点になります。

    お店に対してマイナスが印象が1度ついてしまうと、その後払拭することが大変困難になります。

    ですので、今回お伝えした、7個のチェックポイントと予防3原則をいつも頭の中に入れておくようにしましょう。
    そうすることによって、安全安心で美味しいお店の料理をお客様に届けましょう!

    テンポスでは飲食店専用の保険のご案内もしております。
    ぜひ、この機会にご確認ください!

    飲食店専用保険

     

  • マニュアルを作成して徹底対策を!飲食店における電話対応とは?

    マニュアルを作成して徹底対策を!飲食店における電話対応とは?

    接客をする上で、必ずと言っていいほど直面する課題の1つ、「電話対応」。

    店舗での接客とは違い、相手の顔が見えなかったり、自分の言葉を声だけで届けなければならなかったりと、電話でのコミュニケーションには難しい点がたくさんあります。

    特に飲食店での電話対応は、アルバイトやパートを含むスタッフ全員が担うことが多いです。
    そんな中で、メインの業務の忙しさから、電話の研修がしっかりと行われていないこともしばしば。

    対応にばらつきが生じないためにも、マニュアルを作成し、しっかりと対策をしましょう!

    飲食店における電話対応

    飲食店での電話対応マニュアルを作成する上で、
    「電話対応が飲食店においてどのような役割を果たしているのか」を理解することが大切です。

    電話はお店のイメージを決める!

    皆さんは、飲食店に電話をかけたことはありますか?

    その際、声だけでの対応から、お店に対してどのようなイメージを持ったでしょうか。

    丁寧な対応だったのであれば、「ぜひこのお店を利用したいな」と思うでしょう。
    逆に雑に対応された場合、「このお店に行くのはやめようかな」と来店を踏みとどまってしまいます。

    このように、飲食店での電話対応は、お店のイメージを決める大事な役割を果たしているといえます。

    いわば、『お店の窓口』なのです。

    電話で好印象を残すには?

    では、『お店の窓口』として良い印象を残すには、どうしたらよいのでしょうか。

    声のトーンを上げる

    「メラビアンの法則」をご存じでしょうか?

    人の印象を決める際には、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%
    それぞれ影響しているというものです。

    つまり、印象は目から入ってくる情報によって半分以上決まってしまいます。

    しかし、電話ではお互いの顔や仕草を見ることができません。
    電話越しの声からでしか、印象を決めることができないのです。

    そこで、声のトーンを上げることをオススメします。
    声のトーンにより、機嫌の良し悪しや、仕事に対する取り組み姿勢などといった様々な情報を相手に伝えることができます。

    普段より少しでも明るく話してみることで、自分の、そしてお店全体の印象を良くすることができるのです。

    相手のペースに気を配る

    電話をかけてくださったお客様の、話すペースや声のトーンにも注意しましょう。

    お客様が早口で話す場合にこちらがゆっくり話してしまっては、「マイペースな接客」と捉えられ、お客様に不快な思いを抱かせてしまう可能性があります。
    反対に、ゆっくり話すお客様に対し早口で対応してしまっては、お客様を焦らせてしまうこともあるでしょう。

    電話の中で、こちらがどういった印象を持たれるのかばかり意識するのではなく、

    お客様一人一人に合った対応を心がけましょう。

    店舗の情報を把握しておく

    電話対応をする際は、「自分は『お店の窓口』だ」という意識を持つようにしましょう。

    お店の基本的な情報を聞かれた際には、すぐに答えられるよう準備し対策をします。

    例えば、営業時間やランチ・グランドメニューの違いなどです。

    電話に出てしまえば全員が『お店の顔』になります。

    簡単な質問に対し、お客様を待たせてしまうことのないよう、スタッフ全員で情報を共有しておくことが大切です。

    電話対応はマニュアル化すれば怖くない!

    「飲食店で働く上で電話対応が必須なのはわかったけど、本当は電話、得意じゃないんだよな…」

    と考えている方もいらっしゃるでしょう。

    そんな方におすすめなのが、『電話対応のマニュアル化』です。

    電話対応が苦手な人は多い

    そもそも、電話対応を苦手と感じている人は多くいます。

    なぜ、電話対応に苦手意識を持ってしまうのでしょうか。

    その理由はたくさんあります。
    「上手に答えられないことへの不安」「相手の顔が見えないことに対する不安」
    「すぐに返答が求められることへの緊張感」「社内の人に聞かれることへの恥ずかしさ」などなど…。

    中でも、近年はネット上でのコミュニケーションツールが発達したことで、「文字によるコミュニケーション」が主流になってきています。

    さらに、固定電話を使用する機会もぐんと減りました。
    社会人になるまで固定電話を使用したことがなかったという人もいるほど。

    このように、電話は私たちの生活に身近な物ではなくなってきています。

    特に若い世代の人たちは、電話をする機会や習慣がないため
    より電話対応への苦手意識が高まってしまうのだと考えられます。

    マニュアル化するメリット

    電話対応に苦手意識を持つ人が少しでも減るよう、
    店舗用に『電話対応マニュアル』を作成しましょう。

    マニュアル化することには、次のようなメリットがあります。

    従業員の誰が電話をとっても大丈夫な体制を作れる

    電話対応の基本姿勢をある程度統一しておくことで、各従業員の対応の差を埋めることができます。
    「前電話をかけたときと対応が全然違う」
    といったクレームを避けるためにも、マニュアル化によって誰もが電話に出られる環境をつくりましょう。

    働く上での安心感が増す

    電話対応に苦手意識があると、他の業務にも支障が出ることがあります。
    いつ電話が鳴るかわからないことにより、常に不安がつきまとってしまうからです。

    しかし、そんな不安もマニュアルを用意することで解消できます。

    「こうやって対応すれば大丈夫」といった”正解が手元にある安心感”によって、
    電話対応への苦手意識も自然と消えていきます。

    これにより、他の業務も滞りなく進めることができるようになるでしょう。

    クレーム発生時に迅速に対応できる

    クレーム対応もマニュアル化することで、冷静にお客様の声と向き合うことができます。
    電話は声だけでのやりとりになるため、クレーム処理となるとより緊張感が増すことでしょう。

    不安な気持ちを少しでも軽くするためにも、マニュアル化しておくことが大切です。

    電話対応の基礎的なマナー

    では、実際にマニュアルを作っていきましょう。

    まずは電話対応における「基礎」を把握しておく必要があります。

    自分、そしてお店の印象を決める大切な部分です。

    ひとつひとつ確実に実践していけるよう、何度も練習しましょう。

    3コール以内に出る

    電話が鳴ったら、必ず3コール以内に出ましょう。

    通常、電話の1コールは約3秒と言われています。
    3秒×3コール=9秒
    となり、3コール以上待たせることは、お客様を10秒以上待たせることになってしまうのです。

    10秒というと短く感じられるかもしれません。

    しかし、電話で相手を待ち続ける10秒間は、普段に比べかなり長く感じられるもの。

    お客様に悪い印象を与えないためにも、3コール以内を意識して電話に出ましょう。

    万が一3コール以内に出られなかった場合には、
    最初に「お待たせしました」と一言添えましょう。

    『笑声』を意識

    皆さん、『笑声』ってご存じですか?

    『笑声』とは、「笑顔が想像できるような声」のこと。

    自分がコールセンター等から電話を受ける際、
    「この人の声、とても良い印象を受けるな」
    と感じたことはありませんか?
    そしてその声をよく思い出してみると、話している方の笑顔が浮かぶような声であったかと思います。

    声だけで相手に好印象を与えることのできる『笑声』。

    実は、少し意識するだけで簡単に誰でも出来てしまうものなのです。

    その意識とは、「実際に笑顔で話す」ということ。
    顔が見えていないとはいえ、表情は声から伝わるものです。

    実際にお客様が目の前にいることを想定しながら、電話対応をしましょう。

    ゆっくり・ハッキリ話す

    これは電話でも対面でも、誰かと話す上で大切なことですね。

    相手にこちらの言葉がきちんと届くように、ゆっくり・ハッキリと話しましょう。

    ただし先に述べたように、相手のペースに合わせて話すことも大切です。

    ”ゆっくり”を意識しすぎるがゆえに、お客様を怒らせてしまわぬよう注意が必要です。

    メモをとる

    電話に出る際には、メモとペンを用意しましょう。

    名前や電話番号、予約の日時や人数など、
    1つの電話の中でお客様から受け取る情報はたくさんあります。

    電話の内容を整理するためにも、必ずメモをとりましょう。

    また、聞き忘れを防ぐために、事前に「質問事項」を確認しておくことも大切。
    メモの近くに質問事項をひかえておきましょう。

    メモの内容には個人情報も含まれるため、取り扱いに注意することも忘れずに。

    内容の復唱

    「メモをとったから大丈夫」と満足していては危険です。

    聞き間違いによるトラブルを防ぐためにも、電話の内容を必ず復唱しましょう。

    復唱することで店側だけでなく、お客様側にも安心感を与えることができます。
    復唱し確認することを習慣づけるだけで、電話への不安も軽減しますよ。

    言葉遣い

    電話は表情が見えないため、声や言葉遣いで印象が決まります。

    忙しい時間帯に電話を受けると、ついうっかり普段の話し言葉を使ってしまうことも。
    普段の接客以上に言葉遣いには気を付けましょう。

    また、気付かないうちに話し方に癖がついているかもしれません。

    定期的に、自分の言葉遣いを見直すようにしましょう。

    誰かと電話の練習をすることも、自分の癖の発見に繋がります。
    そのためにも、店舗研修の中で電話練習の時間をしっかりと取るようにしましょう。

    接客用語については、こちらの記事に詳しく記載されていますので
    ぜひチェックしてみてください。
    ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

    シチュエーション別電話対応

    ではここからは、具体的なシチュエーションに沿って
    どういった電話対応をすればよいかを詳しく見ていきましょう。

    電話対応~基礎編~

    まずは、飲食店で電話対応をする際に絶対にマスターしておきたい「基礎」の部分。
    ここが出来るようになれば、ひとまず安心です。

    たくさん練習して、スラスラと答えられるようにしましょう。

    第一声

    「お電話ありがとうございます。〇〇店、△△が承ります。」

    電話を取ったら、まず電話を掛けてくださったことに対して感謝を述べましょう。
    この一言があるだけで、お店への印象が良くなります。

    その後、店舗名、自分の名前を名乗ります。

    また、先に述べた通り、3コール以内に電話に出られなかった場合には

    「お待たせいたしました。〇〇店、△△が承ります。」

    と、感謝の代わりに一言添えましょう。

    最初につまずくと、焦りからその後の対応に悪影響を及ぼすことも。
    第一声は特に完璧に言えるよう、準備をしておきましょう。

    予約

    飲食店にかかってくる電話のほとんどが、予約に関する電話です。
    よくあるシチュエーションなので、スムーズに対応できるように以下の流れをおさえておきましょう。

    1.お客様のご利用人数、ご注文(コース内容等)を聞く
    2.ご利用日時を聞く
    3.店舗の予約状況が分かるものを確認し、予約が可能か否かを伝える
    4.お客様の名前、連絡先を聞く
    5.他にご希望がないか聞く
    6.ご予約内容を復唱する

    一見、工程が多く難しそうに思えるかもしれませんが、

    流れを覚えてしまえば心配ありません。

    お客様の必要な情報を聞き出し、お店の正確な情報を伝えることができれば大丈夫です。

    上記の流れをどこかにメモしておき、はじめはメモを見ながら対応すると不安が軽減します。
    その後は電話に慣れるためにも、電話対応の経験を積んでいくと同時に、メモを見る回数を減らしていきましょう。

    予約のキャンセル

    予約のキャンセルに関する電話を受けることももちろんあります。
    しっかりと対策をしておきましょう。

    予約のキャンセルは、お店によって対応が大きく変わります。

    店長であれば「予約のキャンセルについての対応」を従業員に共有しておきましょう。

    キャンセルの対応について分からない場合には、

    「担当の者に確認してまいります。少々お待ちくださいませ。」

    と伝え、詳しく分かる人に聞きましょう。

    電話対応~応用編~

    電話対応をしていると、臨機応変な対応をしなければならない場面も多く存在します。

    そういった状況にも冷静に対応できるよう、予めイレギュラーな対応についても対処しておきましょう。

    相手の声が聞こえない時

    お客様の声が聞こえないために、欲しい情報を聞き取れないこともあります。

    しかし、何度も聞き返してはお客様の気分を害してしまう可能性も。

    そうならないためにも、お客様の声が聞こえないときは

    「恐れ入りますが、お電話が遠いようでございます。

    もう一度お伺いしてもよろしいでしょうか。」

    と伝え、要件を聞き直しましょう。

    声が聞こえない ということを直接的に伝えるのはNGです。

    クレーム

    店舗で接客をする中で、お客様を知らず知らずのうちに不快な気持ちにさせてしまっていることもあります。

    クレームの電話は、お客様のご意見を聞ける貴重な機会だと捉え、落ち着いて対応しましょう。

    そのためにも、まずはお客様のクレームの内容をしっかりと聞いてあげることが大切。
    問題が起こった日時、その時の詳細などをメモを取りながら聞きましょう。

    お客様のお話を一通り聞いた後は、丁寧に謝罪をします。

    こちらから問題発生時について質問が浮かんだ場合にも、
    まずは謝罪の言葉を述べるようにしましょう。

    クレームの対応時には、お客様の気持ちを逆撫ですることのないよう
    いつも以上に注意しながら対応しましょう。

    上記の場面以外にも、通常にないような変則的な対応を強いられる場面は多くあります。

    このようなイレギュラー時の対応は、ほとんどが店長の指示を必要とするものです。

    その際は、

    「只今確認致しますので、少々お待ちくださいませ。」
    「確認し、後ほど折り返し致します。」

    などと伝え、素早く店長や先輩社員に電話の内容を共有しましょう。

     まとめ

    いかがだったでしょうか?

    従業員の電話に対する苦手意識を減らすために、
    そしてお店の印象を上げるためにも、
    電話対応マニュアルを作成することはとても重要です。

    実際の店舗での接客に加え、
    電話対応までも「神対応!」と言われるお店を目指しましょう。

    テンポスでは、店舗電話回線の導入サービスをご紹介しております。
    詳しくは専用ページがありますので、ぜひご覧ください。

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  • 賠償責任が起きた飲食店が頼るべき保険とは?!

    賠償責任が起きた飲食店が頼るべき保険とは?!

    『賠償責任?そんなのうちのお店には関係ないよ』
    そう思っているオーナー様も多いのではないでしょうか?

    今回は、

    ①意外と他人事ではない賠償責任について
    ②実際に賠償責任が起きた時に頼るべき保険

    についてお伝えします。

    この記事を読んで、『もしも』の時に困らない万全の準備をしましょう!

    賠償責任の種類

    まず、賠償責任と言えば何が浮かぶでしょうか?

    ぱっと浮かぶのは、食中毒や衣類を汚してしまったケースかと思います。
    しかし、賠償責任には、私たちが知っているよりも多くのケースが含まれています。

    実際に、どこまでが賠償責任として含まれているのか深堀していきましょう。

    施設賠償責任保険

    施設賠償責任保険とは、たとえば
    飲食店を経営していて、そこに入店しようとしたお客様がお店の看板でけがを負ってしまい、
    賠償金を請求された時に補償をしてもらえる保険です。

    上記のような具体例をみると、そのうちうちの店で起こるかもしれないな、とあまり他人事ではないことに感じられると思います。

    施設賠償責任保険では、下記の5つを補償すると定義づけられています。

    ・施設そのものの安全性
    ・施設管理における不備
    ・施設の構造上にあった欠陥
    ・施設の用法に伴う仕事を遂行したことによる対人事故(対人賠償)
    ・対物事故で損害賠償責任にかかる費用

    つまり、施設側の責任で起こった事故の起訴・賠償などに関する費用全般が補償される保険です。

    生産物賠償責任保険(PL法)

    生産物賠償責任保険は、生産物や生産販売者が行った仕事において生じた欠陥がお客様に損害を与えた際に、賠償責任を代行してくれる保険です。

    そしてPL保険は、「PL法」に基づいて設けられている保険です。

    PL法の正式名称は、「製造物責任法」といい、製造・販売した商品・サービスの欠陥によって、誰かの身体や財産、生命に侵害を与えてしまった場合に、製造業者等が損害賠償責任を負うべきと定めた法律です。

    PL法が製造物・生産物に関わってくる重要な法律ということが分かります。ですので、製品やサービスの販売を行っている店舗や、ものを生産・製造している団体や企業、まさにピッタリの保険です。

    PL保険について詳しく書かれている記事もあわせてご確認ください!

    PL保険について詳しくはこちら

     

    借家人賠償責任保険

    借家人賠償とは、偶然の事故で借りている部屋に損害を与えてしまった際に、部屋の持ち主である大家さんに対する損害を賠償するということです。

    借家人賠償責任保険で補償されるのは

    「火災、破裂・爆発、水ぬれ」などを起こしたときなので、それ以外の場合や故意の事故などは補償されないものになっています。

    人格権侵害賠償責任保険

    人格権損害賠償責任保険とは、

    ・不当な身体の拘束による自由の損害または名誉棄損
    ・口頭、文書、映像、図面その他これらに類する表示行為による名誉棄損・プライバシーの侵害

    上記のいずれかに該当する不当な行為によって、

    法律上の賠償責任を負った場合に補償される保険です。

    受託者賠償責任保険

    お店がお客様から預かった受託物を、保管もしくは管理している間に

    誤って壊したり、汚したり、紛失したり、または盗まれたりして、預けた人に元の状態では返還できなくなった際に法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害が起きた場合の保険です。

    実際どんな事例があるの?

    ここまで、どのような保険の種類があるかについてお知らせしてきました。

    ここからは、実際にどのような事故が保険の対象に当たるのか

    事例をあげてみていきましょう!

    施設賠償責任保険の事例

    ・廊下を水拭きした際に雑巾の絞り方があまく滑りやすくなっており、 お客様が転倒した。

    ・店舗内で水漏れし、階下の店舗に影響を与えた。

    ・従業員が誤って味噌汁をこぼし、お客様の衣服を汚しやけどを負わせた。

    生産物賠償責任保険の事例

    ・イベントにて提供したサンドイッチによる食中毒。

    ・提供した焼き鳥によるカンピロバクター食中毒。

    ・事前に甲殻類アレルギーの申告があったが、提供した料理の食材にエビが混入していたためアレルギー症状を発症した。

    ・提供したカツオによるアニサキス症。

    借家人賠償責任補償の事例

    ・タバコの火の不始末でボヤが起きて、借りている部屋の一部が燃えてしまった。

    ・洗濯機の排水ホースが外れて水漏れした。

    ・横になってタバコを吸っていたら、眠ってしまい火事になった。

    人格権侵害賠償責任保険の事例

    ・無銭飲食が発生したが、その際、お客様を間違えて捕まえてしまい、相手の人格権を侵害してしまった。

    受託者賠償責任保険の事例

    ・お預かりしていたお客様の補聴器を紛失した。

    ・お客様から預かった靴が盗難にあった。

    保険について考えよう

    実際の事例を見てみると、他人事ではないんだということがよく分かります。

    大きな企業じゃないし個人経営者で細々と経営しているからといままで保険に加入していなかったという方には、必要な保険であるということがお分かり頂けたはずです。

    保険を比較したり、見直したりするいい機会かもしれません。

    ですので、最後に保険について考える時のポイントをご紹介します!

    保険の選び方のポイント

    ・保険対象外を知る!

    いくら保険に入ったからといって全ての事案に対して保険金が下りるわけではありません。
    故意や重度の過失は保険対象外となることが多いです。

    例えば、

    ①故意にお客様へ飲み物をこぼした
    ②冷蔵庫のスイッチを入れ忘れて、食材が痛んだ
    ③痛んだ食材をそのまま使用し、食中毒が起こった
    ④従業員の車が店舗の入り口にぶつかり、休業となった

    トラブルの原因が故意、または過失だと判断された場合は補償対象外になることを頭に入れて保険選びをしましょう。

    ・免責金額と保険金の限度額の確認!

    免責金額とは、トラブルが起きた際に自分で負担する金額のことです。

    例えば、保険金100万円、免責金額10万円の保険に加入した場合、トラブルでの損害金額が10万円を超えないと保険金が支払われない仕組みになっています。

    月々の保険料の確認も大切です。

    保険料が安いものだと、月々の支払いは軽くすみますが
    いざという時に支払われる保険金も少ないです。

    もちろん月々の出費と天秤にかけて考えることも大切ですが、
    最も大事なのは損害が出た時に今の保険でどのくらいカバーができるのか、ということです。

    保険加入時は各保険をよく調べて検討し、自分のお店に合った保険を選びましょう。

    まとめ

    飲食店を開業する時、経営する時にチェックしておくべき
    賠償責任に対して自分のお店を守ってくれる賠償責任保険。

    今回の記事ではどのような賠償責任保険があるのか例をあげながらご紹介しました。

    いつ、どんなトラブルが舞い込んできてもスムーズに対応できるような準備・心構えをしておくだけで、実際に何かトラブルが起きた時にも落ち着いて対処できます。

    なによりも保険は、トラブルが発生した時に、お店や従業員を守ってくれる存在でもあります。

    自分のお店にはどのような保険が必要なのか考えるときに、この記事が参考になれば幸いです。

    また、テンポスでは飲食店専用の保険のご案内もしております。

    1度専門家に相談して保険を決めると心強いです。

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  • 飲食店居抜き物件を造作譲渡する際のよくあるトラブルと注意点を解説!

    飲食店居抜き物件を造作譲渡する際のよくあるトラブルと注意点を解説!

    厨房機器がある程度揃っているため、安く開業できると人気の居抜き物件。
    しかし、契約した後に「こんなことになるなんて・・」という声を聞くこともしばしばございます。

    今回はテンポスの買取担当が、飲食店の居抜き物件の造作譲渡の際によくあるトラブルと注意点を解説いたします。

    居抜き物件とは?

    お店のテナント物件には、2通りあります。

    何もないまっさらな状態の物件と、直前に入居していた店舗の内装や設備が残っている物件です。 前者を「スケルトン物件」、後者を「居抜き物件」と呼びます。

    飲食店の物件探しを行う際には、後者の「居抜き物件」を借りて開業したいという方が多いです。

    契約の際には、退居予定者と新しい入居者の間で内装・設備譲渡の交渉が行われます。この譲渡のことを、「造作譲渡」と言います。

    条件の良い居抜き物件を契約できたなら、かなり安い費用でお店を開業できるシステムですが、実際には気をつけなければならないポイントがたくさんあります。

    具体的に何を譲渡するのかを確認する

    造作譲渡と一言で言っても、さまざまなケースがあります。
    借主(前オーナー)が厨房機器や椅子テーブルを購入したものは、もちろん購入した借主の資産となります。

    これと同様、内装工事をして新たに作った壁やカウンターなども借主の資産です。
    こういった前借主の資産については造作譲渡の対象となります。

    では借主が入居する前からもともとあった壁やトイレ、ドアなどはどうでしょうか?
    これは借主の資産ではなく、貸主(物件の大家さんなど)の所有物と思うかもしれません。
    しかし実は「それは確認しなければわからない」というのが正解になります。

    不動産付帯設備とは

    普段生活する上では聞き慣れない言葉だと思いますが、こういった物件取得の際にはよく出てくるので覚えておきましょう。

    不動産付帯設備とは、あなたが造作譲渡で現借主から造作物を譲渡する対象以外のものであり、貸主の資産のことを指します。

    代表的なものはその物件の防火扉やシャッターなどですが、どこからどこまでが造作物で、どこからどこまでが不動産付帯設備なのかはよく確認しなければわかりません。
    一見付帯設備に思えるようなトイレや階段なども、前借主が後から作っていたり、位置を変えたりしていることがあるからです。

    そのため造作譲渡の契約をする際には必ず確認を行ってください。
    それを怠ってしまうと、内装工事で触ってはいけない箇所に穴を開けてしまったり、撤去してしまうということになりかねません。

    原状回復義務がどこまでかを確認

    飲食店の物件を契約する借主には必ず「原状回復義務」が課せられます。
    これは「その物件を退去する際には、造作物などを撤去し、あるべき姿に戻してください」という意味です。
    どういうことかというと、あなたが物件を契約した時の状態に戻すということではなく、「その建物が建てられた当時の図面の通りに戻してください」ということです。

    あなたがその物件を造作譲渡するということは、前借主も前々借主から造作譲渡している可能性があります。
    そうなるともはや、見た目ではどの状態が元の状態なのか、いわゆる「原状」なのかがわからないのです。

    そのため、物件契約時には必ず重要事項説明書と竣工時の図面を元に、原状回復の「原状」がどういう状態なのかを確認してください。
    そしてその工事費用は退去時に必ず発生するということを頭に入れておいてください。

    厨房機器は使用できるかを確認

    造作譲渡の契約をする前に、厨房機器の動作チェックをするようにしましょう。
    これを怠ってしまうと、お店をオープンしてからすぐに厨房機器が故障して営業できなかったり、至急修理しなければならなくなり、必要以上の出費が発生することがあります。

    また、あなたのお店のメニューや席数に対して、必要な厨房機器が全て揃っているかを確認しましょう。
    厨房機器は種類が豊富で、色んな用途に合わせて日々改良されています。
    せっかく造作譲渡が上手くいって、開業資金が浮いたのであれば、ぜひ設備投資として新しい厨房機器の導入を検討してみてください。

    その際にはテンポスバスターズの各販売店に厨房図面を持ってぜひご来店ください。
    経験豊富なスタッフがあなたのお店に必要な厨房機器をご提案します。

    テンポスバスターズ各店舗一覧はこちら

    よくある譲渡後のトラブルについて

    造作譲渡契約が完了した後によくあるトラブルを解説します。

    ポイントは中古物件には必ずデメリットが存在するということです。
    住居の引っ越しをしたことがある人はよくわかると思いますが、築年数が経っている物件であればあるほど、入居後の思わぬトラブルがありますよね。

    想像していたよりも日当たりが悪かったり、周りの住民が騒がしかったり、ゴミ捨てのルールが厳しかったり、と入居してみたら初めてわかることがたくさんあります。

    そのため、こういったトラブルが起きることを前提にして、なるべく契約前に細かくチェックしましょう。
    造作譲渡のメリットは入居する側だけではなく、退去する側にもあります。

    本来は原状回復義務があるのにも関わらず、工事をせず退去費用がかからずに済むからです。
    それどころか、さらに譲渡代金をもらえるというメリットもあります。

    そのため「できるだけ造作譲渡で退去したい」というのが前借主の本音です。
    だからこそ、物件のマイナス評価につながる情報は隠している可能性もないとは言い切れないのです。

    さらに譲渡後のトラブルについては前借主は関与しないという文言が契約書に入っていることがほとんどです。
    とにかく第一に確認していただきたい!と声を大にして申し上げたいのは、下記3つのポイントです。

    水回りのトラブル

    特に多いのが水回りのトラブルです。
    シンクはもちろんですが、冷蔵庫や製氷機、食器洗浄機などの厨房機器には排水機能があります。

    排水ホースを排水口に接続して、水漏れや匂いが発生することを防ぎます。
    ここで何か問題があると、水が漏れてきたり、排水の嫌な匂いが上がってきたり、小バエがわく原因になります。
    パッと厨房設備を見渡しただけではわかりませんが、給排水の水漏れをよく確認してください。

    また、地下の物件でよくあるのが、天井から1階店舗の水が漏れてきているというトラブルです。
    明らかにポタポタと水が垂れていれば気付きやすいですが、少しずつ染み出してくるというケースもあります。

    これが排水の汚水だったらと思うとゾッとしますよね。
    それに気づいたお客さんは2度と来店することはないでしょう。
    上に飲食店のテナントが入っている場合は特に天井からの水漏れも注意してください。

    給排気、空調のトラブル

    最近では特に、感染症対策として換気がしっかりできているかという部分に関心が高まっていますが、これは実際に目で見えるものではありません。

    しかし、給気と排気のバランスが取れていなければ確実に不具合が生じます。
    やけに入口のドアが重く、ヒューと音がして閉まる、と言った経験は誰にでもあると思いますが、それは給排気のバランスが偏っているために起こることです。
    厨房内の給排気ができているかも非常に重要です。

    調理場にガス機器が設置されている場合は大抵レンジフードが付いていますが、そのレンジフードの排気が十分にされていないと、店内に煙が充満したり、熱気がこもってしまい居心地の悪いお店になってしまいます。

    空調機器の不具合もよくあるトラブルです。
    店内、厨房のエアコンはちゃんと冷えるか、嫌な匂いがないかなどよく確認してください。
    飲食店用のエアコンは特に劣化しやすく汚れもつきやすいため、比較的新しい型のものでもちゃんと稼働させてチェックすることが大切です。

    リース、レンタル品のトラブル

    リース品、レンタル品は所有者が借主ではなく、リース会社、レンタル会社になるため、第三者に譲渡勝手に譲渡することは許されません。
    しかし、前借主がリース品、レンタル品の契約状況を正確に把握しておらず、そのまま造作譲渡で次の借主に渡してしまうということが稀にあります。

    この場合、もちろん前借主に責任がありますが、しっかり確認せずに契約をしてしまったということがあなたの損失につながる恐れもあります。
    何よりも開業準備で忙しい時期に無駄な時間やお金がかかることが1番の損失です。

    厨房機器はもちろん、レジや音響機器、通信機器などもリース、レンタルのケースがあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

    こういったトラブルにならないために

    これまでの章を読んでいただくとわかるように、造作譲渡ならではのトラブルはたくさんあります。

    特に、居抜きの造作譲渡で契約するのが初めての方は、こういったリスクを事前に回避して、スムーズに契約までサポートする飲食店専門業者に相談することをオススメします。
    テンポスバスターズでは、厨房機器の買い物だけではなく、こう言った居抜き物件の紹介や造作譲渡のお手伝いも行っています。

    また、契約前の厨房機器の動作チェックも専門のスタッフが行うため、譲渡を受ける前に機材の状態を知ることもできます。
    居抜きの造作譲渡をお考えの方は是非テンポスバスターズへご相談ください。

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  • レストランの開業に必要なことを徹底解説!開業資金の集め方も紹介!

    レストランの開業に必要なことを徹底解説!開業資金の集め方も紹介!

    「レストランを開業したいけど何から始めればいいのかわからない」
    「開業資金はどのくらい必要?どうやって集める?」
    とお悩みの方必見!

    今回は、レストラン開業に必要な情報と開業資金の集め方、レストランの立ち上げを経験したことがある当社のバイヤーがお話しします。

    レストランの開業手順

    レストランを開業するまでのには、大まかに8つのステップがあります。
    順番にポイントを絞って、お話ししていきます。
    中には、実際の経験談もお話ししますので参考にしてください。

    コンセプト・開業(事業)計画

    どんなお店にするか具体的に落とし込みをして計画を立てます。
    お店のコンセプトは、お店が成功するか否かを決定づけるといっても過言ではありません。
    お店の雰囲気や料理、狙う客層など多くを決定づける要素となります。

    コンセプトが不明確で色々な料理や不釣り合いな価格設定、店内の雰囲気などがマッチしていないと自分が考えていた客層が集まらなかったり、そもそもお客様に選んでもらえないお店になりえないとなります。一貫性をもって、お店作りをすることが重要です。

    コンセプトつくりには、「5W2H」に基づいて具体的に計画に落とし込む手法がよく使われます。
    計画表に落とし込んだら、似たような競合を徹底的にリサーチします。

    店舗物件選び

    ポイントを押さえて物件選びをします。

    ・出店するエリア、住宅街なのか、幹線道路沿いなのか、繁華街なのか?
    ・建物の階数、一戸建なのか、ビルなのか?

    階段の上がり下がりがあるだけでも、集客には大きく影響を与えます。
    このような要素はよく検討する必要があります。

    「予算」「店の広さ」「外観や内装の状態」「近隣の様子(人通り・車の行きかう量など)」
    など、予算と営業するにあたって、リスクがありそうなことや集客のしやすさをしっかりと不動産屋とも話をしてリサーチする必要があります。

    居抜き物件では、内装が出来上がっており、厨房機器なども残置されたままの物件もあります。
    必要なもの、不要なものを見極めておきましょう。
    不要なものは、1点からでもテンポスバスターズが買取査定をしますのでお気軽にお問合せ下さい。

    また、必要な物を残したはいいが不調、壊れていたなんてことで躓いては、開店までに大きな支障が出てしまいます。
    テンポスでは、買取査定に伺った際に、無料で「初期診断」を行っています。

    正常に使えるのか、修理が必要なのかなど、テンポスのスタッフが診断を行い、修理が必要な場合は、部品の取り寄せと修理も行う手はずを取らせていただきます。

    実際に使ってからではなく、事前に調べておきましょう。

    居抜き初期診断の詳細はこちら

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    開業資金調達

    レストラン開業には、金額でおおよそ800万から1500万円程度の資金が必要といわれています。
    自己資金で開業し営業が軌道に乗るまでやり続けるのには、かなりの金額が必要となってきます。
    そのため、多くの飲食店開業者は銀行や信用金庫、日本政策金融公庫からの融資を受けています。

    しかしながら、銀行や信用金庫は、飲食店への出資が減少傾向にあります。
    現実的なのは、難易度も低く審査が通りやすい日本政策金融公庫です。

    事業計画や融資金額の算出など準備はたくさんありますが、しっかりと準備をすることは、開店前に必要なことです。しっかり準備し、必要な金額の融資を受けて進んでいきましょう。

    資格取得と届出申請

    開業にあたっては、以下の申請が必要です。

    ・食品営業許可申請(保健所)
    ・防火管理者選任届(消防署)
    ・防火対象設備使用開始届(消防署)
    ・火を使用する設備等の設置届(消防署)
    ・深夜酒類提供飲食店営業開始届出書(警察署)

    業態や営業内容によっては、他にも必要な申請がありますので注意が必要です。
    また、資格は以下を最低限、取得しておく必要があります。

    ・食品衛生責任者
    ・防火管理者

    何が必要になるか、各自治体の申請する各所に問い合わせましょう。

    厨房機器・備品の準備

    必要な厨房機器やイス・テーブル、食器、調理道具・レジ周辺機器・ネット環境や電話回線など、契約が必要なものも準備をしていきます。

    特に厨房機器は、寸法や設置する位置、ガスを使うものは、ダクトの下など決めなければいけません。
    内装工事をする場合は一緒にレイアウトを決めていきましょう。
    また、イスやテーブル・食器類はお店のコンセプトや雰囲気に合ったものを選びましょう。

    テンポスでは、不要な機器の買取査定で伺った際に、不要なものは回収いたします。
    その際に、必要な機器などがあればその場でご相談下さい。
    寸法や機種、必要な容量など確認し、商品選定・お見積を作成しご提案します。

    メニューと価格設定

    どんな飲食店でも重要となる料理と価格を決めていきます。
    どんなに美味しい料理・見栄えでも価格帯を間違えるとお客様は注文してくれません。

    似たような業態・近隣のお店の相場などをリサーチして決めていきましょう。
    近隣のお店の特に繁盛店でのリサーチは必須となります。
    地域によって価格帯が変わりますので、多くの情報を仕入れておきましょう。

    販促活動・従業員募集

    販促活動の主流派、webサイト掲載、ポスティング、ビラ配り、SNS発信です。特に最近は、ネット社会と呼ばれている為、SNSでの発信やwebサイト掲載での告知が多くなっています。
    ただし地域密着型の立地の場合、ポスティングやビラ配りの方が効果が出やすいと考えられます。もちろん、店頭に大きく「〇月〇日 オープン」とうたうのも必要なことです。

    また、従業員の募集も同時進行で行いましょう。

    何人の採用が必要か、どんな人を採用するかをお店の規模、売上予測、経費予測をもと人件費で使える金額を算出しシフトを組み立て、一日に必要な人数を割り出しましょう。 

    結果、何人の採用が必要かを算出し募集をかけていきます。

    募集媒体もしっかりと選ぶ必要があります。
    学生が欲しいのか、主婦が欲しいのか、フリーターが欲しいのか?
    それぞれ集まりやすい媒体がありますのでまずは、しっかり媒体選定をした上で掲載を検討して下さい。

    営業準備・従業員教育

    開店前の準備は、

    ・店内の配置の確認
    ・動線確認
    ・従業員の教育
    ・衛生管理の準備と教育
    ・食材の確認と料理のチェック
    ・店内の清掃
    ・プレオープン

    などです。

    特にプレオープンをすることで問題点に気づくことが山のようにあります
    身内でも友人でもいいのでまずは、プレオープンで実際の営業をした際に起こりうることをチェックし
    改善をしておきましょう。

    私の経験では、プレオープンをしてグランドオープンをする店舗と、プレオープンをせずにグランドオープンする店舗では、出だしとその後の営業に大きく変化があると感じています。

    プレオープンをした店舗では、グランドオープンの際のサービス内容や料理の提供スピード、事故や事件に対しての対応などを事前に確認や対策が行えている分、対応もスムーズであったり、連携がとりやすくなっています。

    プレオープンをせずに、グランドオープンをした店舗では、ぶっつけ本番のため、実際に起こる事故や事件、料理提供時間が長かったり、サービスレベルが低かったりと次に繋がる営業とはなりにくく感じました。

    お客様は、1度嫌な思いをするともしかしたら2度と来店してくれなくなるかもしれません。

    また、そのように思われたことを周りの人に話していたり、今ではSNSでつぶやいたりと拡散が早く取り返しのつかないことになりかねません。

    そのため、開業計画からしっかりと練ってやってきたことが成功への道が潰されないよう、グランドオープン前のプレオープンもしっかりと計画と流れ、対応策を練って挑み実施しましょう。

    まとめ

    いかがだったでしょうか?
    今回の内容は、レストランだけに限らずどんな業態にも当てはまることでもあります。
    今回、お話しした内容は一部分のみとなりますが、少しでもイメージに繋がればと思います。

    開業前はやることが山積みで時間に追われる日々になりますが、テンポスでは開業前からすべてのサポートを行っています。中には無料でサポートしていることもありますので、まずはお気軽にお問合せ下さい。

    また、居抜き物件で開業される方には、無料の機器診断サービスも行っています。
    不要な厨房機器やイス・テーブル、食器や調理道具の買取査定も無料です。
    開業前の相談から不要な飲食店の物品買取・回収すべてお任せできるのがテンポスバスターズです。

    ▼インターネットでのお問い合わせはこちら
    https://www.tenpos.com/inuki/#bl_form

    最寄りのテンポスバスターズ店舗でもご相談可能です。

    ▼テンポスバスターズ店舗一覧
    https://tenposbusters.co.jp/

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  • コロナに負けない!アイデア満載!無人販売についてご紹介!

    コロナに負けない!アイデア満載!無人販売についてご紹介!

    今や飲食業界に置かれる皆様は大変疲弊されている事かと思いますが、最近話題沸騰の冷凍食品の無人販売機に興味はありませんか?

    コロナ禍で売り方に変化が!今無人販売がアツい!

    街中には無数の無人販売所を見かけるようになりました。
    多く見る餃子や他にも珍しいメニューが販売されている所もあります。

    珍しいものだと・・・

    ・エビフライ
    ・冷凍寿司
    ・うなぎ
    ・ケーキ
    ・マカロン
    ・クリーム大福
    ・わたあめ

    など、スーパーやコンビニでは販売されていない飲食店のオリジナルメニューが販売されています。
    まだまだ新しいメニューが出てきそうですね!

    無人販売ってそもそも安全なの?

    「無人販売なんて商品やお金が盗難にあったらどうするの?」
    「心配でおちおち気も休まらなそう・・・。」

    無人販売と言われると思い浮かぶのは道端に野菜や果物が展示されていて、その横に賽銭箱のような佇まいで置かれている料金箱ではないでしょうか。

    筆者もお金を入れずに持っていく人はいないのだろうか?と考えた事があります。
    まさに街中の無人販売所にも同じように料金箱だけ置いてあるケースがあります。

    料金はおつりの出ないように1,000円で設定されており、商品をショーケースから取ったらお金を入れる。とてもシンプルです。

    以前餃子の無人販売を始めたいというお客様からのご要望で、料金箱を特注で作成し販売した実績があります。

    テンポス西宮店の2Fには家具工房と言うものがあり、イス・テーブルのリペア・売り場管理を担当している職人さんがおります。

    そんな職人さんが腕によりをかけて作成した料金箱がこちら

    見事な仕上がりですね!
    お客様のご要望には全力でお応えします!何でもご相談下さい!

    人に代わってお店を監視!頼もしい見張りと言えば

    無人販売店は24時間365日稼働していますから人が監視続けるには限界があります。
    そこで大活躍するのが防犯カメラです。

    防犯カメラを設置することでお店に行かなくても店内の状況を把握できるだけでなく、当然「防犯」になります。

    防犯カメラがあるだけで「見られている」意識が働き、高い防犯性を生み出します。
    実際に盗難が発生してしまった場合でも、行動記録が残りますから安心ですよね!

    また、防犯だけではなく、どう言うお客様が来てくれているか集客データの収集にも使えます。
    テンポスグループでは防犯カメラ設置についてのご相談もお受けしております。

    詳しくは下記リンクをご参照下さい。
    ▼防犯カメラ設置サービス
    https://tenposfoodplace.jp/service/security-camera.html

    無人販売は進化する!頼もしい自動販売機の登場!

    サンデン・リテールシステム株式会社より今までにない画期的な自動販売機が販売されました!

    その名も「ど冷えもん」!

    こちらのど冷えもんの優れている所は、冷凍と冷蔵を切り替えて使用する事が出来、従来の自動販売機では難しかった冷蔵商品の屋外での販売も可能になりました!

    最大の特徴はマルチストック方式と呼ばれる商品管理方法で、4種類の収納棚を自由に組み合わせる事によりさまざまな容器の形状に対応することが出来る事です!
    これによりメニューによって容器のサイズを変更することにより複数のメニューを自動販売機で販売することが可能になりました。

    さらには賞味期限を管理する機能も搭載されており、期限を過ぎた商品は自動的に販売を停止してくれ、安全面でも優れております。

    オプションでキャッシュレス決済も利用する事も出来、購入者のニーズに合った支払い方法の選択が可能!
    もちろんテンポスでも取り扱いしております!

    さらに詳しく知りたいお客様は下記リンク先までお問合せ下さいませ。
    https://www.tenpos.com/c/special-contents1/special-dohiemon

    始めよう!冷凍食品販売!

    まず気を付けなければいけない事は、飲食店営業許可では冷凍食品の製造は出来ないと言う事です。

    自店で冷凍食品を製造・販売を行うとしましたら、保健所の許可が必要になります。
    基本的に冷凍食品専用の設備が揃っていないといけません。

    主な設備は下記の通りです。

    ・冷凍食品用の原材料保管場所
    ・冷凍食品用の製造場所
    ・冷凍食品を包装する包装場所
    ・商品を保管する専用の冷凍庫(-15℃以下を保てる)
    ・製品を冷却する放冷設備、殺菌設備、加熱設備

    これを満たしていないと許可の取得は出来ません。

    あらかじめ調理済みの冷凍食品を仕入れて販売する場合、許可は必要ありませんが申請をする必要はあります。

    主な冷凍食品製造機器を2つご紹介

    ブラストチラー

    ブラストチラーは調理が完了した高温の商品を低温に冷却するための機械で、90℃近くの食品を一気に3℃まで冷却させられます。
    冷凍庫は既に冷えている食材を保管するための機器なので、高温の食材を入れてしまうと機器に負担を掛ける事になります。

    また、細菌が繁殖・増殖しやすい温度帯は10~65℃と言われていて、一気に冷却する事で最近の活動しやすい温度帯を素早く通過させ、食品の安全性を守る働きもあります。

    急速凍結庫

    一般的な方法で凍結した場合、食品の細胞が劣化し品質の低下を招いてしまいます。
    水分が水から氷に代わる最大氷結晶生成温度帯(-1℃から-5℃)を素早く突破させる事により品質を落とさず冷凍保存することが出来ます。

    ご紹介した2つの機械はもちろんテンポスでもご用意出来ます!

    こんなお手伝いもやっています

    居抜きで契約した店舗に置いてあった場合や、知人から譲ってもらった、ネットオークションで購入した厨房機器が正常に使用できるか不安に思ったことはありませんか?

    オープン直前に使用できない!なんてことになると大変です!

    そんな時はテンポスにご相談頂ければ無料で初期診断を行わせて頂きます。
    対応出来かねる機器もございますのでまずはお問合せ下さい。

    テンポス居抜き初期診断を見る

    テンポス買取ドットコムでは、厨房機器以外にも調理道具や食器、家具なども買取しております。

    その他厨房機器に関する記事はこちら!

  • 飲食店の電気代を削減するためにできる事は?今より安くしたい!

    飲食店の電気代を削減するためにできる事は?今より安くしたい!

    「経費が高い…」と悩んでいるオーナー様は多いのではないでしょうか。
    その中でも光熱費はなるべく抑えたいですよね。

    今回は、電気代を削減するためにできること・電気代削減で得られるメリットをお伝えします。
    この記事を読んで、ぜひ電気代のコストダウンに役立ててください。

    テンポスフードプレイスでは電気代の無料シミュレーションを行っています。

    電気代削減についてはこちら

    飲食店にかかる電気代

    そもそも飲食店を経営するのにあたり、どのくらいの電気が使われているかご存知でしょうか。

    およその目安として売上高の7%前後が水道光熱費と言われています。
    もちろんお店の業態や設備、規模によって変わってきます。
    例を挙げると、スープを長時間煮込んだりするラーメン屋では比較的水道光熱費が高い傾向にあります。
    そのためラーメン屋では売上高の7-10%、居酒屋では5-6%、バーなどの調理の少ない傾向にある店舗ではその比率が低くなります。

    そして、水道光熱費のなかで電気代は約8割を占めると言われています。
    つまり、売上の5-6%が電気代ということです。
    お店の売上が100万円あったとしたら電気代は5-6万円前後に抑えられると適切ということになりますね。

    電気代の内訳

    さて、水道光熱費の8割を占める電気代の内訳はどのようになっているでしょうか。
    一般飲食店では、冷蔵庫などの厨房機器が約4割、照明が約3割、空調が約2割となっています。
    エアコンなどの消費が多くなる夏季や冬季は空調の割合は増えて、電気代も上がっていきます。

    かと言って、これらにかかっている電気の消費量を無理やり減らそうとしても、食材の腐敗が早まってしまったり、お店の中の温度が適切でないためにお客様に不快な思いをさせてしまったりと、最善策とは言えません。

    つまり、根本的に電気代削減ができる方法を考えなければいけないということです。

    新電力のメリットとデメリット

    ここで、具体的に電気代削減に関係が出てくる、「新電力」について少し触れたいと思います。
    契約を新電力の会社に切り替えるとどんなメリットがあるのでしょうか。

    メリット

    大きなメリットとして「毎月の電気料金が安くなるかもしれない」というものです。
    多くの事業が参入したことで価格競争が起こり、安価なプランが増えています。
    もちろん、地域や消費状況などの条件によりますが、電力会社を変更することで電気料金が安くなる可能性があるということですね。

    また、「最適プランが選べる」ということです。
    地域や使用スタイル、また今使っているエネルギーや通信回線とのセットプラン、ポイントが貯まるなど、個々の飲食店に合ったプランが見つけられます。

    デメリット

    前述のように、新電力はメリットも大きいですが、意外な落とし穴もあるのです。

    それは、「電気料金が高くなってしまう」可能性がある、ということです。
    各社様々なプランを用意しているからこそ、自分のお店に合ったプランを選ばないと損をしてしまうことがあります。
    お店の規模や電気使用量を考えてプラン選びをしましょう。

    具体的な電気代削減方法

    最後に、具体的な電気量の削減方法をご紹介します。

    お店にあった電気会社の選択

    先ほど新電力の項目で記述したように、自分のお店に合った電気会社を選択することはとても重要です。
    各社公式サイトに料金シミュレーションができるページがあります。試してみるのも良いかもしれません。

    また、基本料金がかからず、使用料に対してのみ料金が発生する電気会社もあります。
    多くの電力を必要とする飲食店などに向けた、ビジネスプランを打ち出している会社も多くありますので、ぜひ比較してみてください。

    照明をLEDに付け替える

    LED電気は従来の白熱電球に比べ、消費電力が約半分に抑えられるため電気料金を節約できます。
    また、耐久性にも優れているので付け替えの手間も減ります。

    ただし、内装デザインによってはLED電球の光がお店の雰囲気を台無しにしてしまう場合もあるので注意が必要です。

    こまめな消灯

    当たり前ですが、使っていない場所の電気は消しましょう。オーナー様一人だけではなく、従業員や来店するお客様にも協力を仰ぎましょう。

    エアコンに関してはつけっぱなしの方が電気消費量が抑えられる場合もあるのでご自身の機器に合わせて行ってくださいね。

    空調設備の確認・見直し

    飲食店は空調を使う時間が一般家庭に比べてはるかに多いです。
    そのためフィルターの汚れやほこりが付きやすいです。
    空調は効率が下がるとより多くの電気量を消費してしまうのでこまめな清掃が大事になってきます。

    また、プロペラファンをつけることもおすすめです。
    お店全体に空気をいきわたらせることが出来るので、空調効率が上がります。これにより約20%消費電力が抑えられるとも言われています。

    冷蔵庫の使用方法を意識する

    冷蔵庫の使用方法を少し意識するだけでも電気使用量は変わります。
    空調設備と違い、冷蔵庫は24時間稼働させなければなりません。そのため他の設備や厨房機器よりも多く電気を消費します。
    開けっ放しは3秒に留めることや、使用頻度の低いものは奥にしまう、などルールを決めておくのも良いかもしれませんね。

    省電力の製品に買い替える

    冷蔵庫などの厨房機器は飲食店には欠かせません。
    毎年多くの新製品が出ているなかで、新しいものの方が省エネの場合が多いです。

    メーカーは常に開発・アップデートを行っているので、古すぎるものは買い替えるのもいいかもしれません。

    ただし、製品を買い替えたり新しくするのは初期費用がかかります。取り入れる際には、費用対効果に見合うのかどうかを確認しましょう。

    おわりに

    いかがでしたか?
    最後は具体的な電気量を減らす方法をいくつかご紹介しました。

    お店の電気料金削減に役立ててみてください。
    また、テンポスフードプレイスでは電気代の無料シミュレーションを行っています。
    是非ご活用ください。

    電気代削減についてはこちら

  • ラーメン屋の厨房にはどういった機器があるの?おすすめ厨房機器を紹介!

    ラーメン屋の厨房にはどういった機器があるの?おすすめ厨房機器を紹介!

    これからラーメン屋を開業したいとお考えの方に、ラーメン屋の厨房機器はどういうものが良いのか、事前に準備することはあるのかなどポイントを踏まえて説明いたします!

    ラーメン屋開業に必要なもの

    ラーメン屋を営業するにあたって、まずは事前に確認しておく必要があるのが借りられる物件が、重飲食可能かどうかです。

    ラーメン店は他の飲食店と比べても油の量や、店内外の匂いなど周囲への影響が出やすい業態でもあります。借りられる物件の立地や大家さんによっては「重飲食不可」としていたり、匂いが出るという理由で断られてしまうというケースがあります。

    ただ物件によっては別の場所で調理を済ませておき、店内では加熱するだけで提供が出来る、といったお店の場合はラーメン店の営業を許可しているケースもありますので、営業スタイルによっては営業できる場合もあります。

    ラーメン屋の設備について

    まずは厨房の中で使用される設備について、水道・ガス・電気のほかにも冷暖房やコロナ過の現在では換気設備も重要な設備です。

    食器洗浄機などを使用する場合や、シンクの水道を水とお湯で使用する場合は、給湯設備も必要になってきます。

    現在は給湯機もメーカー欠品が出ているということもありますので、このような設備が必要な店舗の場合はぜひテンポスにご相談下さい。

    ラーメン屋に必要な厨房機器について

    ゆで麺機

    ラーメン店で必要な厨房機器は?と聞かれてどなたも真っ先に浮かぶのがゆで麺機と想像されるかと思います。

    ラーメン釜とも呼ばれますが、こちらは大きく分けると3種類に分かれます。

    角型のラーメン釜:一番シンプルな形状でテボの数も3~6個になります。

    丸型のラーメン釜:角型と比べるとサイズは大きくなりますが、本体に余熱タンクと蛇口がついており、さし水をこまめに出来るので釜の水分が蒸発してしまう事もなくなります。

    自動ゆで麺機:こちらは電気も使用しますが、テボごとにタイマーがついていて、時間が来ると自動で麺を持ち上げてくれるので、新しいスタッフの方が入った場合でもすぐにオペレーションが可能です。
    予算などの兼ね合いもありますが、ラーメン店を始められる方からは丸型を希望される方が多いですね。

    ローレンジ・五徳

    こちらもラーメン屋には必須の機器となっておりますが、何時間も焦げないように寸胴鍋の具材をかき混ぜながらスープを焚きながら注文をこなしていく…よくラーメン店で見かける光景ですね。

    その際に寸胴を置いて加熱するのに使用するのがローレンジになります。 二連にして大量にスープを焚いているというお店もあります。

    製氷機

    製氷機はウォーターポットの水を冷やすという使用以外にも、つけ麺をゆでた後の麺を締めるという場合にも使用します。冷水で麺を締める際は水道水では温度が高いことがあるので、氷でしっかり冷やしてそこで麺を締めるお店も多くあります。

    席数に応じて製氷機の容量を決めますが、一般的には席数×1.5倍と言われておりますので20席の店舗だと35キロタイプの製氷機がおすすめです。

    食器洗浄機

    食器洗浄機は店舗によってはスペースの兼ね合いから使用されていない店舗もありますが、丼やグラスの数量も多く、何よりラーメン店は回転スピードが大切です。

    流しやテーブルにいつまでも空いた丼が残っていてはいけません。そのためにも洗浄機を使用して、少しでも洗い物を減らして提供時間を短くしていくというのも大事なポイントです。

    人気の機種は高さが800mmの作業台などと高さを揃えられるアンダーカウンタータイプや、洗浄機にラックを入れてそのまま手前に引き出せるリターンタイプなども人気の機種になっております。

    そのほかは、お客様がセルフでお水を入れられるウォータークーラーや、メニューによっては餃子用の餃子焼機・チャーハンなどの炒めるメニューを出すための中華レンジ・唐揚げなどを揚げるためのフライヤーなども人気の機器となっております。

    ガステーブルやガスの炊飯器なども導入されている店舗も多いです。

    どういったメニューを提供していくのかを先に決めて、それに合わせて導入される機器の選定を行っていきましょう。

    まとめ

    今回はラーメン屋の厨房設備について、おすすめ機器なども踏まえてご紹介いたしました。

    ラーメン店で必要なものは、まずはどういったコンセプトのお店にしていくのかということですが、それによって必要な機器が異なってきますので、まずはそこを決めてから次に物件・資金繰り・内装工事・厨房機器と選んでいただければと思います。

    テンポスではそういった飲食店を開業される際の準備を一からお手伝いさせて頂きます。ぜひ一度ご相談下さい。

    また居抜き物件などで借りられた方には、今なら何と!店内に残っていた「厨房機器の初期点検」を無料で行っております!

    厨房機器込みで物件の契約をしたのは良いけど、この厨房機器は動くかなぁ…とお悩みになる前に、テンポスへご相談ください!

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    全国60カ所にあるテンポスバスターズの店頭でもご相談可能です!
    実際に対面して話がしたいという場合はテンポスバスターズまでお越しください。

    テンポスバスターズ店舗一覧

    テンポス買取ドットコムでは、他にも下記の商品を買い取り可能です。
    ※記載されていない商品でも一度お問合せ下さい。

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    厨房レイアウト作成時の基本とポイント!保健所の検査に必要な厨房機器とは?

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  • 1人で始める小さい飲食店開業のメリットとデメリットは?おすすめ厨房機器も紹介!

    1人で始める小さい飲食店開業のメリットとデメリットは?おすすめ厨房機器も紹介!

    1人で小さな飲食店を開業したいけど、実際のところどうなの?とお悩みの方必見!
    テンポスは小さな飲食店の開業を多数支援させていただいておりますので、今までの傾向から小さな飲食店を開業するときのメリットとデメリット、また1人で経営する上であると便利な厨房機器をご紹介いたします。

    1人で飲食店を開業する上でのメリット

    最近では1人で飲食店を開業する方も増えてきています。

    今までずっと飲食店に勤めていたという方はもちろん、飲食店とは関係のない会社員の方が会社を退職して開業するケースや、子育てがやっと落ち着いて何か新しいことに挑戦しようという主婦の方など、さまざまな背景を持った方々が飲食店を開業する時代になっています。

    このように飲食店を開業すること自体の敷居はそこまで高くはありません。
    しかし、何も知らず勉強もせずにはじめてしまっては、後からもっとこうしたらよかった、などと後悔するようなことも考えられます。

    そうならないように、今回は1人で飲食店を開業することでどんなメリットがあるのか、逆にデメリットはどんなものがあるのかを簡単にご紹介していきます。

    人件費がかからない

    まず自分1人で経営をするので人件費がかからないというのは誰でもわかると思います。
    これがどれくらい飲食店を経営する上で大事なのか、ということですが、皆さんはFLコストという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

    食材(Food)と、労働(Labor)の頭文字をとった言葉で、飲食店を経営する上では、この二つのコストをどう押さえるかが成功のカギとなります。

    飲食店を経営していく中で、売り上げをどう上げていくかということは、非常に大事な要素ではありますが、それ以上にどうコストを下げて利益を残すか、ということが大事になります。

    なぜなら、商品の値段を上げることや、それまで以上に集客することはすぐに改善することが難しいからです。

    家賃が安く済む

    こちらの考え方としては、1人で切り盛りできるお店の席数は限られているため、必然的に小さな物件を選ぶことになり、家賃が手頃になりやすいということです。

    これも誰にでもわかることかもしれませんが、飲食店を経営する上で、
    「どこに出店するか」
    ということが最も重要なポイントと言っても過言ではありません。

    当然良い物件は家賃も高いです。
    しかし、坪単価が月3万円を超えるような好立地な物件であっても、8坪の店であれば月24万で借りることができます。

    最近ではデリバリーやテイクアウトの需要も増えています。

    小さいスペースでお店を出すということは、工夫次第では大きいお店よりも利益を残せる可能性が十分にあります。

    自分の個性が出しやすい

    これも1人で店を出すのであれば当然のことだと思うかもしれません。

    ただ、内装やメニュー構成など一つ一つを自分1人で考えてお店を作り、いざオープンしてもお客様があまり足を運んでくれない、というケースは残念ながら少なくありません。

    実際にコロナウイルスの流行により、多くの飲食店が業態変更をしたり、メニューを変更したりと、素早い対応を求められることになりました。
    そこに対応しきれず閉店を余儀なくされたというお店も少なくありません。

    一つの物事を決めるのに、何人もの承認をえなければならないという経営体系だと、スピード感はどうしても落ちてしまいます。

    しかし、自分が1人で切り盛りする店であれば、内装や動線の変更、メニュー変更、金額変更など、状況やニーズに合わせて素早く対応していくことができます。

    これはとても大きなメリットとして挙げられます。

    DIY工事で自分好みのデザインのお店を作りましょう!

    1人で飲食店を開業する上でのデメリット

    ここまではメリットを紹介しましたが、当然デメリットもあります。
    簡単に3つに分けて解説していきます。

    なんでも自分で解決しなければならない

    飲食店を経営する上で、「集客が難しい」「売上が伸び悩んでいる」など、あらゆる悩み事が出てくると思います。
    わからないことは自分で勉強し、一つ一つ解決策を導き出さなければ、長く経営をしていくことは困難だと言えます。

    初めて飲食店を経営するという方は特に、飲食店の経営に関する本を読んだり、色んなお店に行って研究をしたり、意欲的に行動をしていく必要があります。

    そのため、お店を開業する前に、是非自分のお店をどうしたいのか、どんなお店にしたいのかというイメージを具体的に持って、それを実現するために何をするかを明確にしていただければと思います。

    店舗運営が軌道に乗り始めれば、そこから人を増やしていくということも可能になりますので、そうなるまでは地道にこなしていくことが求められます。

    食材の仕入れ値が高い

    FLコストの話を前章でお話ししましたが、その一つである食材(Food)の仕入れに関しては、業者から大量に仕入れる場合よりも、少量で仕入れる場合の方が割高になります。

    そのため、食材を効率的に使い、ロスを最小限に抑える工夫が必要です。

    具体的には、前日のディナーで使いきれなかった食材を日替わりのランチメニューとして提供したり、事前に20品限定で販売することでそれ以上の食材を頼まないようにするなどが挙げられます。

    売り上げを増やすには限度がある

    1人で切り盛りをするとなると、調理して提供すること以外にも、会計や接客、事前の仕込み作業、集客のための宣伝活動や、経理処理など、とにかくやることがたくさんあります。

    そのため、定休日を設けたり、日中のランチだけの営業にしたりと、営業できる時間がどうしても限られてきます。

    逆に、毎日ランチとディナーを両方営業し続けるなんてことはとても難しいです。
    できたとしても体を壊してしまい、継続して営業を続けることは難しくなります。

    そういった制約がある中で、バランスをとって営業していく必要があるので、どうしてもそれに見合った売り上げしか稼げないということです。

    【こちらもチェック】低コストで開業できる!小さな飲食店のメリットと準備のポイント
    ※ぐるなびの飲食店向けサイト「ぐるなび通信」へジャンプします。

    1人で小さな飲食店を経営するのにあると便利な厨房機器

    前章ではデメリットを紹介しましたが、とにかく1人で飲食店を経営するのは労力がかかります。

    そんな中、スタッフ一人分、いや二人分の役割を担ってくれるような、優れた厨房機器がありますので、その中から3つ紹介します。

    券売機

    「お客様が商品を選んで券を発行する」という機能だけで良ければ、全ての機種が対応しています。この機能だけに絞るのであれば、価格重視で選択できます。

    集計機能については券売機でできる集計は主に以下の4つです。

    1, 日計・累計・グループ別集計機能
    2, 時間帯別・時間帯別グループ売上集計
    3, 入出金集計
    4, 硬貨回収合計集計

    こういったことも券売機でできる機種があります。日々の集計までやってくれると1人で経営している場合は相当助かりますよね。

    食器洗浄機

    アンダーカウンタータイプと呼ばれる業務用食器洗浄機は、数ある食器洗浄機の中で一番小型のタイプで、シンクなど厨房内の機器と高さが揃う800mm前後の高さの食器洗浄機です

    カウンターの下にも設置可能なタイプのためアンダーカウンタータイプと呼ばれます。
    特に狭いスペースで調理をしなければならない厨房では活躍しています。

    ウォータークーラー

    最後はウォータークーラーです。

    聞き慣れない方もいるかもしれませんが、これがあると、店員がお水を出す手間を省き、お客様が自分でお水を取りに行くオペレーションを組むことができます。ラーメン屋さんなどカウンターのお店で少ない人数で切り盛りするところでは多く見られます。

    大きく分けてタンク式と水道直結式というタイプに分かれています。

    客席側に設置するのに、水道管を引ける場合は補充する手間が省けるので直結式がおすすめです。

    タンク式は補充しなければ使えませんが、水以外のお茶など別のドリンクも機種によっては使用できるというメリットがあります。

    最後に

    開業前に、中古で買った厨房機器がきちんと動作するか確認してほしい!と行った際は、テンポスにて無料で厨房機器の初期点検を行っております。

    もし居抜きで飲食店をオープンする際や、調子が悪くなった厨房機器がありましたら、メーカーさんに修理点検を依頼する前に、一度ご相談いただければ、無料で診断できます。
    (対応できる機械は限られていますので、事前にご相談ください。)

    初期点検の詳細を見る

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    他の厨房機器の関連記事はこちら

  • 繁盛飲食店への第一歩!ABC分析を活用してメニューの見直しを

    繁盛飲食店への第一歩!ABC分析を活用してメニューの見直しを

    飲食店を繁盛させるためには、どうしたらよいのでしょうか?

    飲食店を経営されている方にとっては、尽きない悩みであると思います。

    そこで今回は、メニューはどう見直したらいいのか、分析はどういった方法で行うのか、といった内容をご紹介していきます。

    繁盛飲食店を目指すうえで欠かせないステップなので、ぜひ参考にしてみてください!

    メニューの見直しはなぜ必要?

    「飲食店の顔」とも言われるメニュー。

    メニューは、売上や集客に大きな影響を与える存在であり、飲食店において重要な役割を担っています。

    そのため、メニューを見直したり分析したりすることは、繁盛店づくりにおいて必須なのです。

    メニューの見直しによるメリット

    それでは、メニューを見直すことで得られるメリットには、具体的にどういったものがあるのでしょうか。

    お客様の来店動機づくり・来店頻度の向上

    飲食店における売上の60%は、20%のお得意様、または常連客で作られています。

    お店の売上を成長させるためには、この20%のお客様に継続して来店してもらわなければなりません。

    そのためにも、季節ごとなどのある期間で新しいメニューを投入し、お店を飽きさせないようにしたり、新しいメニューを試そうという来店動機に繋げたりすることが大切です。

    客単価を上げることが可能に

    一品料理などでのメニュー見直しは、新メニューをぜひとも食べてみたい、試してみたいというお客様の心理を呼び込みます。

    結果、客単価がUPする効果があるのです。

    人は『新商品』や『新メニュー』といった言葉に良く反応してしまいます。

    既存のメニューを見直し、お客様をたくさん呼び込める新メニューを作成することが大切です。

    廃棄ロスの削減

    メニューの見直しや分析によって、仕入れ量をどう調節すれば無駄のない商品管理ができるようになるのかを知ることができます。

    メニューの種類や価格に幅がありすぎると、お店のコンセプトがぼやけてしまいます。

    軸であるコンセプトに沿って、提供するメニューを厳選するようなかたちでメニューを考えていきましょう。

    メニューを絞ることで、ストックしておかなければならない食材の種類を減らすことができ、廃棄ロスの削減に繋がるのです。

    メニューを分析する方法

    飲食店のメニューを分析したいという時によく用いられるのが、『ABC分析』です。

    この分析は利益を改善するための策として、多くの飲食店で一般的に活用されています。

    飲食店を経営する場合に欠かせないABC分析。

    その概要と方法をご紹介します。

    ABC分析とは何か

    ABC分析とは、売上高や販売個数、粗利率などのある特定の指標からメニューをランク分けする分析です。

    メニューの開発や在庫管理といった場面において、販売をするうえで優先するべきアイテムは何かを洗い出す方法で、店舗の販売促進や利益率の改善を図る手法でもあります。

    この分析を使うと、そのメニューが売上全体の中でどれほど貢献しているのか、影響力をひと目で把握することができます。

    お店で今売れている商品や、改善が必要なメニューが分かるため、対策も立てやすくなるのです。

    分析を使って現状を可視化することで、注力すべきメニューをすぐさま確認し、増産やコストコントロール、在庫管理に生かしていきましょう。

    ABC分析のやり方

    ABC分析は、以下の手順で進めていきます。

    (1)調べたい商品の1か月分の売上金額を用意する

    まず、メニューひとつひとつの単価や販売個数、売上高のデータを用意します。POS(=販売時点情報管理)の販売データを活用して、エクセルなどを使うと作りやすいです。

    メニューごとの単価と販売個数のデータが揃ったら、メニューごとの売上の金額を計算していきます。

    メニューごとの売上金額は、〈メニューごとの単価×メニューごとの販売数〉で求めることができます。

    その後、〈メニューごとの売上金額÷全体の売上金額〉で「売上の構成比」を算出します。

    (2)売上高の高い順に並び替える 

    売上金額を「降順」にソートし、売上の金額が高い順に並べ替えます。

    (3)売上累計と売上累積構成比を計算する

    売上累計、売上累積構成比はそれぞれ、

    〈売上累計=当該メニューの売上高+当該メニューよりも上位のメニュー全ての売上高〉

    〈売上累積構成比=売上累計÷全体の売上金額〉

    といった式で算出します。

    売上累積構成比とは、その累計が売上の全体に対し、どのくらいの割合を占めているのかを表したものです。影響度が低くなるごとに数値は多くなります。

    (4)売上累積構成比をもとにABCにランク分けする 

    ABC分析では、『パレートの法則』が使われています。

    パレートの法則とは、「商品の売上高の80%は、全商品のうちの20%の品目が生み出す」といった考え方です。

    商品の売上高によって、「A」「B」「C」のランクに分けることで、売上に大きく貢献している商品、または売上にあまり貢献していない商品を明確化させることができます。

    Aグループ:累積売上割合70%までの商品

    Bグループ:70%~90%の商品

    Cグループ:90%~100%の商品

    上記のように分類し、ランクによって分けていきます。

    ABC分析の活用方法とその影響

    ここまで、ABC分析の概要や分析方法について述べてきました。

    では、分析結果を具体的にどのように活用していけばいいのか。

    また、活用することでお店にどのような影響が及ぶのかについてご説明します。

    それぞれのランクごとの対応

    Aランク商品

    極めて総売上への貢献度が大きい商品、いわゆる「売れ筋商品」です。

    さらに売上を向上させるためにも、メニューの中で大きく目立たせ、存在感を出すことが必要です。

    また、Aランクは中枢となるメニューなので、販売する個数を増やすと良いでしょう。在庫管理では十分な保管場所を確保し、品切れが起きることのないように発注を行うことが大切です。

    さらに、スタッフが積極的に薦めたり、POPを店内の目につきやすいところに飾るなどして、大々的に宣伝していくことをオススメします。

    Bランク商品

    Aランクまでには及ばないですが、それなりに売上を出している商品といえます。

    適切に販売管理を行ったり、定期的に、もしくは在庫切れを見計らって発注を行ったりするのが一般的です。

    販売個数が多いのであれば、在庫管理をしっかり行い原価率を下げましょう。原価率を下げることで利益率が上がり、Aランクに昇格するかもしれません。

    また、Aランク商品と関連性の高いBランク商品を、メニューの同じページに記載することで、売り上げ増加を狙うこともできます。このような工夫を施し、Bランク商品をAランクへと押し上げるようにしましょう。

    Cランク商品

    売上の貢献度が低い商品であり、「死筋商品」とも呼ばれます。

    場合によってはメニューから外し、新しいメニューに入れ替えることも検討する必要があります。

    その際には、「メニューからなくした場合、不都合があるか」をよく考えましょう。

    メニューの入れ替えまではいかないという場合には、クーポンの配布などといった施策を考え、実行していくことが大切です。

    販売における優先順位が分かる

    ABC分析を行うことで、販売する際の優先順位を知ることができます。

    「ランクごとの対応」から、Aランク商品が最も重要であり、優先すべき商品だということが分かりました。

    このように、メニューの優先順位を理解することが、分析の目的の一つでもあります。自店の強みを知ったうえで、どう活かしていくのかをよく考え、他店との差をつけていきましょう。

    在庫管理にもメリットが

    優先順位が分かる=売れ筋商品が把握できる ということでもあります。

    優先度の高いAランク商品の在庫を沢山確保し、優先度の低いCランク商品をできるだけ少ない量で抑えると、売れ筋に合わせた無駄がなく適切な在庫管理を実現することができます。

    ABC分析の注意点

    メニューを見直す際、とても利便性が高いとされるABC分析。

    ですが、注意しなければいけない点もあります。

    ロングテール理論

    ロングテールとは、「人気商品の売上総額よりも、ニッチ商品の売上総額のほうが上回る現象」のことをいいます。

    メニューにおいては、「細く長く売れる商品」のことを指します。

    このようなロングテールの商品では、分析によってCランクに分類された商品に関しても、慎重に施策を検討しなければなりません。

    売上が低い商品だからといって、すぐに新しいメニューに入れ替えることは避けたほうが良いでしょう。

    一過性の人気商品や季節限定メニュー

    分析するメニューの中には、季節限定のものや、話題性のあるメニューが含まれていることを念頭に置かなければなりません。これらは、ある一定の期間にのみ収益が増す商品です。

    このような商品の中で、Bランク、Cランクに該当するものもあります。

    これらは、一定の期間以外では一時的にAグループに入ることがあります。

    そのため、在庫管理をしっかり行うことが必要です。

    また、分析をしている時点では一時的な人気と思われる商品であっても、人気が続くことで定番商品となる可能性も充分にあります。

    以上の点から、分析を行う場合には、「全体の分析」と「一過性の分析」の2通りの分析を行うとよいでしょう。

    粗利にも注目する

    人気メニューの中には、売上が大きくとも原価率が悪く、利益への貢献が難しいメニューが紛れていることもあります。

    売上高が大きいからといって、必ずしも利益を稼いでいるとは限りません。

    もし、粗利の低いメニューを看板メニューとして売ってしまうと、「売上をあげているのに、利益が少なくなる」という事態に発展してしまいます。

    このようなことを防ぐ為にも、ABC分析は『売上』だけではなく『粗利』でも行いましょう。

    まとめ

    今回は、メニューの見直し、分析方法についてご紹介しました。

    飲食店にとって、メニューの改善は売上の向上に直結します。

    定期的にABC分析を行い、繁盛店を目指しましょう。

    考案したメニューは素敵なメニューブックに載せて、お客様のもとへ届けてみてはいかがでしょうか?

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